「よく書けたリアルな脚本に感心」TAR ター Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
よく書けたリアルな脚本に感心
この映画の脚本はよほどクラシック音楽界に詳しい人が書いたのか、いかにもありそうなシーンを丹念に作り上げて特異な主人公を見事に造型している。冒頭のインタビューなどはまるでドキュメンタリーのようなリアルさだった。才能ある人間の業が痛々しいが、そのキャリアの破綻の描き方も現代的で、これまたリアル。何も知らずに見たら、実在のモデルがいるように思えてしまうだろう。
コメントする