ブルーを笑えるその日まで

劇場公開日:2023年12月9日

ブルーを笑えるその日まで

解説・あらすじ

学校になじめない中学生の少女のひと夏を描いた青春ファンタジー。初監督作の短編「そして私はパンダやシマウマに色を塗るのだ。」がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭ほか複数の映画祭で受賞やノミネートを果たした、新鋭・武田かりん監督のオリジナル長編作品。

周囲になじめず、いつもひとりぼっちの女子中学生・安藤絢子(アン)は、ある日、「なんでも屋」という不思議な店で魔法の万華鏡をもらう。翌日、学校でその万華鏡を覗くと立入禁止の扉が開き、その先の屋上で同じ万華鏡を持った生徒・佐田愛菜(アイナ)と出会う。1年前から別室登校をしているというアイナは、アンと同じようにひとりぼっちで、2人はすぐに打ち解ける。屋上にはかつて飛び降り自殺した生徒の幽霊が出るという噂があり、アンはアイナがその幽霊なのではないかと疑いながらも、楽しい夏休みを過ごす。やがて新学期が近づき憂鬱な気持ちになるアンに、アイナはある提案をする。

アン役はスターダストプロモーションの「第1回スター☆オーディション」でグランプリを受賞した渡邉心結、アイナ役は「ミスセブンティーン2021」ファイナリストの角心菜が務め、いずれも今作で映画初主演を果たした。

2022年製作/99分/G/日本
配給:映日果人
劇場公開日:2023年12月9日

スタッフ・キャスト

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(C)2023 ブルーを笑えるその日まで

映画レビュー

4.5 生きろ!

2025年8月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

この作品にとって、
今日8月31日というのは、特別の日だったらしい。

端的に言えば、
学校に居場所のない子が、どうやって8月31日――夏休み最終日――を乗り越えるか、
という話。

武田かりん監督が、
まだ長編の一編も撮ったことのない大学卒業の春、
自分の経験を元にしたこの映画を作りたいと思い、

でもツテもなにもなく、
その中で唯一話を聞いてくれて、ゴーサインを出したのが田口プロデューサーだった、
という話を、上映後のトークで監督自ら語っていた。

  *  *  *

冒頭から、
「死なないと、気づいてもらえないのかな」
というモノローグが、心に痛い。

もののけ姫じゃないけど
「生きろ」
というメッセージが、痛切に込められている。

若さゆえ?の瑕もなくはないが、
よくぞこれだけのものを作った、と感嘆。
そして、
渡邉心結(わたなべみゆ)さんと
角心菜(すみここな)さんの演技が素晴らしかった。

撮影は2022年の夏に行われ、
翌2023年12月、吉祥寺アップリンクで公開、
その翌夏、そしてさらに翌夏(つまり今年)と
三度目の上映だという。

今夏の上映は今日までだったらしいが、
さらなる上映があって、
若い人たちがたくさん観てくれたらいいなあ、
と思ったことでありました。

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島田庵

1.5 いじめについての強い想いも感じられた

2025年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

いじめを縦糸のテーマに、タイムリープを横糸にして描いた映画です。

映画としては悪くはなかった。いじめについての強い想いを感じられたかな。

私が観た回は、監督と出演者2人のトークショーがセットで、トークショーはとても面白かった。

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共感した! 0件)
ねこたま

3.0 死なないと気づいてもらえないのかな

2025年4月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

幸せ

2023年公開作品

U-NEXTで鑑賞

監督と脚本は『いちばん星は遠く輝く』の武田かりん

粗筋
内気で小声で陰キャの中2安藤絢子は友達ができず一人ぼっち
学校で落ち着く場所は屋上に続く立ち入り禁止区域内の階段
屋上が出入り禁止になったのは在校生である女子中学生が飛び降り自殺をしたから
絢子は学校帰りに鶴亀商店という何でも屋で万華鏡を買う
いつもの憩いの場で万華鏡を覗いていたら屋上への扉が開く
屋上に上がるとやはり万華鏡を覗いていた佐田愛菜がいる
クラスメイトらしいが別室登校で初対面
安藤絢子は彼女にアンと名乗り友達に

監督も中学時代一人ぼっちだったらしい
タイムマシンで未来からやってきた自分から「大丈夫だよ」と励まされる空想ばかりしていたという
藤子・F・不二雄の『自分会議』のような未来の自分たちでなくて本当に良かった

エンディングテーマはRCサクセションの『君が僕を知ってる』
監督が好きなんだろう

エンドロールを観ると出演者それぞれに役名がちゃんとついている
監督が律儀な性格なんだろう
役名不明なんてことはない
何でも屋の店主はなぜかババ
絢子に気さくに話しかける司書はとても印象的だったが謎めいたアイナと姓名の漢字が一緒
本当はマナと読むんだろう
アイナは17年前の司書なのか
司書は今の監督を投影しているのか
17年前のアイナを連れ出すアンはなんなのだ
アンがあがってきた屋上に現れるアイナとはそもそもなんなのだ
難解なファンタジー

クルクルキラキラ
ちなみに万華鏡は19世紀スコットランドの物理学者が研究の最中で偶然に発見し玩具化されたものだ
英語ではカレイドスコープ
ドリフ大爆笑で志村加藤がスナイパーのコントをやっていたがスナイパーの志村がスコープを手渡すように要求したがアシスタントの加藤は万華鏡を渡した
スコープと万華鏡では1文字も合っていないがカレイドスコープなのだからスコップやコップや酢昆布に比べたらあながち遠くはない

ちなみに「万華」は「まんげ」と読む
「華」を「げ」と読むのは仏教由来で「供華」は「くげ」と読むらしい
自分は中学生ではないので「万華鏡」に卑猥なイメージは湧かない
だがいくら美しいとはいえ自分の娘に「万華」と名付けるオッチョコチョイの親はいないようなのでつまりそういうことなんだろう

配役
孤独な中学二年生の安藤絢子(アン)に渡邉心結
別室登校しているクラスメイトの佐田愛菜(アイナ)に角心菜
クラスメイトの田中友梨奈に丸本凛
クラスメイトの谷本ナオに佐藤ひなた
クラスメイトの宮村ナツミに成宮しずく
アンの姉の安藤加奈子に松澤可苑
アンの父に若林秀敏
アンの母に土屋いくみ
何でも屋の鶴亀商店の店主に片岡富枝
アンたちのクラスメイトの菅野トモミにホナミ
アンたちのクラスメイトの藤田ココアに山下森羅
アンたちの学校のあん教師の山田一也に鳥谷宏之
図書館の司書の佐田愛菜に夏目志乃
マナの同僚の竹内和江に川隅奈保子
マナの同僚の後藤智樹に荒澤智也
図書館利用者に木田友和

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野川新栄

2.5 木漏れ日銀河

2024年7月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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uz