「憎しみの始まり」イニシェリン島の精霊 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
憎しみの始まり
他愛も無いこと(当時者にとっては重大なこと)から諍いが起こり憎しみが生まれ争いが始まる。一旦争いが始まったら終わることはない。
戦争がいかにばかばかしいことから始まり無益なことであるかを教えてくれる。
憎しみの連鎖を断ち切るために耐え難きを耐えて矛を収め争いを終わらせた、和の国の民に生まれたことに感謝するばかりである。
妹が役の設定にしては美人すぎるが、役に合った地味なキャスティングなら誰も観に来ないか。
警官と神父で笑わせているが、あの二人が変人なだけで権力(警察)と権威(教会)の批判には至っていない。
美しい映像と音楽、退屈することはない。
理解できないことはないが共感はしづらい。
我を通すことに何の得もない。
いろいろと考えさせてくれる作品ではある。
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