42-50 火光(かぎろい)のレビュー・感想・評価
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ガマンと折り合いのつけどころ
結婚して2年の50際バツイチ脚本家の夫と35年前に少しだけ売れたことがある42歳の女優の妻の話。 あらすじ紹介には家族会議でと記されていたけれど、仕事での悔しさから半分思いつきで発した妻の子供が欲しいの言葉に流されて不妊治療が始まって、今度は妻の父親がASLに…病気のことは仕方ないとしても、理屈で話しをフル旦那に癇癪で答える妻ですか。 映画としては軽く流れて行くけれど、振り回されてますね旦那さん。 旦那が黙ってやらかしてしまった借金に関してはナイスフォローもあったけど、まあやましい借金でもないしそもそも…と感じてしまったのは自分が無意識に夫側視点でみていたからか、やはり脚本が男性視点で書かれているからかな? 悲壮感や緊迫感はなく明るく愉しげな雰囲気の中波瀾万丈が押し寄せてくる話しではあるし、あるある的な出来事もあったけれど、良かったねとか、何だかんだ幸せだねというぐらいの感情で終わってしまった。
見始めてすぐ え?こんな映画だったの?って後悔 でも見終わったらそ...
見始めてすぐ え?こんな映画だったの?って後悔 でも見終わったらそこまで悪くもなかった 祐司がいい人で良かった
正しい人間関係とあいさつ通りの世界
2022年。深川栄洋監督。結婚後数年の、売れない役者の妻と脚本家の夫の中年カップル。妻の発案で不妊治療に取り組むことになるが、同時に、妻の父親が難病で倒れたり、同居する夫の母と妻の折り合いが悪くなったり。親族との折り合いやお金の都合にあくせく動く夫は、次第にストレスをためていく、という話。 ストレスをためていくといっても、どこまでもいい人である夫はどこまでも丁寧で正しく親族に接しているし、夫婦喧嘩はあるものの、感情的しこりが残ったりしない。毎食の「いただきます、愛しているよ」のあいさつの通り、変わらない感情世界を変わらないように生きている人々。誰もが周囲の人々に認められ許されている。 厳しく言えば、鬱的な症状を呈した人の治療過程や承認欲求を得られず自殺思慮の傾向がある人への啓蒙映画か?と思ってしまった。メジャーな感覚を再認識するという意味で。マイナーな感覚を抱く人物がいないこと、関係が変わらないこと(変わらないことを求めていること)など、見ていて息が詰まってしまう。映画ってこういうものだっけ? 現実の夫婦生活や脚本づくりを映画に織り込んでいるらしいので、フィクションとリアルの融合といった側面があるのだろう。そこがうまく表れればよかったのかもしれない。
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