キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールドのレビュー・感想・評価
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ブレイブニューワールド
キャプテンアメリカシリーズ第4作目。長年持っていたミスターブルーことリーダーの存在が明らかに。今作は、盾を受け継いだサムが新たなキャプテンアメリカとして始動していく初の映画となります。作品の内容としては、ハリソン、フォード演じるエベレットロス大統領、新たなキャプテンアメリカのサム、また裏で手を引いているリーダーとの対立構造を描いており、キャプテンアメリカシリーズならではでの肉弾戦、またサムならではこその空中戦がかっこよく、繰り広げられています。その中で新たに光での洗脳やワカンだの技術様々な要素を含んだ上でかなり楽しい作品となっています。またバッキーの登場にはかなり感動させられました。MCUを長年追っているファンからするとかなり嬉しいサプライズ登場だったと思います。今後アベンジャーズがどうなっていくのかさらに楽しみな作品です。
刺さらなかった
アメリカ大統領となったロスが開いた国際会議の場でテロ事件が発生し、それをきっかけに各国の対立が深刻化してしまった。混乱を収束させようと奮闘するキャプテンアメリカのサム・ウィルソンだったが、ロスがレッドハルク化し・・・そんな話。
新たなキャプテン・アメリカのサムやアメリカ大統領のサディアス・ロスなど、以前の作品からの繋がりみたいだが、観た事あるはずだけど、忘れてしまっていたので、新鮮だった。
ヒーローがそんなに強くないのはアベンジャーズの特徴?
大統領が牢屋に入れられるなんて、韓国か!とツッコミ入れたくなった。
空中バトルは良かったけど、他はストーリーも含めイマイチに感じた。
魅力的な女優も居なかったし、刺さらなかった。
悪くないけど、新たなMarvelキャラ誕生はないの?
2010年代のMarvel作品は何見ても面白くて、毎作公開を楽しみにしていた。娯楽大作の王者的存在だったと思うが、2020年以降の作品はちょっとイマイチな感じを受けることが多くなった。 それでも「今度こそ」と期待を持って観賞。
【物語】
新アメリカ大統領の座に就いたサディアス・ロス(ハリソン・フォード)は未曾有の危機に対応するため、親友スティーブ・ロジャースから”キャプテン・アメリカ”を引き継いだサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)に協力と、アベンジャーズの再結成を頼む。しかし、ロスは国務長官時代にアベンジャーズを敵視し、窮地に追い込んだ人物であるため、サムはその場では断らないものの大統領には半信半疑でいた。
大統領は一方で、世界の平和を実現するために、主要国にある条約を提案していた。その条約とはインド用に突然現れた、希少鉱物からなる巨大物質を公平に分け合う条約だった。 ホワイトハウスで開かれた条約締結を目指した国際会議に大統領と共にサムは出席していたが、その場でテロ事件が発生し、条約締結は失敗。大統領の信頼は失墜し、国際紛争の危機に陥ってしまう。
【感想】
Marvel作品“あるある”なのだけど、アベンジャーズの流れを汲む作品の登場キャラは、よく「過去作でどんな話があったっけ?」となる。最近10年強は全てのMarvel映画作品を観ているであろう俺でもそうなのだから、本作でも
「スティーブ・ロジャースってだれだっけ?」
「サディアス・ロスてどんな人だった?」
と思った人はたくさん居たに違いない。
今回のキャプテン・アメリカの相棒ホアキンに至っては一体どれだけの人が認知していたのだろうか?
