TAR ターのレビュー・感想・評価
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名優ケイト・ブランシェット
凄い演技力だ。表現力も素晴らしい。役に打ち込む姿勢も目を見張るものがある。ケイト・ブランシェットは言わずもがな特別な俳優である。
内容はパワハラの行く末を描いており、経歴がどれほど素晴らしくとも、人間性に難があると足元を掬われかねないと人生訓を分かりやすく映像化している。ジェンダーの更なる先にある人間たるものの所作が問われている。象牙の塔が如きクラシック界の男性社会を糾弾しつつも、その環境に囚われ、過剰なはどの欲望と欲求を満たすために利用する自らのステイタス。知性がずば抜けていても、卓越した音楽的才能を有していても、それらは幸運にも備わっている能力に過ぎず、根源的な人間性に全て起因する行動と反応が内にも外にも遺憾なく発揮された結果が、自らを引き上げるか、叩き落とす運命の支配であり、翻弄されるばかりが生々しい人間そのものなのである。
そもそも、本当の答えは事の始まりに出ているのだ。その答えは純粋に「好き」というものである。音楽が好きという答えに気づいた堕ちたターは世界中をドサ周りしようとも、情熱は失ってはいないのだ。例えゲームイベントの指揮者へと落ちこぼれても、気づいた後の強みはある。矛盾のない音楽との関係は常にシンプルであり、それを自らが望んでいるのならば、救われた新たなる出発なのではないか?
芸術(音楽)への信頼
を感じさせる作品でした。
(だからこそ)ケイトさん自身がピアノやアコーディオンを弾くシーンはなくてもよかった。
「ブラックスワン」はもろに芸術至上主義を感じさせる作品だったが、この作品の根底には別の意味で芸術(音楽)への確かな信頼が感じられた。
追記
再度鑑賞。改めて、頂点を極めた人の転落の物語ではなく、再生の物語であることを再確認。
もう少し、フルオーケストラの場面での曲を長く聞きたかった。
監督は、ビデオのシーンをどこかで見つけて、この映画を作る気になったのかな、と思った。
もう一度観直したい。。。
さてさて、ざっくりと聞いていた前評判から「評するのが難しそうな作品」とは思っていましたが、観終われなやはり「一度観ただけでは消化しきれない」とても複雑な作品です。何せ、いわゆる説明的なシーンやセリフは一切なく、展開を追いつつ前のシーンを思い起こして「何があったのか」を想像していく必要があります。
オープニングからクレジットが流れ、バックグラウンドで流れる音楽(歌)と子供たちの声が眠気を誘うのを我慢しつつ、ようやく始まった冒頭のシーンからスマホのアップにメッセージのやり取りを見せられて、正直、何を意味するのか全く解りません。ただ、これ結構な後半シーンで繋がる状況と、もしかしたらこれは?と匂わせる(とは言え、やはり説明はされない)やり取りを思い起こせば、実は「重要なシーン」なのだと思います。(あぁ、もう一度観直したい。。。)
そして、音楽やオーケストラという世界に全く造詣がないとこれまた何を言ってるのか解らないやり取りを聞いて、これをあと2時間半か、、、とおののきますが、その後徐々に物語が動き出すことで、細かい意味は解らなくてもケイト・ブランシェットの凄みだけは否が応でも感じます。そして、そのケイト演じるリディア・ターに惹き込まれること請け合いです。オケを仕切る指揮者としての彼女も、学生に講義をする彼女も、その説得力と有無を言わせない押しの強さに気圧されますが、徐々に見えてくるそれ以外の部分における彼女の言動の「際どさ」に不安を感じ、リディア自身の不安定さ(不眠)が相まって強い毒性を感じます。
兎も角、この作品の肝は何と言っても「音」にあります。それは迫力十分のオーケストラが奏でる音楽から、リディアの強迫観念を際立てる微かな物音まで様々ですが、さすがにこれは劇場でないと味わいきれないでしょう。
残念ながらアカデミー賞では6部門でノミネートされたものの、結局無冠に終わりましたが、サービスデイとは言え平日の微妙な時間帯のTOHOシネマズ日比谷のスクリーン1はなかなかの客入りでした。結構な集中力を要する難解な作品ですが、見応え十分ですし、個人的に「作品性」としては正直エブエブよりこちらの方が好みだったりします。観終わって感じる「もう一度観直したい」難解さは癖になる面白さで、実に濃厚です。
偉くなると忘れていくものな〰️に
てっぺんまで登り積めたら、後は落ちるだけ 雇われ社長に良くあるタイプ
色々な現代の問題をちりばめていた(LGBT パワハラ セクハラ オールドハラ等々)が、結論として井の中の蛙大海を知らずで、裸の王様になってしまったのかも…
僕も謙虚さを忘れず、明日からも頑張ろうと思いました
若い人が多数中盤で観映放棄 若い人には向かないかな
主人公も定年間際の管理職感を感じたのは…
絵画のような映画…
数か月前から予告編観て
これヤバい映画公開されるぞ!と胸躍らせて劇場へ…
ケイトブランシェットの迫真の演技!
