ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!のレビュー・感想・評価
全70件中、41~60件目を表示
油絵タッチのカメミュータント
アメコミタッチと言うらしいのですが、陰影のはっきりした油絵の様な見応えのあるアニメーションでした。
「ミュータンジエン」というドロドロに触れた小亀がミュータントとなり、人間に怖がられ地下に隠れ住んでいたところ、ハエのミュータントの謀略を知る事となり、それを阻止しようとするストーリーで、とてもシンプルです。
ただ、セリフの掛け合いがティーエンジャーで、バトルの絵の動きがすごく早いので、おじさんの目は付いていけません。
この映画には、かわいいキャラクターが皆無で、丸っこいカエルのフォルムが愛らしかったです。
マイノリティがーが背景にある作品。何かの挫折で、閉じこもっている人がご覧になったら、とても勇気が出てくることでしょう。
ニューヨークを舞台にカメの忍者4人組の活躍を描き、コミック、ゲーム、アニメ、映画などさまざまなメディアで根強い人気を誇る「ミュータント・タートルズ」を、アメコミタッチの新たなビジュアルで映画化した長編アニメーション作品です。CGっぽくない、コミック風のラフなダッチが新鮮です。
■ストーリー
15年前、シンシア・ユートロム(声・マーヤ・ルドルフ)はイエバエをはじめとする自身の突然変異動物の家族を形成するための突然変異誘発剤「ミュータンジェン」を作成したバクスター・ストックマン(声・ジャンカルロ・エスポジート)を追い詰めます。ストックマンはユートロムの攻撃部隊に妨害され、その結果起こった銃撃戦で爆死し、突然変異誘発剤はニューヨーク市の下水道に落ちてしまうのでした。
ミケランジェロ(声・シャモン・ブラウン・Jr)、ドナテロ(声・マイカ・アビー)、ラファエロ(声・ブレイディ・ヌーン)、レオナルド(声・ニコラス・カントゥ)は、その「ミュータンジェン」に触れたことでミュータントとなったカメたちです。
ネズミ養父であるスプリンター(声・なんとジャッキー・チェンexclamation ×2)によって育ちました。人間に追われたスプリンターは人間への憎しみに陥り、カメ兄弟に忍術を修行し、物資を盗むときだけ下水道から出るように指示していたのです。
子供のころより“危険な存在”である人間から隠れて暮らしてきたタートルズたち。現在ティーンエイジであるカメ兄弟は、目立つ姿を隠すため地下や路地裏で身をひそめるように過ごしているのですが、中身は普通の人間のティーンエイジャーと変わりません。
学校に行ったり恋をしたり、人間と同じ生活を送ってみたいと願いながら、拳法の達人であるスプリンターを師匠に、武術の腕を磨いていたのです。
ある時、そんな彼らの前に、ハエのスーパーフライ(声・アイス・キューブ)を筆頭としたミュータント軍団が現れます。同じミュータントの仲間がいたことを喜ぶタートルズでしたが、スーパーフライ軍団は人間社会を乗っ取るという野望を抱いていたのでした。 “普通のティーンエイジャー”として彼らが住む大都市ニューヨークのみんなに愛され受け入れられたい!その願いを叶えるため、新たな友人エイプリル(声・アヨ・エデビリ)の助けを得つつスーパーフライ軍団の大群や謎の犯罪組織との戦いに繰り出すのでした。
■解説・感想
本作の主人公たちは、ヒーローとは真逆のむしろ人間への憎しみを持ったネズミに拾われて育ち、毎日スーパーで泥棒を働き食いつないでいるというアンダーヒーローな存在として当初描かれます。それでも彼らは普通のティーンエージャーとして、人間世界に受け入れてもらいたいという願いを持っていたことが大きな伏線となりました。
別にヒーローとして世の人々を救いたいという大義は、サラサラになく、スーパーフライ軍団と戦うことで、もしかして多くの人に受け入れられるのではないかという淡い打算から、彼らは立ちあがったのです。なので彼らを戦いぶりを見守っていた人間たちから、歓声を持って、ハグされたとき、カメ兄弟たちはとても意外に思ったのでした。
この作品に横たわっているのは、マイノリティの問題です。
マイノリティに属する人たちは、多数派の白人社会に引け目を感じて、自分立ちの社会の中で暮らしています。自分たちは、カメ兄弟同様に、社会の中で普通に暮らしたいと願いつつも、そんなこと無理だろうと諦めているのが普通なのでしょう。
けれども本作でジェフ・ロウ監督は、強大な敵が現れ、社会全体が危機に訪れるとき、多数派もマイノリティも関係ないことを示したのでした。そんな壁を強大な敵の存在が打ち壊して、みんなが一致団結すれば、何とかなることを示したのです。
