「You Do!」湯道 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
You Do!
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実家の銭湯を継いだ弟と建築家になった兄、時代遅れの銭湯をマンションに建て替えようと企んで実家に戻ってきた兄だったが、番台係の住込みで働く少女や客との交流の中で次第に翻意、時代の流れに葛藤する兄弟と銭湯を愛でる周囲の人々の群像劇。
兎に角、豪華多彩な出演者たち、それぞれ名のある人だからそれなりのショートエピソードを散りばめていました。銭湯は天井が高くタイル張りなのでエコーが効いて歌うには最高の場所、天童よしみさんとクリスハートさんが母子役で湯船で歌う「上を向いて歩こう」のシーンは聞惚れました。
流行語になった林先生の「いつやるか、今でしょ」もどきに、湯道の講義の中で誰がやるのかと問われたら、あなたがやりなさい、You Doだからと駄洒落を言っていたし、ラストで湯は何かと問われたら人を温める太陽だと言ってYour My Sunshineを皆で歌いだす、このノリはまさに往年のフジテレビ流で懐かしくもありました。
以前、近所の銭湯の女将さんがTBSの「時間ですよ」を観ていたから銭湯に嫁いで来たかったのよと言っていました、そういえば銭湯を舞台にしたドラマが人気の時代もありましたね。なんで今時、お風呂映画かというと、脚本の小山さんは一世を風靡した放送作家だし、監督の鈴木雅之さんもフジテレビの名ディレクターだったから懐かしさもあったのかな、それとも娯楽の中心がTVからネットに移り行く時代、銭湯の衰退に似たものを感じたのでしょうかね・・。
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