「NOと言えるデカい首相は見てて気持ちいい」キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
NOと言えるデカい首相は見てて気持ちいい
アベンジャーズやマルチバースの様にたくさんの映画やテレビシリーズがリンクしていく仕組みが好きではないのだが、本作単体としては、マーベルリテラシーがゼロの自分が観ても十分楽しめた。
翼を持ったNEWキャプテンアメリカの成り立ちは語られなかったが、スマートでハンサム、そしてリーダー然とした誠実そうな雰囲気は良かった。
生身の人間のままで戦い続ける意義を感じつつも葛藤する、そんな人間臭さはついつい応援したくなるほど。
ただボディスーツは簡単には切れにくい素材を使って欲しかった。
逆にNEWファルコンは若くチャラくて無鉄砲だが、類い稀なる身体能力と身を挺して戦う正義感がなかなかカッコ良いと思った。
軍歴がある米大統領って昔はたくさんいたけどブッシュさん以降はいないのかな(間違ってたらすみません)。
だからといってみな鷹派というわけではないが、ハリソン・フォード演じるロス大統領はその絶妙な線を行き来し、大統領就任後は外交面、特に尾崎首相の強い言葉で怯んでしまう様な弱い部分をチラッと見せるなどで、日本人としてはちょっぴり痛快に感じた。
CGだとは思うが、桜や桜並木が印象的で美しかった。
数十年前にワシントンDCの桜祭りに行ったことがあるが、東京市長だった尾崎行雄が桜の苗木を贈呈した記念の行事ということから尾崎という名の首相にしたのかなと思った。
そういうリスペクトからも典型的な日本人とはかけ離れた大柄で貫禄があり英会話ができる平岳大さんが抜擢されたのかも知れないとか思ったりするw。
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