この体験を通して、カメ兄弟たちは自己限定していた自身の心の壁を乗り越えて、人間社会に飛び込んでいくのでした。そしてやっとヒーローとしての自分たちを自覚するのです。
もし今何かの挫折で、自分自身に壁をつくり、閉じこもっている人が本作をご覧になったら、監督からのメッセージをキャッチし、とても勇気が出てくることでしょう
ポップアート
油絵調の作画が美しくてこれだけでも見入ってしまう。スパイダーバースで成功したポップアートな演出を引き継いでいてすごくカッコ良い。加えてラップとテクノを基調としたサントラがカッコ良くて、A Tribe Called Questの「Can I kick it?」を帰ってからアマゾンでついポチってしまった。
決して子供向けの娯楽アクション作ではなくて、ポップアートとしてMOMAで鑑賞したくなる作品。
「ティーンエイジ」だというのを改めて認識
ミュータントタートルズを知った、見たのは、30年前の実写だと思う。
当時はCGも無く、着ぐるみのカメがチャンバラをやる映画(だったと思う。全然覚えてない)
そして、数年前の実写版2作はカメはCGだった(と思う)
で、本作。
あえての手描き風、というかコミック風の絵は個性的だし、内容がそもそも荒唐無稽なマンガなので、「リアル」を求めても「何それ」となるので、手描き風アニメは作風に合ってGOOD。
中身も、主人公たち(タイトルにティーンエイジとあるように、「子供」なんだな)の成長がメインテーマ。
そこに親子関係とか、「ヒーローとは」を併せて描く。
っていうか、過去作品では「ティーンエイジ」とは意識しなかったぞ。今さらだけど。
とにかく面白かった。
続編も期待大。
モーションキャプチャーのような質感と見たことない程のキモ可愛いキャラ
ストーリーはわかりやすく、人間と仲良くなりたいミュータントが、人間を支配しようとするミュータントと戦い、勝利することによって人間に認められるといったもの。
子供の頃にタートルズのゲームをやっていた事があり、サイやイノシシのミュータントが懐かしかった。
ハエやゴキブリ、コウモリなどのちょっとグロいミュータントもいて、それらのデザインや動きが絶妙にキモ可愛い。
タートルズ兄弟のやり取りも、ちょっとおそ松さん的なノリで楽しいし、武器を持って決めてる場面はメチャかっこいい。
気になった点は序盤の画面が暗すぎるところ。夜や下水の場面なのでしょうがないですが、暗い場面が長すぎて退屈に感じた。
あと吹き替えのせいかもしれませんが、台詞が長すぎて聞くのが疲れる。常に誰かが早口で何か言ってて、どうでもいいマシンガントークが続いてる感じ。
とは言え、映像的にすごい作品だし、子供は絶対好きな映画だと思う。
傑作!来年のアカデミーアニメ作品賞有力
現代を日本語に直訳すれば、変異体亀忍者の青春。アホらしくて今までの作品は全てスルーしていたが、セス・ローゲンが作って非常に高い評価を得ていたので、勇気を持って鑑賞。
CGアニメながら劇画調タッチで、しかもテレビアニメのような1秒8コマ調の少しカクカクした映像に、少し違和感を始めのころに感じたが、それが段々と味になってくる。ここら辺は個人差があると思うので好き嫌いが分かれるかな。
緻密なカットによるアクションを期待していたので、吹き替え版を選んで画面に集中出来たのが幸い。特にジャッキーアクションが最高でした。
でもそんな凄い映像よりもストーリーが良い。ナイーブな青春を繊細に描いているのも良いが、人とミュータントが理解しあうシーンは感動的。
来年のアカデミーアニメ作品賞候補は間違いなく、ディズニーのウィッシュがよほどの傑作でない限り、受賞すると思う。
妖怪人間ベムのように「早く高校生になりたい!」
実写版より、ずいぶんクールな絵作りで見ているだけで楽しい。
ストーリーもちゃんとまとまっているし、悪い奴もタートルズも最強で無いところもいい。
皆にちゃんと気持ちがある。
基本、妖怪人間ベムのように「早く高校生になりたい!」って話が良いよね。
年齢層によって好みは分かれると思うけど高評価(字幕版)
今年322本目(合計972本目/今月(2023年9月度)32本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
あまりレビューを溜めすぎるとよくないですね…。
日本語吹き替え版「しか」ない、ある意味なんだかなぁ、という「ストールンプリンセス」とは別の扱いで、日本語吹き替え版と字幕版が半々程度に放映されていたのは高評価でした。もちろん字幕版でみました。
