劇場公開日 2023年6月30日

「この作品を観に来た客に興味が湧いた日」探偵マリコの生涯で一番悲惨な日 ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5この作品を観に来た客に興味が湧いた日

2023年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

短編6本で紡ぐストーリーなのかと思いきや、作品それぞれに監督さん同士の打ち合わせは無かったようで、ブツ切りの印象はあるものの、それでいて何となく繋がっているようなモヤっとした展開がラストまで続きます。
マリコを始めとする登場人物たちの生い立ちや人生を考えるとどんよりと暗くなるはずなのに、宇野祥平さんが抱えたバスケットと竹野内豊さんの立ち居振舞いのせいで全てがギャグに変換されてしまった。
「結局なんなん?」なのだけれど個人的には嫌いじゃない。むしろ思い返すほどジワる面白さだった(バスケットから伸びてきた指の大きさを考えると全身はあのカゴには入りきらないよね、それともまだ指しか生成されていないのか?謎も残ります)。

そして作品の内容よりも気になったのが、劇場の予約サイトで客の埋まり具合を何度か確認したのだけれど、最後まで二つ三つ連なった席は全然無かった(数席予約されたペアシートを除く)、てことは皆さんおひとり様なのですよね。キャストの誰かをお目当てに来ているのかなぁと、最前列に陣取るワタシは上演前に振り返って見たのだけれど、お客さんたちには統一性を感じなかったのです。

一体誰を?何を?目的に訪れたのだろう💦(かく言うワタシは伊藤沙莉さんファンのパートナーと連れ立っての鑑賞でした)
そこがいまだに気がかりなのでした。

ニコラス