劇場公開日 2022年9月30日

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ドライビング・バニーのレビュー・感想・評価

全35件中、1~20件目を表示

3.5ニュージーランドの現実に生きるバニーの正義

2022年10月1日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

4.0やっぱりこの女優の存在感には計り知れないものがある

2022年9月29日
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エシー・デイヴィスと言えばとにかくパワフルな母親像が目に浮かぶ。観る者の心にいつも確実に、キャラクターの”生きた証”を刻む彼女。その持ち味は本作でも冒頭から全開だ。車の窓拭きで小銭を稼ぐこのヒロインは何者なのか。なぜこのような境遇に身を置くのか。カメラは彼女に渦巻く爆発的エネルギーと共に、自身の抱えた事情、脆さや危うさ、さらにはニュージーランドの深刻な住宅事情を浮き彫りにしていく。最愛の子供たちと一つ屋根の下で暮らしたい。その切なる願いを叶えようとする中で、彼女の前には高い壁がそびえ立つ。まるでケン・ローチ映画のように追い詰められながらも、自分の信じるところをひたすら貫こうとする彼女。時にあっぱれと思いつつ、暴走する彼女に危うさを感じながら、それでもバニーには強烈に引き込まれずにいられない何かがある。いつしかボロボロの車に同乗し、母娘のような関係性を築くマッケンジーの存在感も実に印象的だ。

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牛津厚信

3.5強くて痛すぎる、母親の愛

2023年8月12日
PCから投稿

「娘の誕生日会をしたい」。
それだけなのに、全く空回りする母親の愛が痛い。

子供を育てるのには、環境を整えなきゃいけないのはわかるけど。
親の愛だって、必要だよね。

ーーーーーーーーーー
ひっかかった2点
・予告見ると、母親と娘が出てくるけど。姪っ子。
ちょっとだけ紛らわしい。

・母親の過去の罪の重さ(刑)を考えると。
娘の年齢が幼すぎる。と思うけど?。
ーーーーーーーーーーー
思いがけない終盤の展開、なるほどそうくるか!の驚き。

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ゆき@おうちの中の人

4.0【行政の監視つきでしか会えない二人の子供を心から愛する母の”正義”と、行政の”正義”の齟齬を描いた作品。今作は、不器用だが真の母の愛を子供達に与えようとする女性の姿を描き出した作品でもある】

2023年2月13日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

ー 今作の原題は”The Justice of Bunny King"である。-

■”ある事情”のため、家庭支援局の監視つきでしか子供たちと会えないバニー(エシー・デイヴィス)は、家族水入らずで暮らせるよう妹夫婦の家に居候し、道路で車の窓洗いをしながらお金を貯めていた。
 ある日、彼女は妹の新しい夫ビーバンが姪のトーニャ(トーマシン・マッケンジー)に言い寄るのを目撃し、ビーバンに手を上げてしまう。
 それが原因で妹の家を追い出されてしまう。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・後半にバニーが家庭支援局の監視つきでしか息子ルーベンと幼き娘シャインに会えない理由が明らかになるが、前半はそこに敢えて触れていない点が奏功していると思う。

・バニーは息子ルーベンと幼き娘シャインに一目でも会いたいが故に、禁止されている里親の家へ直接会いに行ってしまう。
ー バニーの直情的な行動原理。それは彼女の”正義”なのだろうが、社会の規範には会っていない。故に、息子ルーベンと幼き娘シャインは別の里親に預けられてしまうのである。ー

・バニーは息子ルーベンと幼き娘シャインと会うために家庭支援局に乗り込み、占拠する。そして、建物内を子供たちが喜ぶようにトーニャと家庭支援局のトリッシュと共に飾り付ける。
ー 何とも切ないシーンであるが、家庭支援局のトリッシュの姿に救われる。-

■ここは推論だが、バニーが夫を殺害した理由は子供を守るためではなかったか。出なければ、息子ルーベンと幼き娘シャインがあんなに、バニーに懐いている訳はない。

・そして、占拠した家庭支援局から警察の配慮で息子ルーベンと幼き娘シャインと電話でバニーが泣きながら会話するシーンは、こちらも沁みてしまったよ・・。

<子供を愛しすぎるが故に、社会の”正義”に反してでも、自らの”正義”を貫こうとするバニーの姿は、矢張り心を撃つ。
 それと真逆のトーニャの母が、トーニャの言い分も聞かずに、新しい夫ビーバンの言葉を信じてしまう姿の対照的な事。
 今作は、不器用だが真の母の愛を、子供達に与えようとする女性の姿を描き出した作品である。>

