「でも俺はかっこいい新生キャップのアクションを観たかったんだ…」キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
でも俺はかっこいい新生キャップのアクションを観たかったんだ…
久しぶりのアベンジャーズメンバーが主役のマーベル映画。予告からなんとな〜く政治的な雰囲気を感じて身構えていたが、そんな懸念を吹き飛ばすほどに面白かった。
いや、政治的といえば政治的だった。なぜなら、映画のメインキャラのひとりが大統領に就任するところから始まるのだから。ただ、だからといって『ファルコン&ウィンターソルジャー』で描かれたようなアメリカの歴史や人種差別がどうこうという話は出てこなかった。
政治的描写は一貫して『キャプテン・アメリカ ザ・ウィンターソルジャー』と同じレベル。組織があり、裏切りや陰謀があり、そしてキャップが己の正義に葛藤し。どれもいい塩梅でブレンドされており、エンタメとしての政治話を存分に楽しむことができた。
そして何より素晴らしいのが、新生キャプテンアメリカのアクションのかっこよさ。スティーブのアクションにはどっしりとした力強さを感じていたが、サムのアクションには俊敏さにメカっぽさ、そして盾を使ったアクロバティックがあった。それらがいい感じに調和していたように思う。
血清を持たない一般人がスティーブ同様に活躍できるのか?という問にも真摯に向き合っていた。本人がいるのか?→やっぱあったほうがいいだろ!とキレながら弱音を吐く姿もグッド。
しかし空中戦が本領発揮の場のはずが、空中アクションで描かれたのは戦闘機とのバトルのみ。そこを空飛ぶ敵が相手ならもっとよかったのだが…。そして何より、そのかっこいいアクションがかなり少ないように感じた。俺はかっこいい新生キャップを観たかったのに…
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