「互いをいじりあうセリフの寒さはマーベルに付きものだが、この映画では...」ファンタスティック4 ファースト・ステップ インステアさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0 互いをいじりあうセリフの寒さはマーベルに付きものだが、この映画では...

2025年11月19日
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互いをいじりあうセリフの寒さはマーベルに付きものだが、この映画では我慢ならないレベルにまで来ている。始まりからまったく魅力のない俳優たちの、どうでもいい(笑えない)コミカルなセリフの応酬で、本筋に入るまでが長い。本筋に入ってからも、宇宙の大魔神みたいなラスボスと、ありきたりの女敵キャラの部下という布陣が、強いのか弱いのかはっきりしないので燃えない。

2015年度版が駄作で本作はそれよりマシという位置づけなのか? 正直なところ逆じゃないかと思う。レトロフューチャーのデザインはAI動画にそういうのがよく上がっているので見飽きてるし新鮮味がない。レコードやブラウン管を面白がれって? 無理です。妊婦と出産と赤ん坊を笑いに活用できると思ってるセンスのなさにも閉口させられる。クライマックスの大魔神の街破壊もショボいし、やっつけ方もくだらない。

とぼけた顔で済ました感じで面白いことを言うと観客がドっと笑う、と監督が自信満々に思い込んでいるのは分かるのだが、映画に反映されていない。漫画やアニメの世界でもファンタスティックフォーが認知されているという世界観だが、マイナーな宇宙忍者ゴームズとしてしか知らない国にはやはりしっくりこない。楽しめるかどうかがこういう映画の基準だと思うので、ただ純粋に楽しめなかった。

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インステア