「まさかカニバル映画で感動するとは…」ボーンズ アンド オール かつまるさんの映画レビュー(感想・評価)
まさかカニバル映画で感動するとは…
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ホラーではなく人食いによる純愛ロードムービーといったストーリー。
R18でゴア描写もしっかりあるが、ティモシー・シャラメの美しいビジュアルによって緩和されているのか鑑賞していて苦にはならなかった。
この作品は人食いを社会的マイノリティーとして描いていて面白い。
人を食べたいと思う衝動や食べることに対する苦悩が丁寧に描かれているので、だんだんと人を食べる人もいるのかと途中からうっかり受け入れてしまった。
ラスト リーがマレンに向けて言った「骨まで全部食べて」という台詞でタイトル回収。
ラストでしっかりタイトルの意味を回収し、またその行為が人食いにとって愛情表現の最上級の行為だと気づいたとき、妙に感動してしまった。
同族は食べないとタブーにしていた行為を最愛の人にしなければならないマレンのつらさ。最愛の人にだったら食べられてもいいと思うリーの愛。
マレンが泣きながらリーを食べるシーンはおぞましいのに、確かな愛がある感動シーンになっていた。
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