「レッドウィングに努力賞」キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド yorskinさんの映画レビュー(感想・評価)
レッドウィングに努力賞
サムのシールドファイトとヴィブラニウムの翼を融合させた戦闘シーンは最高でした。敵の倒し方の幅も広がり、見飽きないです!
インド洋でのエアバトルは、某戦闘機映画の興奮に近い大迫力と面白さでした。
ドローンのレッドウィングも的確に射撃したり、ジェット機に張り付いて踏ん張ったりと大活躍でしたね笑 個人的に努力賞をあげたいです。
キャプテンアメリカの名を継承したとはいえ、元々超人的な能力を持たず、それを悩む描写もありました。しかし一人で戦うのではありません。仲間との共闘、皆からの助言に支えられることで共感を呼ぶヒーローになれたのではないでしょうか? バッキーからの演説混じりの励ましも、彼を通してスティーブロジャースがそばで見ているような感じがしました。
不満点が2点ほど。
1点目は、ロス大統領が自分本位すぎて、元凶になってしまいます。「過去の自分から変わりたい」と言ったのに、ピンチの時に保身に走る言動がモヤモヤしました。エアフォースワンでのサイクリングマシンの総距離もキツイからと誤魔化してましたが笑。過去の事を隠したい気持ちも分かるのですが、それを払拭する人柄へと変わって欲しいです。
ハルクに変身するのは、彼にとって不本意でしたが、それを逆手にとって「有事の際は自らが切り札になる」という意思が欲しかったですね。
なお娘の登場ですが、インクレディブルハルクの頃とそんなに見た目が変わってないように見えたのが驚きでした。
2点目は、インド洋での日米の衝突ですが、一触即発な感じに、戦艦で大統領が赴いてどうすんの?そんなあっさり衝突が始まる!?で、そんな後で条約締結!?って感じで起承転結に無理があったことです。両国の戦艦や戦闘機が交戦するのを阻止するために、翼組が奮闘する方がまだシナリオ的に良いのではと思います。
蛇足ですが、マーベルのサムウィルソンの戦闘シーンを観るたびに思う事が1つ。2013年に「ガッチャマン」の実写映画がありましたね。大空を飛ぶアクションモノなら、それくらい力入れて作ってほしかったですね。どうも邦画はアクション映画と謳いながら、人間パートでクライマックスを迎えようとするんですよね...