が、Marvel作品を楽しむにはそんなことは気にしないことが一番。過去作を復習してから観るなんて、どこまで遡れば良いのかも分からないし、ファルコンなんてどうやら映画だけでなくTVシリーズまで間に挟まっているようなので、もう無理。
Marvel作品は基本的にはヒーローものであり、勧善懲悪話なので誰が「悪」かだけを見極めてアクションを楽しむのが正道。今回は大統領が「悪」かって言うと、そう単純でもないけど、複雑な立ち位置でもないので彼の過去の言動を知らなくてもストーリーは追える。
そう割り切れば、今回もMarvelらしい、派手なアクションをエンタメ作品として楽しめる。
ただし、正直「いつまでもアベンジャーズか」という感は否めない。全く新たなキャラ誕生というのは無理なんだろうか? Marvelにはもう新たなキャラは生み出せないとすると、今後2010年代の盛況を取り戻すのは無理かも・・・
全然別の話だけど、今回やや違和感が有ったと言えば、日本の扱い。“主要国の中でも一番重要な交渉相手”みたいな扱いになっている。経済的影響力低下が叫ばれる中で、「なんで?」日米が戦争状態に入る危機も描かれるけど、あたかも日本軍がアメリカ軍と互角に戦えるかのような描写も・・・
日本がJapan as No,1と浮かれるほど元気だった頃なら分かるけど、不思議だ。軽く扱われるよりいいし、悪い気はしないけど、何か思惑があるのかと勘繰りたくなる。
“ガス”に期待を託して・・・
ドラマ視聴前提のフェーズに愛想を尽かし、2、3シリーズは鑑賞したが、キャプテン・アメリカに関しては視聴していない。これまでは延長線上でオリジナルのキャラが登場していたが、今回はエンドゲームまでのファルコンとして観る事になる。
今回は敢えてドラマを視聴しないでの鑑賞に挑んでみた。
それが通らなければ今後マーヴェルと付き合う事は難しいと思っていたし、もちろんそういう観客を前提に作っていないともはや映画として機能はしていないと思ったからだ。
あまり気が乗らないながらも唯一の希望があった。
それはブレイキングバッドの“ガス”こと、ジャンカルロ・エスポジートが出演しているからである。
彼の悪役を見たかったし、彼をスクリーンで見れる事に期待を寄せていた。
しかし、それは叶わぬ夢であった。
冒頭から威権を見せつけるサイドワインダーとしての彼への展開を期待していた。
ファルコンの乗っている車を襲撃した時が頂点だったであろう。しかし彼は無惨にも負けてしまうのである。
そう、彼はただの雇われの傭兵だったのである。
彼がヴィランとして活躍すると期待してしまった。
早々に退場してしまったので作品に目を向けてみよう。
ファルコンに相棒のような者がいたり、元ブラックウィドゥなど一応説明台詞のような者があるのでどの位置づけかは把握出来る。
ただし、どのキャラクターも強い印象は残らず、
戦闘シーンも目新しいものはなく、陳腐なものになってしまっている。
バッキーがサプライズとして登場するも弱い。
次がサンダーボルツなんだからそれは出てくるだろう。
リブ・タイラーはもはやキャラクターとしてではなく俳優としてのサプライズ出演だろうがそれも弱いのである。
これまでのマーヴェルのように開き直ってブルースかジェニファーをハルクの制御の仕方を教えるなど理由をつけて登場させた方が盛り上がるのではないかと考えてしまう。
そして、脅威の対象として充てられたのが何故日本なのか。
これまで対立することの無かった米国と日本が敵対することで事の重大さを表したいのだろうが、米国と対等に敵対出来るとは思えないしむしろ敵対したらヤバい国はもっとあるはずだ。
また惜し気もなく映し出される桜並木。
桜で日本を表現するという2025年にもなって未だに行うセンスが疑わしい。
Shogunで表現できた日本や同作で活躍した平岳大も出演していることだし、もう少しなんとかならなかったのかと思う。
無かったことのようにされているエターナルズでの重要な要素であるセレスティアルズも忘れてないよと言わんばかりに背景として登場しているが特になにも進展がない。
全体的に無難な内容だが、これまでのマーヴェル作品と比べてしまうとやはり弱いという印象である。
ファルコンの超人ではない弱さを伝えるはずが、作品全体が弱くなってしまっている。
そしてこの“弱い”というのがこの時代には致命的になる可能性がある。
多様性の時代を終わらせようとしている今、
女性主人公や黒人主人公の映画がコケてしまうとさらにそれらに拍車をかける事になるだろう。
決して俳優陣が悪い訳でも無いのに側から見るとそうであるかのように評価されてしまう。
今作ではまさにファルコンに寄せられるプレッシャーは失敗が許されず、とてつもなく大きいものなのである。
2代目キャプテン・アメリカの第1作。 超人血清を打っていない彼が、...
2代目キャプテン・アメリカの第1作。
超人血清を打っていない彼が、どう強さを見せつけるか不安だったが、ファルコン+盾で先端技術モリモリで初代より強いんじゃないかと思っちゃうくらいアップデートしてるから映える。それと、レッドハルクとの戦いはどうやって倒すんだよってハラハラ感があって楽しかった。
だけど、常人。象徴として求められる重圧に悩むがサプライズキャラのアドバイスに鳥肌が立った。
新しい相棒も軽口でうわついてる感じが良い。初登場時のサムを思い出す!
