劇場公開日 2023年6月30日

「個々わかるのはわかるが、映画が何を述べたいのか…。」探偵マリコの生涯で一番悲惨な日 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0個々わかるのはわかるが、映画が何を述べたいのか…。

2023年7月1日
PCから投稿

単純

難しい

寝られる

今年218本目(合計869本目/今月(2023年7月度)4本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。

さて、こちらの作品です。
スマホアプリで評価をみて、うわーっと思いながらも購入(予約)した映画は見なければ、ということでLet’s goです。

…が…。
多くの方が書かれている通りですよねこれ…。
個々個々パートはまぁまぁ理解できるのですが、この映画は複数のパート(小ストーリーとでもいうの?)を組み合わせて作られたもののため、個々は理解できても全体として何を言いたいのかが本当にわからない(感想のかきようがない)という作品です。他の方が書かれていた通り、2人の監督さんによる作成だったこともこの混乱を加速させたようです。

で、あまり意味がなさそうなパートを妙に長く描いていたり、逆に「ここはもっと欲しいよなぁ」という部分がぷつっと終わってしまったりという部分もあり、個々ストーリーの理解も苦労するところがある映画です。

まぁ、まさか「伊藤沙莉さんの応援枠」と解釈するのは無理があるし…(声優さんだと、そういう応援枠で行く方というのはいらっしゃるようですが…)。

個々ストーリーは20分ほどなので、20分ほどの映画を6本流したほうがましだったのではなかろうか(映画館には負担がかかりますが…)というタイプの映画で、評価が無理というか「何をどう感想を書いていいかわからない」レベルの理解のむつかしさです。

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 (減点0.8/個々パートで評価できる点もあるが、趣旨不明なパート、ひいては映画全体の主義主張が見えてこない)

 伊藤沙莉さんなど頑張っていらっしゃったところがあるのは確かですが、全般的に小パートに分けた結果、「なるほどね」「まだわかる」「うーん」「これ何?」の4つの類型のミニパートを作ったうえにそれを全部くっつけましたというような感じになっているので、一つでも見逃すと全部に影響するようなタイプの映画です。

 しかしこの映画、試写会等のアンケート等で何か意見など出なかったのでしょうか…?
とはいえ、刑罰法規等に触れない限りどのような映画を流しても基本的には自由(表現の自由)といった憲法論的な考え方を取れば、積極的に意味不明とまで言えない(ジャンルだましとも言えないし、意味もなく他国をけなすような意味不明パートもない)点まで考えれば、減点幅はこれが限界でしょうか。
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 決してこのタイプの「ミニストーリー集合型」を否定しているのではないですが、どうしても作りにくくなる点はやはり否定できないように思えますので(この手の描き方の映画で、一定の評価を得た作品ってありましたっけ??)、監督さんにはもっと工夫いただければ、といったところです。

yukispica