「死への恐れをコミカルに描けるか」ホワイト・ノイズ 文字読みさんの映画レビュー(感想・評価)
死への恐れをコミカルに描けるか
2022年。ノア・バームバック監督。子どももいて家庭円満なカップル。夫はヒトラー学を教えるカリスマ教授、妻はフィットネスクラブなどで教える明るい母親だが、それぞれに死への恐怖を抱えている。有害物質を載せたトラックの事故と一斉避難をきっかけに、妻の様子がおかしいことに気づいた夫は妻を問い詰めていくと、と言う話。
有名な原作があるということなので、それを読めば楽しめるのかもしれないが、死への恐怖という重い話題をコミカルに処理しているのについていけなかった。作り物めいた人間関係は意図的なものだろうが、一斉避難とか、人生の虚しさとかがやってくるので、作り物めいた関係が生きていない。
コメントする