そして何よりロスを演じたハリソンフォード。大物が出ると作品に締まりが出るがまさかの超レジェンドが出るとは…よりロスに人間味が出てきたから良い配役だと思った。
それと今作は日本が絡んでくると聞いていたが、想像以上に盛り込まれていてビックリした。総理として、平岳大が出演しているが、チョイ役じゃなくてあのハリソンフォードと対等に接しているのが凄かった。英語も堪能だし今後さらに活躍するんだろうなぁ。
25-024
新キャプテンのお披露目
待ちに待っていたマーベル最新作。もちろん公開初日にIMAXで鑑賞してきました。こちらの期待にしっかり応えてくれるエンタメ作品で、鑑賞後の満足度は高いです。
ストーリーは、引退を決めたスティーブ・ロジャースから後継に指名されたファルコンことサム・ウィルソンが、新キャプテン・アメリカとして活動していたある日、アメリカ大統領ロスは、セレスティアルズから採取したアダマンチウムの権利を各国で平等とするための条約締結をねらって国際会議を開くが、その場でテロ事件が発生し、世界の信頼を失いかけたアメリカと各国との緊張が高まっていく中、この裏で糸を引く人物とその真相がしだいに明らかになっていくというもの。
壮大なMCUのおかげで、もはやマーベル作品では複雑な作品背景と世界観が当たり前となっています。過去のマーベル作品を半分ほどしか観てなくて、しかも「キャプテン・アメリカ」シリーズは本作が初鑑賞の自分には、作品背景がほとんどわかりません。特に、サムとロスの因縁、イザイアや新ファルコンとの関係、さらに黒幕として登場する人物も全く知りません。
それでも、会話の流れからそのあたりはなんとなく推察できるようになっていたのは助かります。アダマンチウムをめぐる各国間の駆け引きを利用した、ロスへの復讐劇という構図は十分に理解でき、ストーリーから置いていかれることはなかったです。その中で、キャプテン・アメリカを継承する重責に苦悩するサム、娘のために変わろうとあがくロス、新ファルコンとしてサムを目指して奮闘するホアキンなど、キャラの心情に迫る部分があったのもよかったです。
もちろんアクションシーンは言わずもがなで、このためにIMAXを選択したのですが、大迫力に大満足です。冒頭の近接格闘から始まり、銃撃戦、空中戦、超人対決と、じわじわと上がるバトルステージに興奮が止まりません。中でも、今回はクライマックス前の空中戦がいちばんのお気に入り。キャプテンとファルコンとのツーマンセルのアクションは、圧倒的なスピード感とドッグファイトの緊張感に包まれ、息をするのも忘れそうなほどです。しかも、これが日米開戦の引き金になりかねない一触即発の危機的状況の中で繰り広げられるのだからたまりません。
クライマックスのレッドハルク戦も、驚異的なパワーで迫り来るハルクの恐怖と劣勢を強いられながらも怯まないキャプテンの勇気に興奮を覚えます。ただ、ホワイトハウスでのバトルでは、マーベルにしては珍しくややチープな印象を受けるCG描写がありました。それほど気になるものではないですが、そこだけはちょっと残念です。
さて、エンドロール後は、お得意のポストクレジットがありましたが、うーん、またもやマルチバースにもっていくのでしょうか。話がどんどん複雑化するので、それはちょっとやめてほしいかなと思っています。とはいえ、今後もマーベル作品には期待しています。
キャストは、アンソニー・マッキー、ダニー・ラミレス、シラ・ハース、カール・ランブリー、ハリソン・フォード、ティム・ブレイク・ネルソン、リブ・タイラー、平岳大さんら。
過去のMCU作品の成功体験から抜け出せない苦しみを感じる
新規でこのニューワールドに来てくれたブレイブなあなたへ
マジかあんた!前提知識全くなしでこの4作目のキャプテンアメリカを観に来てくれたってのか…。
そんな勇気ある人がいるなんて…。
だが待ってくれ。まずは俺の率直な感想だ。
普通に面白かった。普通に面白かったことにほっとした。
ここ数年のMCUは興行成績も落ちてきていて評判もかんばしくなかったから。
最近のだと『マーベルズ』も『シンチー』も『エターナルズ』も個人的にはそれなりに面白かったと思うけど。どうしても、マーベルのシリーズを知っている人には色々増え過ぎだしなかなかアベンジャーズ結成しないし、知らない人にはそもそもキャラの関係や設定分からないだろという初心者置いてけぼりぶりがすごいので。うかつに人にすすめることも出来ない。
