「有意義な処方箋の一つではあるけれども、描き方が物足りない」認知症と生きる希望の処方箋 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
有意義な処方箋の一つではあるけれども、描き方が物足りない
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認知症の二種類のテストは、私でも覚えきれなかった。その兆しがあるのかもしれない。映画『パーソナル・ソング』においても、それぞれの認知症者に馴れ親しんだ歌から得られる好反応の効果が描かれていたし、元同僚が音楽療法士課程担当でもあり、私が長年研究してきたセラピューティックレクリエーションの一つでもあったことで、馴染みを感じる。
最低限の字幕で、ナレーションはなく、ほんのわずかの撮影者による質問程度以外は、淡々と療法場面の撮影が続き、対象者の家族が効果を証言し、医師が療法士との打ち合わせにおいて患者の状態を説明しながら進め、名古屋音楽大学准教授の猪狩裕史氏が、その意義として、情動に作用し、対象者との遣り取りによる関係性において効果を発揮するというような説明をしていた。少し物足りなさを感じた。
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