カリスマ指揮者とオーケストラのリアルな演奏。
実際の指揮者の実生活もこんな感じなんだろうと想像できたし
一つ一つのシーンが音楽的で絵画のような印象を受けた。
しかし、途中からストーリーを探している自分に気づいた
ここからどうなるのだろう?と…
決定的事件でもあるのか?…
テーマは何だ?…
この映画、説明がない。
…淡々と主人公が追い詰められていくシーンが続く。
ストーリーを自分なりに解釈し埋める作業が
映画を見終わった後で待っていた。
絵画のような映画。
それが監督の狙いなら良いと思うが…。
音の途切れない作品
音楽の素養など全く持ち合わせていない私には難解で、指揮者ってこんなお仕事なのかーと教えられる場面が多かったですが、一人の人間の生き様を物凄い迫力で観せられました。
序盤から指揮について熱く語る主人公の声
主人公の指揮に合わせて演奏される音楽
彼女を悩ませ続ける住まいでの雑音
負けじと騒ぎ立てる主人公
主人公の引き起こした出来事へデモを起こした人々の声
どんなに飛ばしても静かな高級車の音
チェリストと出会いな場となったトイレでの音
やはり、さまざまな音が印象に残りました。
皮肉っぽいですが、周りの人達の優しい声に耳を傾けることができていたら、あんな顛末にならずに済んだんでしょうか。あるい、天才の宿命なんでしょうか。考えさせられました。
終盤に「音楽は言葉で表現できないものをもっている」(正確には覚えられませんでした)みたいな言葉に改めて感銘を受ける主人公が描かれましたが、彼女の生き方そのものも、言葉を超えるものがあったように思いました。
ラスト残念
同じオーケストラで同じ曲でも指揮者の好みによって変わる、前半は録音を成功させたいターがグイグイくる展開。
やがてスキャンダルとか怪しい展開に。
でも最後はターが逆境を克服して録音演奏を成功すると期待してましたが。
マーラーの5番もうちょい聴かせて欲しかった。
実話かと思ってた
あまり前情報入れずに観に行って、途中まで実話だと思って観てた。
クラッシックにも現代音楽にも知識がないので最後よくわからなかったですが、ここのレビューのいくつか読んで納得できましたが、もう一度観たい。
長いけどケイト・ブランシェットの演技とは思えない迫力ある姿にまったく飽きることはなかった。
インタビューのシーンやバッハを否定する学生に説いて聞かせるシーンとか、ドキュメンタリーかと思ってしまうほど。俳優さんてすごいな。
それにしても、バッハ認めない学生の論理ってなんだかな。こういうの増えてくるんだろうな。
平日昼間にもかかわらず結構お客さん入ってた。
しっかりした大人向けの作品が観たい人もたくさんいるんだと思って安心した。
重厚感ある画と静謐で不穏な空気感
女性指揮者の栄光と心の闇を描き出すサイコスリラーともいうべき作品。
ケイト演じるターは、アメリカの5大オーストラで指揮者を務めた後、女性として初めて名門ベルリン・フィルの首席指揮者に就任するという輝かしい経歴の持ち主。
劇中はマーラーの交響曲第5番のライブ録音に取り掛かる様子が描かれる。録音として出ていないのは、交響曲全曲中5番だけで、これが録音されればマーラー交響曲全集としてアルバムが出され、自伝的書籍も発売されるという、まさに黄金期のピークともいえる姿が映し出されるのだ。