という中で今作はシリーズをある程度知っている人にはそれなりに楽しめると思う。
ファルコンってそう言えばこんな感じだったかと。
超人血清を打ってないのが劇中で示されたがそれすら忘れてたわ。
バッキーが「血清を打っても全てを救えるわけじゃない」「お前は皆の目標になれる」と言ってくれる場面はシリーズを観ている人には熱い。けれどバッキーが110歳と説明されてもピンとこない人には「あのヒゲ誰」状態だろうなと。
ラストの病室の後輩へ「レスポンシビリティ」と言っていて字幕では「重圧」となっていたところも。「そうだよね。盾を受け継いだレスポンシビリティ、責任、重圧を感じながらファルコンは頑張ってくれてるよね」とシリーズを観ている人ほど思えるんだけど。
今作では大統領に「アベンジャーズを再度結成せよ」とだけ言われてその中身がどうなるかは結局示されなかったんだけど、キャプテン、というか新生アベンジャーズの中心ははなんとなくこのファルコンで行くんじゃないかという感じはした。
これ結構素直に面白かったんだけど、その面白かった要因の一つが、ファルコンが空を飛ぶキャラということもあって、空を飛ぶアクションが多いこと。
空飛べるのは本当に結構大きくて、空中戦が描ける。
例えば、今回であれば、日本の戦闘機との対決というか、日本の軍への攻撃を止めるみたいな役割をファルコンが果たすんだけれども、海の上での空中戦はやっぱりなかなか見応えがあった。
赤いハルクと最終的には戦うんだけれども、赤いハルクがすごいジャンプ力で迫ってくるのを、飛びながら逃げるというところもすごいシーンとして見応えがあった。
最後は赤いハルクに対して説得で何とかするという展開。多分、このファルコンの良さというのはそこなんだろうけど。
その説得要素は、中盤の戦いでもちょっとあり。戦い後に説得に入るというシーンがあって。
迫ってきたヒゲの敵さんに対して説得するというシーンがあって、暴力だけでは無く、心にも訴えかける、説得、言葉でも訴えかけるというところが、今後このキャラの重要なポイントになってくるのかなというところは、ちょっと新鮮ではあった。
エンドロール後でキャプテンアメリカは帰ってくると言うメッセージが流れたし、次のアベンジャーズの中心はやっぱりこのファルコンでいくと言う算段が多分ついたんだろうなという感じはした。
本当はブラックパンサーで行きたかっただろうなと思いつつ、キャラ的にも似てる雰囲気はあるからファルコンでいいだろう。
でも本当ますます新規置いてけぼりだよなあ。
だって30本はある映画だけは追ってる自分でも今作のカギであるでっかいアダマンチウムを見て「ああ最近のマーベル映画のどれかに出てきたんだよなあ」と思って終演後にネットで調べて「そうだエターナルズでした」と思い出したぐらいで。
ある程度追ってる人ですらこんな感じだからな。全くマーベル知らない人からしたら「30本の映画を追っててもある程度なの?」と思うだろ。
最近は平気でディズニープラスのドラマシリーズのストーリーも絡めてくるんだぜ?すごいだろ!30本以上映画を観てる自分ですら「申し訳ないが自分はドラマまで追えてないんだ!」と思いながら自分のブレイブを振り絞って映画館に足を運んでるんだよ。
だからもし全くド新規で今作から観てくれた人はこの「新規に優しくなさ過ぎるニューワールド」に入ってきてくれた「ブレイブ」に誇りを持って欲しい。こんだけ前提知識が必要なものに飛び込んでくれたブレイブ、その勇気を俺はたたえるよ。それこそマジなブレイブニューワールドだろ。ありがとう。
偉大な名蹟を、自分色に染めていけ
マーベル・シネマティック・ユニバース第34作。
キャプテン・アメリカ・シリーズ第4作。
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
原作コミックは未読。
こんなに地に足がついているMCU作品を観るのは本当に久しぶりで興奮した。本当に面白かった。これだよこれ、これが観たかったんだよと、手放しで称賛したい作品だった。