このシリーズ自体、1980~90年代の有名なアメリカのアニメで(日本ではファミコンか何かでゲーム化されたっけ?)、その時代を知っているかどうかで、まず理解が分かれるかな…という気がします。またその中でも、「その当時の」シリーズの2023年の復刻版的な意味合いもあるので、「その当時の」、一般的に日本に対して描かれていた「ニンジャ」とはまるで異なったもの(空手かテコンドーか何か。これに触れる部分だけ、日本か韓国か不明ですが、東アジアかどこかの動画が突然流れる)が出てくるなど、「当時のアメリカからみた日本の文化が「なんちゃって日本だった」」ということ(ほか、サムライが普通にいるとか思われていた)ということを知らないと、やや理解にはまりが生じる部分は確かにあります。
ただ、アニメ枠という観点でいえば、(吹き替え版しかないという問題はさておき)多くのお子さんをお持ちの家庭では「ストールン~」に流れているのではないかと思え、換言すれば、この映画を好んで予約してみる層というのは「当時の同作品の日本における流行」を知っているという方が大半であろう点まで把握していれば、そこまで減点対象なのか…という気はします。
総じて、アニメ作品2枠という観点でみれば、本作品のほうが「求められる知識」が幅広く(1980~90年代の、当時の文化知識を要求するシーンもある)、やや「大人向けかな」という事情はあるものの、その点は今週に限っていれば「ストールン~」との「すみわけ」はついているのだろうと思うし、大きくは引けないところです。
最後まで見ると、どうも続編が想定されているような作りになっているのも良かった(日本では2024年以降?)です。
特に採点考慮上減点対象としうる範囲は見当たらないのでフルスコア切り上げ扱いにしています。
カワバンガ!
E・Tよりもアメリカンピザを食いたくなる作品。実写化に始まりアーケードゲームでも一世風靡セピアした(僕の中だけだし色々とスンマセン)原作なので、「ん〜?」って思いながらも鑑賞。
面白かった!ずっと展開してるし、知ってるキャラ達も味付けされていて楽しめました。でも知らない人はどーなんだろう??ってちょっと思っちゃったかな。それ言っちゃったら「アクロスTHEスパイダーバース」も一緒だけどね笑
アニメ表現の、ありそうで無かった斬新さはピカ一(スパイダーバースとスラムダンクレベル)なので、肩の力を抜いて楽しんで頂きたい作品です。
最近目にする2D3Dチャレンジングアニメ
3Dベースに2D風に見せるアニメで、それが相当凝っていてクオリティも高い─これはきっと見た目だけで楽しめる!と期待したものの、内容があまりにも擦られすぎている感があって、さすがに飽きるなぁと思ってしまいました。
一瞬斬新のように感じる独特の絵づくりも、今となってはそれほど珍しいものでもないと思ってしまうわけで、それに加えてのこのアメコミものですからねー・・・
非常に質が高いのは間違いないし、良き映画だと思うのですけど、もっとオリジナリティある内容でこういった凝ったアニメを見てみたいものです。
可愛くて楽しかった
ミュータンジェンに触れた亀のミケランジェロ、ドナテロ、ラファエロ、レオナルドはミュータントとなり、ネズミのスプリンターに育てられ、地下や路地裏で身をひそめるように過ごしていた。彼らの中身は人間と変わらないので、学校に行ったり恋をしたり、人間と同じ生活を送ってみたいと願っていたが、自分たちと違うものに対する攻撃性を持つ人間に対抗するため、拳法の達人でもあるスプリンターに、武術を教えてもらい、腕を磨いていた。ある時、ハエのスーパーフライらミュータント軍団が現れた。同じミュータントの仲間がいたことを喜ぶタートルズだったが、スーパーフライ軍団は人間社会を乗っ取ろうといていた。さてどうなる、という話。
ストーリーも良くて、子亀が成長し15年後にティーンエイジャーとして人間と関わりたいと思ってる設定も良かった。
初めてのタートルズ観賞だったが、最初に経緯説明があり、初心者でも入り込めた。
可愛くて楽しかった。
しっかり面白い🐢
上映初週の週末レイトショー字幕で鑑賞。
スパイダーマンを意識しているであろうセンス良い系のCGアニメです。カメラ割やオシャレさではスパイダーマン程ではありませんが、アメコミ的なデザインと映像はとても良かった。Oldscool HipHop全開のサントラや、いかにも「アメンリカンの若者文化」な演出が懐かしくも新鮮です。いちばん良かったのは亀たちが10代で、青春を謳歌したい欲求を丁寧に描いてる点でしょうか。
少し残念な点は、お客さんが少なかった事。
子供の頃タートルズが好きだった方は是非観てみて欲しい!大丈夫。大人になっても楽しめますよ!