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NOBU

4.5こんな母親像もあり

2022年12月3日
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一見すると乱暴な無知な母親が暴れているだけの映画だが、逆の見方をするとやり方が分からないが必死で正義を貫き、純真無垢な母親像に描かれている。
ミッキーロークの映画「レスラー」のような作りではあるが、子を思う母親として全く違う映画。
脚本はシンプルだが、演出で飽きなせない工夫が色々。車に仕返しや姪を庇い(実の子供に照らし合わせていたり)
ラストの立てこもりのシーンも最後の最後で生きる希望を与えてくれるキャラ設定にシナリオの良さがわかる。

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るい

2.5ロード・ムービーなのかなあ?

2022年11月22日
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鑑賞方法:映画館

ロード・ムービー好物の私はポスターの「ミラクル・ロードムービー」の言葉に惹かれて観に行ったが、確かに車で移動するシーンはあるが、旅では無いと思う。ただ、映画評では良い意味の裏切りだったとのコメントもあるので、まあ好き好きなのでしょう。

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hanataro2

5.0優しさに共感!

2022年11月10日
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global square

4.0家出のススメ

2022年11月7日
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bloodtrail

4.5What's going on!

2022年11月5日
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いやもう、腹立たしいやら切ないやら。

悪いやつは野放しで、もがいてももがいてもどうにもならなさが見ていて苦しくて。

どこの国も「家庭支援局」って、あんな感じ?
バニーのやり方がまずいのか?
それはそう。

嘘を一つついたら、次々嘘で塗り固めないといけなくなるから。
できない約束も、大きな見栄もあとでくるしくなるだけ。

そうわかっていても、希望のためについてしまう嘘。

でも、人の心の機微は見逃さないところがバニーのすごいとこで。
それで、救われたんだ彼女は。

ドキドキのラストだったけど、ちょっとホッとした。でも。

だれかを頼ってもよかったんじゃない?
声をかけても、よかったんじゃない?
これじゃあ、同じ繰り返しになるんじゃないかな〜と現実的になってしまう自分がいる。

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ミツバチば~や

4.0可哀想で終わらないパワー

2022年10月30日
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前科、職なし、家なしゆえに子供から引き離される母。子供の誕生日に、子供にプレゼントを渡したいだけなのに、福祉行政は子供の保護と称して、規則をたてに母を子から引き離す。ついに切れた母は実力行使に踏み切る。
話の展開に引き込まれ、最後はジーンと。
拾い物映画。

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ごまめ堂

3.0自分自分やな、この人

2022年10月23日
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鑑賞方法:映画館

子どもへの愛は解るけど、
この母親は自分の感情だけで動きすぎてて、
共感できない部分が多くって…
ただただ、こどもが不憫で...

妹の旦那は悪いやつだから、あの反撃はいいけども、
万引きや、彼女に何も害を与えていない人への
犯罪まがいの行動はどうなの?!って思ってしまって…
結局、問題は、あまり解決してないような…
もう少し冷静になれる人なら、
もう少しハッピーエンドになっていたのでは?
って、それじゃあ映画にならないかー。

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hkr21

4.02022年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️✨

2022年10月22日
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stoneage

4.0後半の追い上げが凄い

2022年10月19日
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「レスラー」と「ノマドランド」「パーフェクトワールド」を足して3で割る感じ。前半は主人公達のキャラターを描くのが精一杯でなんだか疲れるし眠気を誘う。しかし中盤やっと物語が動き出しドライブする辺りから一気に物語が進み号泣を誘う。
シナリオが良く、演出、撮影も人物を綺麗に見やすく撮るのではなく、リアルに日常を描いていて感情移入できる。
予算のあまりない作品だが、クオリティーは非常に高い。
主人公設定も絶妙で、完全ないい人ではなく、人間臭く、不器用で頭が悪い。でも一生懸命に生きているし、何より子供達の事を考えていて感情移入しやすい。
他のキャラクター達もしっかりと役割を果たしていて作品の完成度はかなり高い。

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ゆう

4.0糞は糞

2022年10月18日
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鑑賞方法:映画館

バニーがあまりにも無軌道すぎて、冒頭から厭な予感しかしない。だが意外にも後味は悪くない。
ニュージーランドにあっても糞は糞。ただ日本と違い、行政が子供たちを護ろうとするあまりに、というのが信じられる辺りが救いなのかもしれない…

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ぱんちょ

4.5母親

2022年10月16日
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鑑賞方法:映画館

最近始まった朝ドラで毎回泣いている身としては、親子物で泣くのはしょうがない

バニー役の俳優が素晴らしい

あの親父を除いて誰も悪くはないのだが、女親の我が子を想う気持ちに男は毎回震える

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うんこたれぞう

5.0とても愛が深くて優しい人なのに。

2022年10月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

ニュージーランドの映画は初めて観たかも。
そしてこれはワクワクドキドキのロードムービーと思って観てはいけない。そもそもロードムービー?なの?