マルチバースが一切絡まず、過剰なサプライズも無い。ヒーローの葛藤を描くドラマに胸が熱くなり、涙腺を緩ませる。
2作目を彷彿とさせるポリティカル・スリラーと壮大なアクションの見事な融合が、MCUの懐の深さを感じさせた。
キャプテン・アメリカ。あまりにも重すぎる名蹟のプレッシャーに葛藤し続けるサムの姿に、心を揺さぶられた。
サムはスティーブと違い、超人血清を投与されていない生身の人だ。だが超人じゃないからこそ出来ることがある。
どんな存在であろうと、まずは対話を試みるサムのスタイルは、彼の優しさに起因した行為であり好感しか抱かない。
スティーブは希望であった。そこまで自分は強くないが、誰かの目標となれる存在でありたい。とても素敵な答えだ。この瞬間、継承者がサムで良かったと心の底から思えた。
そして何より彼には、初代には無い彼だけの個性―強靭な翼がある。その個性でどこまでも高く、自分なりのスタイルで飛び回って欲しい。新たな世界の新たなリーダーとして。
[余談]
サディアス・サンダーボルト・ロスの集大成でもある本作にこれまで演じて来られたウィリアム・ハート氏が、鬼籍に入られた故に出演が叶わなかったことがとても残念でならない。
代役のハリソン・フォード氏も申し分無い演技で、ハート氏の遺志を継ぐ名演であったが、ハート氏のロスがレッドハルクに変身するところが観たかったと云うのが正直な気持ちだ。
しかしながら、ハリソン・フォード氏である。こんな超大物俳優がまさかヒーロー映画にヴィラン(とはっきりとは言えないかもだが)として出演するなんて、まるで夢のようだ。
悪役としては「WS」にてロバート・レッドフォードの先例があるものの、自らモーションキャプチャーを装着してハルクの演技もこなしているのだから、余計にすごいと感じた。
今後もMCUに、しいてはアベンジャーズと共に敵と戦う姿を夢想してしまうが、フォード氏は本作をもって俳優業引退を宣言されており、今後の動向がとても気になっている。
レッドハルクだけでも見る価値は十分有る。
スティーブからサムに交代してからのキャプテンアメリカ第四作。
キャップ特有の盾アクションに加え、ファルコンならではの翼を使った攻撃に空中戦とアクションシーンはカッコ良くて、特に飛行能力を活かした海上戦は迫力満点だった。
やっと拾われたリーダーにサプライズのベティ·ロスの再登場とこれまで避けられてたインクレディブルハルクの要素にもう一人のゲストキャラのバッキーの登場も良かったね。
一方で中盤まで引っ張る必要の無いサイドワインダー、敵かと思わせてすぐに味方と判明するルース·バット、何よりずっとリーダーの掌で踊らされてる感は否めないなど内容はイマイチ。
そうした諸々の要素の有る本作の一番の見所は、ロス大統領が変身するレッドハルクで、本家じゃないけどちゃんとハルクスマッシュやって、ホワイトハウスを破壊しながらのキャプテンアメリカとの激闘など、久々にハルクの大暴れが見れて、それだけでも本作を見て良かったと心から思った。
迷ってる人はレッドハルクの暴れっぷりを見るだけでも行く価値は十分有ると言える映画。
ハルク2の方がしっくり来る。
「格好いいシーン」
派手さは無いが
宇宙には行かないしマルチバースも時間移動も出てこない魔術も出てこない、最近のMCUの中ではよくもわるくも地味ではあるものの、現実の延長線上にある内容という意味でフェーズ1あたりのテイストに近いと感じた。
ストーリー自体もわかりやすくストレート。大どんでん返しみたいなトリッキーなことが起こるわけでもなく、というか、予告で語られすぎていてほとんどそれ以上のものがない…。かといってレッドハルクを予告で出しておかないと、知名度とか含め地味すぎるんだろうなぁ。
バッキー出ないって言ってたのに出たからそこはかなり嬉しいサプライズだった。この流れでサンダーボルツ側にもサム出てほしい。
ScreenXで鑑賞したので、空中戦のところは特に臨場感があって楽しめた。
新章 開幕
楽しく観せていただきました
いや、いーんだけども、
一番のファンタジー要素はアメリカと対等に話している総理大臣だと思った
2025.2.14 字幕 イオンシネマ京都桂川
2025年のアメリカ映画(118分、G)
原作はマーベルコミック
キャプテン・アメリカの盾を受け継いだヒーローがある企みに巻き込まれる様子を描いたアクション映画
