「演じる者」宮松と山下 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
演じる者
香川さんの報道がありながらも、無事に公開されたので良かったです。作品まで埋もれてしまっては製作陣が不憫でしかないので。
今作の現実と演技のバランスが絶妙で、前半ではそこは映画の世界なのか!と感心するものがありました。ただ、見慣れてくる後半ではインパクト不足に陥ってしまいました。自分は何者かを模索する中で、偽りの宮松と本物の山下、これが逆転したり戻ったりのシリアスな会話劇はそこそこ楽しめました。ただ大きな波はないのでやはりインパクトには欠けるというのが最初から最後まで付き纏った印象です。
映画自体はかなり短い作品なんですが、間の取り方が独特というか長めで、個人的には合わなかったです。そのため体感は110分くらいに感じるまでには引き延ばしていたなぁと思いました。
役者陣のパワーはしっかりありましたし、やはり香川さんの存在感はさすがだなと改めて感じさせられました。少し渋めのスタイルの映画でした。
鑑賞日 11/30
鑑賞時間 20:50〜22:25
座席 G-7
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