「クソみたいな人間性のヤツが作るぶっ飛んだものに心を動かされたい。」TAR ター モトコさんの映画レビュー(感想・評価)
クソみたいな人間性のヤツが作るぶっ飛んだものに心を動かされたい。
ケイトブランシェットの演技は言うまでもなく素晴らしく。一度も気が抜ける瞬間がないような常に張り詰めている空気感が漂っていて素晴らしかった。
この作品に触れて、クリエイターや何かを作り出す人への社会適合性を求めすぎている世の中について考えるきっかけになった。
最近、ある記事を読んだ。それはピカソの作品の価値がここ数年で急落しているという記事だ。
ピカソは生前女性問題が荒れていたらしく、それがこのご時世に合わなく、価値が急落しているというものであった。
この作品でも同じようなことを感じた。
なんでもバレてしまう社会。多くのクリエイター、表現者には聖人君子でないといけないという世の中になっていると感じた、そんな環境で生まれてくるものは優等生なものしか生まれないのではと感じている。
そんな世の中でも私は、クリエイターのアウトプットのみをみて、自分の感じたことに正直に、作品に感情を動かされたりしていきたいと感じた。
クソみたいな人間性のヤツが作るぶっ飛んだものに心を動かされたい。
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