「Whats going on」ドライビング・バニー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
Whats going on
ラストのリンダ・ペリーの曲が全てを言い表していた♪聴いたことはあったけど、ここまで有名な曲とはつゆ知らず、ついつい調べてしまいました。曲のタイトルは“whats up”。世の中所詮男性社会だとか、頑張っても報われないみたいな内容なのかな?サビの部分は「what's going on」だけどタイトルは違う。とにかく覚えやすくて盛り上がる曲かと・・・
5歳の娘シャノンと14歳の息子ルーベンとは家庭支援局の監視付き面会しかできず、とにかくバニーが自立して家を持たないと帰してもらえない状況。しかし、就職もできずアパートさえ見つからないバニーは妹夫婦の家に居候することに。家を借りるために路上洗車で細々と金を貯めているが、娘シャノンの誕生日会を開くためにとにかくアパートを借りなければならない。そこで大胆な行動に出るのだが・・・といった内容。
正義かどうかというと、世の中ではまったく通用しないのは確か。洗車仲間の家を自分の家だと誤魔化したり、誕生日プレゼントを買うためにバーコードタグを貼り替える詐欺を行ったり、姪トーニャには見学に行った高級マンションを自分の家だと嘘をついたり・・・とにかく娘の誕生日のことで頭がいっぱいになり悪知恵ばかり働くバニーだったのだ。
人を信じること信じないこと。夫を故殺した罪で服役・更生したバニーだったが、生後間もないシャノンが窒息死させられそうになったことで過剰防衛したとの訴えは信じてもらえなかったようだし、彼女の過去には信じて裏切られたことが多かったとも推測できる。最後には刑事も信じちゃったし。
そんな中、救いだったのは洗車仲間の母親や冷たいアボリジニ職員トリッシュが粋なはからいをしてくれたこと。ニュージーランド映画で人種も多彩。いい映画でした。
4 Non Blondes の What's up 。ありがとうございます。出だしのメロディーが Don't worry,be happy に似てるなって、観たときも思ったので、再びの感慨。聞いたことあるような粋なメロディが続いて、最後畳みかけるように歌い上げるパターン。ちょっと野太い声のリンダ・ロンシュタットがザ·バンドをバックに歌っているようなカンジ。オジサン泣かせですね。