冒頭からターのインタビューや大学の講義の長尺のシーンがあり、単調に感じるが、中盤での家庭や職場での不協和音、クリスタという謎多き女性側から告訴されるあたりから、それぞれの要素が呼応するように、栄光が崩れ始めていく。
全体的にはダークで陰鬱な印象。幻聴のシーンはどれもサイコホラーテイストで、緊迫感を上手く演出している。色彩も絞り、画に重厚感を持たせたり、特徴的・独創的なカットも数多くあるので、一定の緊張感を保つことに成功している。
ターの栄枯盛衰のターニングポイントが描かれる本作は、光も強ければ闇も強く現れるということを知らせてくれているようだ。
個人的にターの立ち振る舞いよりも、多様性を主張する無知蒙昧で傲慢で身勝手な若者たちの態度に終始辟易した。
圧巻のパフォーマンスに感嘆
ケイト・ブランシェットによる最高傑作の誕生と言うべき秀作。数々の輝かしい受賞作品と比べても秀逸な特別な作品でありケイトにしか演じる事のできないものだと感じました。
クラッシック音楽🎵は滅多に聴かないしオーケストラについても詳しくありませんが鬼気迫る迫力ある演技に引き込まれます。セリフが続く場面が多く字幕ですべてを把握するのは非常に困難な作品ではあるがケイトの演技を観るだけでも大いに価値ある作品といえるでしょう。
アカデミー主演女優賞ノミネートは当然ですが受賞できないのが不思議というか不可解です。
是非映画館で🎦
映画館でこその作品だと思います♪
53
天才とは
TARが天才あるがゆえに、狂気に落ちてしまう。
演技の凄さと、オーケストラの演奏が聴ける映画と思いきや、ほぼ台詞だらけを演じきった、女優さんの凄さ❗
全く違和感のない演技力
映画の内容より、演じた女優さんを評価したい。
天才だ!
Dull Dull
近年のアカデミー賞受賞作と自分は相性が悪いのは承知で鑑賞。2時間半越えの時点である程度察するべきでしたが、超長かったです。
まず冒頭のインタビューシーン、ここで見事に睡魔に襲われました。物語が面白いくらい動かないまま、延々と会話シーンの連発なのでどうにもつまらないと思ってしまいました。
というか延々会話が続いてるので、オーケストラの壮大なシーンと精神を病む過程を交互に映していく作品だと思っていたので、そこを求めて観にいった身としては思いっきり肩透かしを食らってしまいました。
ター自身、レズビアンという事を公言していて、実際に女性のパートナーや養子もいたりしますが、基本的にその相手に色々と任せっきりで、ターは男性のような生活をしているなーと思いました。仕草が男性っぽいものなので、そこも意識されて演じているのかなと思うと脱帽ものです。長ゼリフを幾度となくこなしたケイト・ブランシェットの演技はお見事でした。
最後も突然終わってしまったので、思いっきりズッコケてしまいました。長いなーいつ終わるのかなーとは思っていましたが、いやそんな急に終わられても…と。
アカデミー賞…どうしてこんなにも合わないんだろうと三度考えることになりました。普段血みどろの映画を観てるのがデカいとは思いますが笑
鑑賞日 5/15
鑑賞時間 11:20〜14:05
座席 H-5
実力だけでのし上がった女性指揮者というファンタジー
作中でもバーンスタインなど実在の指揮者や有名オケの名前が出てくるだけに、主人公リディア・ターが現実にいるかのような感覚に陥るものの、現実問題としてあんな権力ある女性指揮者がいたらクラシック業界はもっと女性に優しくなっていただろう。
