ブロンド

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解説

永遠のセックスシンボルとも言われたハリウッドの伝説的女優マリリン・モンローの波乱に満ちた生涯を描いたドラマ。ジョイス・キャロル・オーツの小説「ブロンド マリリン・モンローの生涯」を原作に、「ジェシー・ジェームズの暗殺」「ジャッキー・コーガン」のアンドリュー・ドミニク監督がメガホンをとった。

公私で見せる姿を変えていたと言われるマリリン・モンロー。彼女がまだ女優になる前、ノーマ・ジーンとして過ごした不安定な幼少期をはじめ、やがてスターの座を駆け上がり、数多くの複雑な男性遍歴を重ねていく姿を、事実とフィクションを交えながら描き、彼女の素顔に迫っていく。

2022年・第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」のアナ・デ・アルマスがマリリン・モンローを熱演し、第80回ゴールデングローブ賞の主演女優賞(ドラマ部門)、第95回アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた。共演に「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ、「アイリッシュマン」のボビー・カナベイル、「エルヴィス」「フューリー」のゼイビア・サミュエルほか。Netflixで2022年9月28日から配信。

2022年製作/167分/アメリカ
原題または英題:Blonde
配信:Netflix
配信開始日:2022年9月28日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第80回 ゴールデングローブ賞(2023年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) アナ・デ・アルマス
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Netflix映画「ブロンド」9月28日(水)より独占配信

映画レビュー

3.0思ったよりも「影」重視

2024年8月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

マリリン・モンローの伝記ものは個人的にはもともと好み系なのだが、それを個人的推しのアナ・デ・アルマスが演じるとなれば期待値はおのずとマックスへ。 マリリンの光と影にスポットを当てるのは当然織り込み済みの内容なのだが、それにしても本作は思いの外「影」に重点を置いていて、マリリンの艶やかさをはるかに越える闇の部分にどうしても気が沈んでしまう。それに、マリリンの闇の部分を演じるにはバブリールックスのアナ・デ・アルマスでは少々イマドキ過ぎて地に足がつかなかったか。そして、不必要に長めの上映時間もマイナスに働いたかも知れない。 そんな中でも50~60年代のアメリカの活気とアナ・デ・アルマスの熱演はじゅうぶん観どころではあったものの、もっと映像と音楽に力を入れてもらえればもう少し違った観方ができたかも。いずれにしてもちょっと期待し過ぎたのかも知れない。

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いけい

3.0アナ様の演技が見どころ

2024年5月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

オードリーヘップバーンの半生を描いた作品。 正直オードリーの知識はあまりなく、 アナ様が演じると知って観ました。 アナ様を初めて観たのは多分007でしたが、 全く雰囲気が違っていて 白人オードリーそのものでした! 声や表情は本人をあまり知らないので 似てたかは分からなかったですが セクシーさは間違いなかったです。 作中のオードリーはかなり変わった性格をしていて、情緒の表現が複雑なはずなのですが、 しっかり演じていた気がします、すごい! ストーリーはかなり暗くて 面白いとは言えないですが、 アナ様の演技のためだけに観てもいいかな と思います、ちと長いですが。

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マスノブ

3.5セックスシンボル

2023年12月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2023年12月13日 映画 #ブロンド (2022年)鑑賞 #マリリン・モンロー の伝記映画 主演の #アナ・デ・アルマス の体当たり演技が注目点 アナ・デ・アルマスは可愛らしい役が多かったけど、この映画を見るとセックスシンボルにしか見えない 露骨な性的描写より動画配信サービス初のNC-17指定映画

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とし

4.5わたしたちのうつくしき「パイセン」

2023年3月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

NHKBS1で放送されていたフランス製作のドキュメンタリーによると、マリリン・モンローの生涯は以下のように語られると思う。 両親の不在で十分な教育が得られず、職業の選択肢がかなり限られていた。 そのため、自らの肢体を活かしてモデルからのし上がることを考えた。 要求を的確に理解しそれを実現するための努力を惜しまないモンローは、映画界の注意を引き、女優に転身。 チャンスを得るためには男性の歓心を得なければならないという理不尽と戦いつつ、過去のスターから演技の本質を学び続けたモンローは、徐々にファンが付き始める。 「品の無い」演技を評価しない20世紀フォックスの経営陣も、当代のセックスシンボルとしての地位を確立したモンローに屈せざるを得ず、ついには女優として最高の待遇を得る。 ここが人生のピーク。 男性の欲望を引き受ける女優から脱せないモンローはやがて人生に行き詰まることになる。 モンローが今も女性の支持を集めるのは、既成の男性優位社会と戦い続けたその強さと完璧に計算された性的魅力とを両立し続けたためである。 ポール・ヴァーホーベンが撮る最近の作品の主人公からモンローを感じるのもそのためかも。 彼女に励まされて戦い続けた後進の女性たちが、現在の映画界を導いた。 映画の主人公としてこれほどふさわしい人はいない。 本作はそういったモンローを描いているわけではない。 小説が映画の原作であるので、本作はいわゆる評伝映画ではない。 ほぼ24時間、隙間なく大衆の欲望を引き受ける「マリリン・モンロー」を演じなければならないノーマ・ジーンが、自身のアイデンティティを喪失(あるいは獲得することすらできない)し、人格が崩壊する様を描いたドラマだ。 古くは岡田有希子やチャールズ皇太子妃であったダイアナなど、大衆がどれだけ当代の偶像を追い詰めるかは、わたしたちは良く知っている。 その残虐性が、モノクロを基調として輪郭線が徐々に消失するといった美しい映像で描かれている。 アイデンティティを支えるのは、自身の理解に努力をおしまない家族である。 本作のモンローは、配偶者の無理解、母親の特殊な病気といった外在する条件に屈してしまい、幸福な家庭を形成する戦士にはなりえなかった。 男性社会という巨大な敵と戦い、スター女優の地位を守り続けた英傑も無敵ではなかった。 そういった人間の一類型を約160分の長尺で描いているので、見応えは十分。 死ぬ前にたっぷりとそして美しいこんな走馬灯を観たいと思わせる力作である。 ラストの切れ味がなかなかにお見事なので、長尺に怖じ気づくことなく見てほしい。

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おかずはるさめ