監督はジュリアス・オナー
脚本はマルコム・スペルマン&ダリル・マッソン&マシュー・オーソン
原題の『Brave New World』は直訳すると「素晴らしき新世界」という意味
物語は、アメリカのニューパンプシャー州にて演説を行うアメリカ大統領サディアス・ロス(ハリソン・フォード)が描かれて始まる
彼はインド洋沖に出現したセレスティアル島にある、未曾有の資源に対する国際条約の制定を訴えていて、他国の代表とも会議を重ねていた
一方その頃、メキシコのオハアカでは、ある物体の裏取引が行われていた
それを察知したサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)と相棒のホアキン・トーレス(ダニー・ラミレス)は、その現場を止めるように出向いていた
だが、買い手はそこに現れず、サムたちは売り手のサーペント団を壊滅させ、物体を回収することに成功した
その後、その功績が認められたサムとホアキンはホワイトハウスへと招かれる
サムの親友のイザイア・ブラッドリー(カール・ライブリー)も一緒にいくことになったのだが、そこで事件が起きてしまうのである
イザイアを含む5人ほどの人物が大統領暗殺を目論み、ホワイトハウスは騒然となった
大統領には怪我がなかったが、イザイアたち実行犯はその記憶がなく、何が起こったのかを理解していない
サムは抵抗するイザイアを諌め、おとなしく投降することになったのである
ロスはこの事態を重く受け止め、元ブラック・ウィドウの大統領補佐官ルース・バット=セラフ(シラ・ハース)に事件を調査させる
事件を起こしたのが知人だったこともあってサムたちは捜査から外され、そこで秘密裏に別ルートから捜査を開始することになった
そこで、事件の直前にイザイアのスマホが光っていることを突き止め、なんらかの洗脳操作のようなものが行われたのではないかと勘繰るのである
映画は、起こった事件を捜査するミステリー系で、サムとルースが同じ結論に至る様子を描いていく
ルースはイザイアをコントロールした黒幕がいると考えていて、ほぼ同時にエコーワンという施設にたどり着く
そこには、ロスから許可を得て研究を続けていたサミュエル・スターンズ(ティム・ブレイク・ネルソン)がいて、彼の計画によって、イザイアたちのテロも起こっていたことが判明するのである
映画の予告編では、ロスがレッドハルクになることがわかるのだが、映画本編では「ほぼクライマックスのネタバレ」のようなものになっている
予告編でそれ見せたらダメじゃね?という感じで、その後に幾つかの展開があるのかと思えば全くなかったりする
ロスとの決戦も、派手な展開を見せるものの、最後は説得で終わるので、カタルシスはほとんどない
死ぬほど長いエンドロールの後にも映像があるが、これまた捻りも何もなかったりする
基本的には『インクレディブル・ハルク』の続編で、『エターナルズ』の世界後みたいな立ち位置なのだが、予習はほとんどいらない気がする
サムがキャプテン・アメリカの盾を託されているけど、サムはサムという物語なので、深読みする必要はないのだろう
キャプテン・アメリカは憧れだが、サムは目標というように、現実感のあるヒーローが誕生したように思えるのだが、真似できる人は皆無なので、超人は超人なんだと思った
いずれにせよ、よくあるタイプの物語で、なんらかの実験で超人になったとか、個人的な逆恨みが世界規模の案件になるというものだった
そこから話が広がる感じもなく、黒幕との戦いはアクションもないし、レッドハルクとの戦いも最後は話し合いになっているのはどうかと思う
また、日本がかなり有能な国として登場するのだが、これが本作の一番ファンタジーなところで、土下座外交しかしない政府の為体を見ていると何だかなあと思ってしまう
MCU好きの人以外は観に行かないと思うが、「思ったよりも悪くない」とか、「普通の映画だった」と言われるように、落胆までは行かない感じだろうか
強くお勧めする要素はないので、通常スクリーンで時間が合えばOKぐらいのテイストで臨んだ方が精神的にも良いと感じた
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