作中でブラインドオーディションのシーンがあるが、日本でこれを採用しているオケはどれだけあるのだろう。実際に海外でブラインド形式にしたところ女性奏者の採用率がぐっと上がったと言う研究を思い出した。そうでなければジェンダーバイアスで男性奏者ばかりになってしまうのだ。音大やオケの志望者は女性の方が多いのにもかかわらず。
脚本案の段階ではは主人公は元々男性だったらしく、男性なら映画でよくあるパターンの転落話ではある。女性という点が新しいものの、美術や建築業界と同じくクラシック業界も超がつくほどの男社会なので、女性が実力「だけ」でのし上がるのは、現在でもほぼ不可能であるため、作品はややファンタジー感がある。
もっと金や権力のバックボーンがあるか、人心掌握のバランスに優れた人間でないとリディアがあの地位に上り詰めることは実際不可能だろう。やっかみや嫉妬、足の引っ張り合いはアート界において日常茶飯事である。それらがある人間があの程度のスキャンダルや陰謀で転落するとは考えにくい。作中ではすでにカミングアウトによる炎上をいなしているはずの設定なのだから。
ターはバーンスタインの弟子という設定だが、小●征爾が「自分もバーンスタインの誘いに乗ってたらもうちょっと早く出世したかもしれない」と某所で語っていたことを思い出す(真偽の程は知らないが)
とはいえ、上記の点が鑑賞中殆ど気にならないほど170分のめり込んだのは、なんと言ってもケイト・ブランシェットのリアルな役作りだろう。狂気とともに転落してもどこか美しく気高さを保っている主人公はどの場面でも美しかった。
アジア系には批判されそうなラストではあるが、作曲者が誰であれどんな曲あろうと真摯にスコアと向き合う主人公の姿であると思いたい。
サントラ盤のCDも買いました
映画のサントラ盤がドイツ•グラモフォンから発売されていて、クラウディオ•アバドのマーラー交響曲第5番と同じようなデザインという凝ったもの。実際にケイト•ブランシェットが指揮した第5番のリハーサルの模様も収録されていました。しかもAmazonで買うとLPレコードの紙ジャケットがついてくるのです。
様々な事件があってターは失脚。若い頃に影響されたレナード•バーンスタインのテレビ番組「ヤング・ピープルズ・コンサート」のビデオを見直して再起のきっかけを得る場面が感動的でした。
実際のベルリンフィルは大人の事情で登場せず、演奏会場もベルリンフィルハーモニーホールではありませんでした。出演したのはドレスデンフィルだったようです。
エルガーのチェロ協奏曲のソリストに選ばれるソフィー•カウワーは本物のチェリストで女優初挑戦だったらしいです。覆面オーディションでもダントツの美音で聞き惚れました。
前評判は余り良くなかったのですが、有名な女優だし、アカデミー賞にノ...
前評判は余り良くなかったのですが、有名な女優だし、アカデミー賞にノミネートされたし観に行ったのですが。
今でもハラワタが煮えくり返る思いです。ストーリーはつまらない、名演でもなんでもない、BSや配信の映画を見ていた方が良かった。全く金と時間のムダです。
No.5
女性で初めてベルリン・フィルの主席指揮者となった天才リディア・ターがトラブルに巻き込まれる話。
チャットでネタにされている様子から始まって、公開インタビューで音楽に纏わる話しを語るター…ヤバイ、音楽素人な自分には7~8割言っていることが解らない!
