「Birds in the Air」キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Birds in the Air
フェーズ4からMCUに参戦してはや3年半、フェーズ4は次へ繋げるための作品が多かったせいか心から楽しめた作品よりもうむむとなる作品が多かったですが、ここからは新生アベンジャーズが始まっていくのでフェーズ1〜3を超える楽しさを求めて劇場IN。
IMAXだったのでカードが特典でもらえました。
遂に始動したサムのキャプテン・アメリカ。
サイドキックの時から超魅力的なヒーローでしたし、翼を用いて戦い回るスタイルとか憧れですし、そんな彼がアメリカの象徴を受け継いで新たなキャプテン・アメリカとして動き出すMCUにとっても大きな1歩の作品で、どうなるか期待半分不安半分でしたがしっかりと面白い作品に仕上がっていて一安心でした。
ただフェーズ4の始まりの「ブラック・ウィドウ」と同じく手堅い作りだったなとは思いました。
丁寧な作りではあるので観やすいんですが、キャプテン・アメリカ自体は4作目ですし、サムはエンドゲームまでのサイドキックぶりとドラマ版でキャラクター性は結構掴めているからこそ序盤のドラマの慎重さはもったいなかったなと思いました。
バトルを颯爽と見せてくれたのでこれはガンガン戦っていくのかな?と思ったらドラマ重視でアクションは待機というところが評価の分かれるところだと思います。
洗脳でコントロールする事によって凶暴化させたり、死に至らしめたりと過去にもあった要素をうまいこと混ぜてきており、しっかりと悍ましいものに仕上がっていたのも好印象でした。
設定としては便利すぎる気もしましたし、操る当人は詰められたら終わりというのは味気なかったですが、操る方が超人的な強さを手に入れてくれるのでギリギリバランスを保ててたかなと思いました。
バッキーの登場はやっぱ嬉しいもんで、少ないシーンながら掛け合いも和気藹々としていて良かったですし、違う道をいけど共闘していた2人の絆は素晴らしいものでした。
ドラマシリーズのファルウィン要素もしっかり引き継がれていてこれまた良かったです。
始動は遅かったですがサムとホアキンでの空中戦はIMAXならではの高低差が抜群に活かされていて見応えたっぷりでした。
しっかりと戦うサムに楽しみまくるホアキンと対照的ですが、洗脳されたパイロットの航空機を誘導しまくって無事脱出させととにかく器用に立ち回りますし、ギリギリスレスレなスリルを味合わせてくれるのも良かったです。
レッドハルクが最高にヴィランしていたのが超良かったです。
ロスが巨大化していく恐怖もしっかりありましたし、あのゴツい見た目からは想像できない跳躍力、見た目さながらの攻撃力と久々にワクワクドキドキさせてくれるヴィランでテンション上がりました。
翼と盾のコンビがこれまたベストマッチで、攻守ともにいけるスタイルがバトルのハラハラ感を増してくれていて、今後もこのスタイルでたくさん楽しませてくれるんだろうなとサムを応援しまくりでした。
なんとか丸く収まったラストでしたが、不穏な雰囲気も漂わせてのこれからの物語というのも地に足ついたものが観れるというところでこれからに期待大です。
スティーブが憧れだったのに対してサムは目標になるってのは何気に名言だったなと思いました。
新世代でのリスタート、頼り甲斐のあるキャップがどつ引っ張っていくのか、曲者ヒーローたちは着いてきてくれるのか、そういった面でもMCUとはまだまだ長い付き合いになりそうなので改めてよろしくお願いします。
鑑賞日 2/14
鑑賞時間 15:50〜18:00
座席 R-28