お客さんが入らないと、日本で続編の上映がされるか心配〜〜😭
真の情報をキャッチする大切さ
人間が怖いと変異したときから育ての父スプリンターに教え込まれているレオたち。しかし、みんなスマホを持っており情報をキャッチしている。エイプリルに怖くない存在と認められるレオたちは人間界のヒーローになると計画していく。
決戦前のレオのリーダーらしいところが良かったです。
予想はしていたけど悪者がたくさんいる映画でした。
報道が人々の心を変える強さと怖さを感じた。
強くなりたい場面で受け身になっている、心の中で思っているだけでは変わらない。
育ての親の違いでこのような事件が起きたのかな?
※アメコミ描写のため少し映像酔いしました。
アメリカにしか作れない快作
CMを見て「お、スパイダーバースと同じアニメだね、面白そう、行く?」「うん」という流れで前情報ほぼなし、息子と観てきました。これが驚くほど面白かった。アニメがすごいのは間違いないと思っていましたが、シナリオ、キャラクター、セリフ、そして音楽もすごく良かった。
シナリオ・ストーリーですが、よくあるフォーマットのようで実はそうでもない。勧善懲悪ではない対立軸、各キャラクターの個性的な思考パターン、リアルでいきいきとしたモブキャラたち、挟み込まれる天然ボケやブラックなセリフ、フルスピードで展開するスラップスティックなアクション、これらは中国・インドはもちろん日本でもヨーロッパでも作れないと思います。更に素晴らしいのは、これまでの世界のカルチャーに対するリスペクトがちゃんと表現されている。これも若いのに懐の深いアメリカならではないかと。
あと、音楽がホントかっこよくて、シーンごとのセレクトも素晴らしいです。息子が身を乗り出して夢中になって小躍りしてました。私もさっそくナインインチネイルズ聴き始めました(笑)
字幕版を鑑賞 コミックがそのまま映像になったような映像体験でありな...
字幕版を鑑賞
コミックがそのまま映像になったような映像体験でありながら、ノリは完全に80年代な本作、往年の名曲に乗せて繰り広げられるアクションを楽しみながら、久々に肩の力を抜いて楽しめる映画でした。
エンタメっていうのはこうじゃなきゃね
全部がちょっとずつ足りなくて星3
ビジュアルの面白さやアニメーションの完成度は、文句なしの星5なのだけれど、
物語や音楽やキャラクターが、びみょーーーーーになんか物足りなくて星3
悪くないんだけど…悪くないんだけど良くもない…!
だからボクらはセス・ローゲンが好きなんだ!ファミリー映画なアクションコメディとして成功しているばかりか、きっと本コンテンツにおいても一種の正解
見事な映像スタイルとストーリー、ユニークさと王道さを見事に"搾乳"している!数々のコメディを手掛けてきた製作脚本セス・ローゲン&エヴァン・ゴールドバーグ コンビのプロデュース力 ✕ 傑作『ミッチェル家とマシンの反乱』脚本共同監督のジェフ・ロウ監督!! 仕掛人セス・ローゲンが生み出すブラザーフッド友情という一貫したテーマは本作でもそのままに、また『スーパーバッド』『グッドボーイズ』などティーンムービーにおけるティーンエイジャーの悩みやリアルな温度感もモノにしている。そこに大きく一役買っているのが若き声優陣だ!脇を囲む大人メンバーも魅力的。トレント・レズナー、アッティカス・ロスによる音楽もいい。長年愛されてきた同コンテンツながら正直ここ日本で超人気というイメージはなかったし、自分自身慣れ親しんできたわけではなかったけど、本作は面白かったしとっつきやすかった。
アニメーション作画がすごくいい
とにかくキャラデザが可愛い。もともとタートルズが可愛いけど、良さを最大限に活かしたデザインになってると思う。
ストーリーは中高生までギリなら楽しめるかな?大人だと物足りなさが出てしまう作品だった。スパイダーバース系の入り組んだストーリーでは全く無いです。
でも映画館で観れて良かったなと思う作品でした。
全70件中、41~60件目を表示