その後はまあやはり言ってる言葉に解らない部分も結構あったけれど、起きている出来事はなんとか解るからついて行けたと言って良いのかな?w
確かに音楽や楽団に纏わるお話しだはあるけれど、まずターは同性愛者の設定で交際相手は楽団員、からのまさかの恋愛模様みたいなものとかもドロドロ絡んで来る感じ。
しかも劇中で進行していることも、何があったのかどうなったのかを拾わずハッキリ見せない物が多々というつくり。
まあ、サスペンスではなくあくまでもそういう出来事を受けてのターの機微をみせるってことで、そういう意味ではなかなか面白かったけれど、それでもやっぱりもう少し明確に示して欲しいと感じるものが多かったし自分には長かった。
そしてラストは…そう見えた?そうじゃないとやってられない?夢ではないですよね…。
音響が素晴らしく面白い
内容や設定が複雑すぎてちょっと難しい、しかもかなり長いので、少し忍耐を要しました。でも、素晴らしい音響、色んなところから迫ってくる音などがかなり面白かったし、何よりも演技をしているものを微塵も感じさせないケイト・ブランシェットが、ター以外の何者にも見えなくて、凄かったです。
マーラーとかジャケとか音楽家とかを擦りまくる演出は最高でした。人と人との相関関係やドラマがシビアで難しいものばかりだったので、音楽的な小ネタはかなり笑えて、ある意味救いです。
少し難しいといっても、ストーリーや展開はしっかりと見ていれば容易に理解できる内容でしたが、ラストとか含め理解を超えるところもあったので、それをどう消化できるのか・・・個人的には消化しきれなかったという印象です。
次のフェーズ
これまで、貧困・性差別・様々なマイノリティや社会的弱者に寄り添う様な作品がたくさん作られて来た。
世の中は、そういった問題の撲滅には至らないものの、それが「問題」として多くの人々に理解される所までは来たという印象。
この現状の中で、引き続きそういう作品が作られる意図にはもちろん異論ないものの、作品で描かれる被害者を見る度に「でも、現実の社会的弱者がみんなこんなに善良で誠実で純粋で勤勉なワケでははい」という(当たり前と言えば至極当たり前な)点は、どこか居心地の悪さを感じていた。
そしてこの「TAR」では、その先。
かつて「弱者・マイノリティ」のカテゴリーに分類されていた人物が「多様性が肯定され始めた社会」の中で、才能や努力によって大きな力を手に入れ、その力の濫用、エゴや傲慢によって身を堕としていく姿が描かれる。
彼女が手に入れ、行使した「力」は、まさに過去の弱者たちを苦しめた「力」そのものだった、という皮肉。
物語の大きな流れとしてはそれ以上のことはないと思うのだが、正直なところ観ている最中は「これ、何の映画?」とずっと考えていた。
2時間半と結構長い作品中、とにかく散りばめられたピースがちゃんと回収されることなく散らばったままなので、解釈もこちらに委ねられていく。
ミステリー?
サスペンス?
ホラー?
社会派?
いや、映画の雰囲気がそうさせないだけで、笑おうと思えば笑えるシーンも結構あるし。
最後の「オチ」が急に我々庶民の嗜好に寄せてくるため、その印象が強く残ってしまうけど、観終わった後に「これは…なんだったんだろう…」と変なしみじみを体験する、少し変わった印象の映画。
ただ、もしこの映画を分類するとすれば、迷いなく「ケイト・ブランシェットの映画」だということは言える。
頂点に上り詰めた者の転落
指揮者として頂点に上り詰めたター。
ターの前半の圧倒的なカリスマ性、周りの人間の尊敬を意のままにする姿は見事。
しかし、思うがままに振る舞う傲慢さが次第に反発を招きじわじわと追い込まれていく姿に、権力を持つ者は実力だけで無く高い人間性がなくてはダメなんだなと思った。
ところどころ、不穏で貧乏ゆすりとか不快なシーンもあって、次第に狂気に囚われていく後半は結構ホラーチックで少し恐ろしかった。
権力に溺れ転落していくのは、性別や性的指向は関係なく起こることを描いているのも新鮮。
どう考えてもケイトブランシェットがアカデミーの主演女優賞でしょって思った。
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