「エレーナ好き」サンダーボルツ* yudutarouさんの映画レビュー(感想・評価)
エレーナ好き
MCUはどのキャラがどの作品に出ていて、設定がどうなってたかというのを毎度のことながらサッパリ憶えてなくて、今作も主人公のエレーナが初登場なのかどうかすら分からなかったのだが、初登場のはず…。ブラックウィドウの妹らしいが、姉が死んだと言ってて、ええ⁉︎とか思って観てたのだが、ネタバレとかでなくて、周知の事実らしいので書くけどエンドゲームで亡くなってたらしい…。そうだったっけ。
それはともかく、まずはそんな主人公のエレーナが魅力的だし、ヒーローとして使い難そうなキャプテンアメリカになり損ねた愛国ヒーローを掬い上げたり、旧来のアベンジャーズの中心ではないながらも大事なキーパーソンであり、本流の歴史も負っているバッキーを合流させたりして、ヒーロー軍団のキャラ立ちがバッチリで、キャラクターの掛け合いというMCUのポイントが押さえられていたのは嬉しかった。そして暴力以外の解決策を模索する方向性も前作のキャプテンアメリカより洗練されていて、自身もトラウマを抱えながらもMCUらしい楽天性を備えた主人公エレーナのキャラクターがそれを可能にしていた(キャプテンアメリカではサム・ウィルソンのキャラが真面目過ぎて難しかったよな…)。そして重過ぎないノリの中でも主義主張の異なるヒーローたちが純粋に市民を救出するという一点において協調するという流れを見せてくれて、王道だけどやっぱりヒーロー映画はこうでなくちゃと熱くなった。分断の時代だからこそエンタメのフィクションでは理想を提示し続けて欲しいし、ガーディアンズなき後、サンダーボルツの面々ならそれがやれそうで期待しちゃう。ただし、ここからアベンジャーズ映画への流れの中で、次作のファンタスティックフォーが最重要ポイントになってそうなので、そこはかなり大丈夫っすか?というのもありますが。まあ、そういう心配、期待、妄想含みで楽しいんだけど。
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