「被害者だから加害者じゃない」ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい uzさんの映画レビュー(感想・評価)
被害者だから加害者じゃない
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『子供はわかってあげない』の細田佳央太と『いとみち』の駒井蓮。
それに優しげなタイトルとキービジュアルに惹かれて鑑賞。
七森は悪意のない冗談への寛容さが無さすぎる上に、自分のために白城を利用する。
麦戸は些細なことで自分に絶望し、閉じこもり、前を向かない。
この2人は一見優しいが、脆すぎるうえに結局は自分のことしか見えてないようだ。
最初は小悪魔系に見えたが、一番優しいのは白城だったと思う。
タイトルにした自己正当化のロジックは身につまされるものがあった。
反面構成に難があり、いきなり麦戸が引きこもったときは何か見逃したのかと思った。
同性愛なども盛り込まれるが悩みの描写は薄く、メイン3人以外の掘り下げもごく浅い。
説明が少ないかと思えば、最後は全部台詞で語られてしまう。
“ぬいぐるみにしゃべる人”という着眼点は面白かったし、自然によそよそしい演技は全員上手かっただけに、惜しい。
ちなみに、「紅茶とチューハイ」の2択は、何か試されてるように感じるのは自分だけでしょうか。笑
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