13人の命のレビュー・感想・評価
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奇跡の救出劇(実話です)
この事故は日本でも連日報道されて、かなり聞いてはいたのですが、
その困難さ加減は想像を遥かに超えていました。
2022年作品。監督はロン・ハワード。
2018年にタイ北部の洞窟で起きたサッカーチームの少年12人と
コーチ1人合計13人が、タムルアン洞窟に閉じ込められた。
その遭難と救出劇を、時間通りに追った映画です。
《延べ1万人が支えた13人の命》
世界各国のダイバー。
タイ軍。
そして各国のボランティアに報道陣。
その数は1万人を超えました。
救出が如何に困難だったか!!新聞やテレビニュースでは
連日報道されましたのが、
山の中の洞窟。
高度は1000メートル級。
降り続く雨は山の穴から洞窟に降り注ぎ、水量は刻々と増す。
まず閉じ込められたその晩から降り続いた豪雨。
後で分かるのですが、少年たちの居る岩場まで、
6キロ半・・・徒歩で5時間そこから潜水で6時間も掛かる
奥にいたのです。
それも潜水は流れが早い上に急流だったり、
狭く入り組んだ洞穴の中です。
水は濁り前が見えない程、透明度が低い。
更に少年たちの居る空間の酸素濃度が15%に満たなくなって行く。
その上更に本格的な雨季に入ると、洞窟は水に埋没する・・・
救出のタイムリミットは刻々と迫ります。
映画では4人の救出劇の中心的人物がいます。
潜水のプロ・・・
世界一のダイバーと自他共に認める、
リック(ビゴ・モーテンセン)
ジョン(コリン・ファレル)
麻酔医のハリー(ジョエル・エドガートン)
そしてクリス(トム・ベイトマン)
4人は仲間です。
リックとジョンが最初に少年たちを発見したのですが、
リックは、そこから少年たちを救出するのが如何に難しいかを
知っていました。
ここで隠し球。
丸秘救出作戦が!!!
★ここからは観てない方は読むのをやめた方がいいと思います。
★Wikipediaにも詳しく書かれているとで、秘密でもないのですが、
リックの提案です。
潜水経験のない少年たちが、水中でパニックにならない方法。
それは、少年たちを麻酔で眠らせて運ぶこと!!
そのために麻酔医のクリスを呼んだのですから・・・
(この秘策がなければ、助かったかどうか・・・)
死体を運ぶように水中を移動して乗り切ったのです。
《少年たちは本当に強かった》
《心も身体も強かった》
《13日間も食べていなかったのです》
ロン・ハワード監督久々の会心作品。
(8月5日からAmazon primeで全世界同時配信されています)
現実のヒーローが挑む前代未聞の救出劇に釘付け
ロン・ハワード監督がまたもや素晴らしい素晴らしい実話ベースの救出劇を映画化してくれた(ex.『アポロ13』)。決して派手に飾り立てるわけでもなく、あくまで淡々と事実に倣いながら職人技の静かな炎/熱量で。
ともに本人にしか見えないリチャード(リック)・スタントン役ヴィゴ・モーテンセン、ジョン・ボランセン役コリン・ファレルの2人。モーテンセンのスキンヘッドもなかなか驚いたけど、それに対してファレルは彼のイメージにかなり近いままの髪型でありながら、メガネもあってか、見れば見るほどジョン・ボランセンにしか見えてこなくて驚いた。衣装/服装なども然り。二人共この役柄を演じるのに最適な歳の重ね方をしていた。
他にも麻酔のプロであるリチャード・ハリス役ジョエル・エドガートンや、トム・ベイトマン、ポール・グリーソンなど。そして、まさかの救出方法!正直、見る前は「長いのでは?」とも思っていたけど、実際見てみると頭でじゃなく心で大納得。プロフェッショナルの意地や誇りと、世界各国や現地の人々みんなの協力があってこそ実現した、見応え十分な救出ドラマだった。手がボロボロとかになっているのもリアルだった。
素晴らしい映画
知られざるヒーロー達
素晴らしかった。
ニュースではタイの少年たちが洞窟に取り残されて、救出されました。
ただそれだけの事だったけど、
その内側では尽力したたくさんの人がいて、
自分の命を懸けて救出した人がいた事を思い知りました。
正直観るまでは地味そうな話だと思ってたけど、
始まったら息つく暇もないくらい、
ドキドキハラハラの展開。
実際あった話と言うのもあるけど、
子どもたちが見つかって、
周りの大人たちが期待感に包まれて、
失敗出来ない状況になり、
事故が起こり、
子どもたちにも危機が迫っている、
雨季も近い。
と映画として飽きない展開と演出が
ロン・ハワード監督さすが上手いなと思いました。
正直ムーンフォール以来Amazon独占配信には
期待してなかったけど、
とても面白かったです。
当時、救出に思いの外時間がかかったと言う程度のニュースしか知らなか...
傷だらけのダイバー達の執念
国境を越えた救助隊と現地の人々、ボランティアも含め、ほぼ劇中音楽を入れずダイバーの心情などを繊細に描いた実録ドラマ。
ヴィゴ・モーテンセン、コリン・ファレル、タイ人俳優など、実際に潜水し演じきったシーンに感嘆。
どことなく日本に似ている風景、洞窟に流れる水を減らす水道技師、大切に育てた田畑を子供たちを助ける為に「分かった」と躊躇なく濁流を放水させた現地の農家の人々がいたことも忘れてはならなかった。
命を預かったダイバー達の傷だらけの手が生々しくリアルで、子供達とコーチの生き延びていた事実(当初は死体探しだった)、発見時の喜びから恐怖の救出作戦、そしてクライマックスまで息を呑む展開。
最後に彼等がやり遂げた時に溢れた笑顔と涙を見るとグッと込み上げるものがある。
149分は見応えがあり、本当に劇場で観たかったと思える秀作。
素晴らしい作品、劇場で観たかった。
2018年に起きたタイの洞窟遭難事故は、リアルタイムで見ていたニュース。その詳細が克明に映し出されていて、緊迫感が伝わってきました。テレビなどでやっていたドキュメンタリーで、どうやって救出したかは知っていたものの、想像以上に激狭で過酷な2.5キロ長距離移動とその身の危険さに息をつめて見ていました。淡々と冷静に人命救助に尽力したプロのダイバーやタイの軍人たちに混じって、名も無き人たちの奮闘と知恵の尽力があったことも知って涙が滲んだ。国も年齢も身分も関係なく、全ての人たちが13人の命を助けるために動いていた事実に感動しました。
ヴィゴの最後の笑顔が本当に好き。
劇場で観たかったな。
淡々と事態の悪化を描く作品
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