事情があって子どもと離れて暮らしているバニーだけど、彼女の願いはとてもシンプルで、子どもと一緒に暮らしたい、ただそれだけなのに、それだけのことを叶えるためにありとあらゆる努力を重ねるのに、何をやっても裏目に出て上手くいかない。とにかく全てが裏目に出ていく。

その切望に別の問題が絡まって更に問題が複雑になり、行き詰まっていく様がとてもしんどい。
とても愛が深くて優しい人なのに、幸せになれないのが辛かった。

個人の人間的な生活の保障をするための国の制度であろうけれども、その人の本当の問題、真に助けて欲しい所までは手を差し伸べることはできないのだなということを学んだ映画だったな。

たくさんの人に観てほしい、そしてバニーとバニーの分身のような彼女が少しでも幸せなその後を過ごせることを祈ります。

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icco

3.0主人公に共感することなく終わる映画

2022年10月15日
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悲しい

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Toru

4.0人の本質

2022年10月13日
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やっち

5.0エッシー・デイビスの肝っ玉母ちゃんに男泣き👍

2022年10月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

エッシー・デイビスの出演している映画はこのところ立て続けに公開されていて、ベィビーティース、トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング、ニトラムに続いて4本目でした。全部観ました。
でも、主演作は初めて。
ニュージーランド製作映画。
エッシー・デイビスはオーストラリアのタスマニア出身なので、高速道路のインターチェンジの舞台はオーストラリア?30年前にニュージーランドに行きましたが、オークランドを除けば羊だらけの国たった。こんな混んだインターチェンジあったかなぁ?時代はグローバルに変遷し、格差社会がニュージーランドにも及んだことはショック意外のなにものでもありません。
ニュージーランドのマオリ族と思われる親切な大家族家族も出てきたし、窓拭きの同僚のアフロヘアーのお兄ちゃんはちょっとムロツヨシ風だった。
面接を支援する貸衣装のお姉さんはLEGBT?面接の衣装をサポートしてくれるシステムは斬新で、正装した彼女に不動産会社のオジサンがつられるのはなかなかよいプロット。
ビニーがとっさに自己紹介する場面。

リジーじゃないよビニーでしょ

頭の回転早い。
そんな人が車の窓拭きやってんのが不思議なのですが、それには深い訳があって、そこがみそ。
マンションのキーの暗証番号を咄嗟に覚えて、トーニャのシェルターに活用。記憶力、運動神経抜群の40過ぎのオバサンの大活躍はとても気持ちがいい。
トーマシン・マッケンジーはニュージーランド出身で、ナイトシャラマンのオールドやジョジョラビットや戦前のロンドンのキャバレーを舞台にしたホラー映画ナイトインソーホーに主演している才媛。トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャングでもエッシー・デイビスと共演していました。
昔から、オーストラリアの女性は強過ぎるので、オーストラリアの男はゲイに走りがち。
ニュージーランドは昔から日本人女性がひとり旅に行って、現地で職を得たり、結婚することが多いので、東洋系の役所の女性も自然に感じられたけど、中国系。ニュージーランドがこんな殺伐とした世界になっているなんてショックでした。
作品中の挿入歌も好みの曲で、涙を誘う。
クソ継父の車のルーフを壊して、すわりしょんべんのアナーキーさがもう最高❗
こうゆうのを「激怒」と言うんだよ‼️
映画史に残る名場面に認定トライ。ニュージーランドはラグビー。オールブラックスだもんね。
エッシー・デイビス最高~👍
来週もう一回観ます。早々に予定入れました。また涙で睫毛をびちょびちょにしたい。
トーマシン・マッケンジー主演風の作りで、あかるいロードムービーを予想させるフライヤーやポスターの裏切り具合も最高。邦題にも騙されたけど、騙され甲斐があった。

そいで、こんないい映画をかける映画館がこんなに少ないなんて、理解できましぇ~ん。

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カールⅢ世

4.5邦題はミスリードかな

2022年10月12日
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みっく