「【”約束のカナダのバーミリアン湖。そして、結婚写真で笑顔の新郎が新婦の左に立っていた訳。”今作は、今作品が初監督というソ・ユミンのオリジナル脚本のレベル高きサスペンス”ラヴ”ミステリーの逸品である。】」君だけが知らない NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”約束のカナダのバーミリアン湖。そして、結婚写真で笑顔の新郎が新婦の左に立っていた訳。”今作は、今作品が初監督というソ・ユミンのオリジナル脚本のレベル高きサスペンス”ラヴ”ミステリーの逸品である。】
■”登山中”に事故に遭い、記憶を失ったキム・スジン(ソ・イェジ)。
夫・ジフン(キム・ガンウ)の献身的なサポートで日常生活を取り戻し始めるも、”幻覚”で”未来”が見えるようになり、数々の凶事を未然に防ぐ。
回復しつつある日、スジンは殺人現場を目撃し、実際に死体が発見される。次第に彼女の精神は混乱していき、夫ジフンも戸惑いを隠せなくなる。
◆感想<Caution!内容に、触れていません!>
・韓国映画は年に何本、日本公開されているのかは分からないが、私の感覚だとほぼ9割がオリジナル脚本だったと記憶している。いや、もっとかも知れない。
・邦画は、客を呼ぶためもあるが、ベストセラーの本が原作であったり、人気漫画が原作であるケースが、韓国映画とは逆に8割くらいだと思う。
私は、上記の映画を否定する気はないし、実際に面白く鑑賞させて頂いている。近作であれば、先日公開の「国宝」を代表として。
・だが、故に私は邦画監督でオリジナル脚本で勝負する、是枝監督、中野量太監督、内田英治監督、吉田恵輔監督、矢口史靖監督作品などは、必ず観るようにしているのである。
だって、スタート地点からハンデがある訳でしょう。それを知りながら、自らペンを手に取り0からオリジナル脚本を書く姿勢が潔いと思うからである。
・今作は、レビュータイトルに書いたように、今作品が初監督というソ・ユミンのオリジナル脚本作だそうである。
ごく一部、瑕疵がある気がするが、私の見方が甘いせいであろう。
とにかくラスト、10分まで先読みが出来ないストーリー展開と、序盤にキチンと提示されているヒントの数々と、それをキチンと回収する脚本のレベルの高さには驚くし、ヒロイン、キム・スジンを演じたソ・イェジさん、彼女を支える”夫”ジフンを演じたキム・ガンウさんの演技にも、見事にやられるのである。
<特に、全ての真相が分かってからの、押し寄せる哀しさの中の愛おしさと切なさにはホント、参りましたの作品なのである。
いつも、ネタバレレビューを書いている者として、こんなことを書くのはお恥ずかしい限りだが、今作はネットに乗っているネタバレレビューとか読まずに(というか、普通、鑑賞前には読まないよね。)観て頂きたい作品だと、私は思いました。>
「オリジナル脚本執筆」と「監督としての映画化」と。この両方をこなす羨望の才能!
おっしゃる通りですよねぇ、叩き台の原作無しに、つまり無から有を呼びいだすのですから、彼らの独創性と勇気には脱帽です。
僕は最近では「来し方 行く末」でそこ、圧倒されたばかりでした。
NOBUさんのこの解説、もったいなくて、覚えておくためにスクリーンショットさせて頂きました。OK?
ありがとうございます😊