「MCU世界の日本はどうなっているんだ」キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド 終焉怪獣さんの映画レビュー(感想・評価)
MCU世界の日本はどうなっているんだ
迷走中のマルチバース・サーガ。
このキャプテン・アメリカBNWも迷走していましたね。
とは言え、度重なる再撮影を経て公開された事を嬉しく思います。
世界中のMCUファンの熱量が下がる中、かつての栄光を取り戻す為にこのBNWはとても重要な立ち位置となる作品。
否定的な意見が多い中、私は楽しめました。
個人的に感じたGOOD POINTとBAD POINTをレビューしたいと思います。
【GOOD POINT】
○サムのアクション
スティーブ・ロジャース時代と比べるとキレキレではないサムのアクション。
しかし超人血清を打っていないサムらしい肉弾戦だったと思います。
盾とス-ツを駆使したアクションもキャップとファルコンのいいとこ取りではありますが、状況に応じて多彩なアクションが見られて面白かったです。
◯インド洋上での戦闘
サムと戦闘機の空中戦は面白かったです。
サム以上の速度を出せるヒーローがいる中、
あのスーツの機動性が視覚的に丁度良かったです。
○ティアマット
忘れ去られてなくて良かった。
エターナルズの続編は絶望的だっただけにちょっぴり嬉しかった。
◯バッキー登場
短いながらバッキーがサムの元に来てくれたシーンは、少し泣きそうになりました。
◯強すぎる日本政府
ここは全日本人がツッコんだ部分だと思います。
ハリウッド映画あるあるなトンデモ日本で笑いました。
アメリカ相手にあんな強気な政府なんてありえないw
ロス大統領に対して超強気な尾崎総理が最高でしたw
そして資源確保の為にインド洋に進撃する日本艦隊w
自衛隊がそんな事するわけないだろ!と心の中でツッコんで笑っていました。
どうやらMCU世界の日本は、欧米が顔色を伺う程のなかなかにヤバい軍事国家のようですwww
◯ロス大統領
ウィリアム・ハートから引き継いだハリソン・フォード演じるロス大統領がとても良かった。
紛れもなく今作のもう一人の主人公でした。
やる事なす事が全て裏目に出てしまい、周りの重圧に耐えながら行動する様は、今作で1番人間臭くて好きです。
今回のサムとロスの関係性は、シビル・ウォーのスティーブとトニー・スタークを彷彿させる部分があり、感慨深いものがありました。
◯サムVSレッドハルク
最後の戦いはいつだって燃えるもの。
満身創痍のサムの持てる力を全て出し切る戦いが好き。
【BAD POINT】
◯ポリティカル・サスペンスとして観ると弱い
よく言われているウィンター・ソルジャーを意識している作風ですが、流石にウィンター・ソルジャーは偉大過ぎて超えられなかった。
そこまでのサスペンス性はなく、緊迫感も余り感じられませんでした。
黒幕の正体も微妙でした。
○全体的に似たり寄ったりな構図
サムのアクションは良かったと書きましたが、全体的に観ると退屈なアクションばかりでした。
アングルも目新しさが無かったです。
◯予告で見せすぎた
集客目的は理解出来ますが、レッドハルクは公開まで伏せた方がサプライズとなり、盛り上がれたかも...
【総評】
批評家の方々からはボロクソに酷評されていますが、またサムやバッキーを劇場で観られて嬉しかったですし、何だかんだ私はMCUが好きなんだと再認識出来ました。
フェーズ5も残すはサンダーボルツのみ。
まだまだMCU復活とは行きませんが、シリーズが本当に終わりを迎えるまで見届けたいと思います。