「教えてあげよう族が湧いてるかと思ったらそうでもなかった/字幕が女言葉で?」TAR ター たちつてとんさんの映画レビュー(感想・評価)
教えてあげよう族が湧いてるかと思ったらそうでもなかった/字幕が女言葉で?
なるべく事前情報を避けたいのでここも全く見ずに映画館へ。
終了後、皆さんの豊富な知識応酬合戦になってる映画.comを想像しながらるんるんレビューを開いて肩透かし。
「実際のところバッハは……」「フリーボウイングとは……」「このレストランは実在するんだけど……」「なんでアダジェットがヴィスコンティだと笑いが起きるかというと……」「てゆーかマラ5の最初のファンファーレをこうするところがアイディアで……」「ジャクリーヌ・デュ・プレ、出たーーー!」「このプライベートジェットの型式は……」「コッポラが撮ったのはもちろんベトナムなわきゃなくて……」「てか、ここでワーグナーに繋がる、基本メインの登場作曲家が皆ドイツなわけで……」「佐渡裕も英語とドイツ語ちゃんぽんだったかも……」「これはバーンスタインですね」「これはモンハンのコスプレ上映会でなんでヘッドホンかというと……」。
パンフには上記などなどが全部解説されてるんでしょうか。
あと、とりあえずベルリンフィル・コンマスの樫本大進の感想を聞きいてみたい。
音のいい映画館を選ぶほどオケシーンが多いわけではない。いきなり爆音になるシーンも演出的コケ威で指揮台に立っていてもあんな音量ではないでしょう(多分ボリバルを除く)。
ターの話し言葉の字幕がいわゆる女言葉なのは映画会社や翻訳者で葛藤はなかったんだろうか。
ペトラのパパですよ〜とまで言ってるんだが。もし日本特有の女言葉に訳されてると製作陣が知ったらどんな反応になるんだろう、と思った次第。トランスジェンダーじゃないにしても、せっかくあんな大熱演してるんだからそういうところはもう少し原語への歩み寄りがあってもいいかな。