13人の命のレビュー・感想・評価
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ロン・ハワードの卓越した演出力
この題材はすでに何度か映画化されているけど、これが一番面白いと思う。さすが、ロン・ハワード監督といったところで、2時間半を全く飽きさせない。結末も過程もある程度知っていても、スリルあふれる作品として問題なく楽しめる。
イギリス人ダイバーたちを中心に取り上げているが、地元の軍や知事の葛藤、安否を見守る家族、数多く集まったボランティアの人々の行動など一通り見せた上で、散漫な印象を与えないように、しっかりとしたストーリーを作っている。イギリスに子どもを残してきたダイバー、医師免許を持っているがゆえに、麻酔で眠らせて運ぶという意見に賛同できないダイバー、人の命を預かるダイバーたちの緊張感がひしひしと伝わる。タイ北部は、国境線が未確定の地域があり国籍を持たない少年のエピソードなど、この地域独特の問題も描かれる。
過剰に見せずに抑制を効かせた映像がかえって緊迫感を高めている。全世界の期待を背負ったダイバーたちのプレッシャーの重さもひしひしと伝わってくる見事な作品だった。
This Year's Little Big Screen Picture
Howard directs a strong star cast collective with Ferrel, Edgerton, and Mortensen. There has been a documentary but the film revisits this amazing story. Shot in Thailand, it feels like a foreign film even with the Hollywood derring-do. With its claustrophobic inner-cave set pieces, it's the perfect big screen-style movie adapted to the small-screen movie streaming experience, with good sound.
【”安全への脱出”今作は、タイの雨水により水没した洞窟に閉じこめられた少年サッカーチーム13人の救出劇を、名匠ロンハワード監督がドキュメンタリータッチで描き出した作品である。】
ー 2018年6月23日 タイ北部のチェンライ県にあるタムルアン洞窟に、雨水により水没した洞窟に閉じこめられた少年サッカーチーム13人を17カ国、延べ5000人が携わり助け出した実際に在った事故の映画化である。
私は、2019年にタイで製作された「THE CAVE サッカー少年救出までの18日間」を映画館で観ているために、多少感動が薄れた所はあるが、流石、ロン・ハワード監督である。
手堅く、まとめてある。
実際には,タイ政府の初動の遅さが状況の悪化を招いたのであるが、敢えてそこは描かずに、リック(ヴィゴ・モーテンセン)、ジョン(コリン・ファレル)、麻酔医者であるハリー(ジョエル・エドガートン)、クリス・ジュエル(トム・ベイトマン)、ジェイソン・マリンソン(ポール・グリーソン)に焦点を当てて描いている点が成功している。
洞窟内に溜まった雨水を、田んぼに排出する事を農家たちに認めて貰うシーンも、効いている。6月末に大量の雨水を田んぼに放出すれば、稲は全滅するのに農民たちは許可するのである。(最後、タイ政府が保証金を出した事が流される。)
一番は、矢張りリックが、麻酔医であるハリーを呼び、躊躇う彼を説得し、麻酔状態にして一人一人、長い洞窟の雨水に没した水中を搬出するシーンのリアリティである。
良くぞ、撮影したモノである。
■最初は一人救出できれば、ヒーローだったのが、一人救出すると家族を含めたタイ人達からの願いの重さに耐える姿や、タイ人のダイバーが一人救助活動中に亡くなったり、ハリーは、父の死に付き添わずに救助活動をした事や、リックの子が心配して電話してくるシーンを淡々と描いているのが、逆に奏功していると思う。
<今作は、タイの雨水により水没した洞窟に閉じこめられた少年サッカーチーム13人の救出劇を、名匠ロンハワード監督がドキュメンタリータッチで描き出した作品なのである。>
ものすごい救出劇
このような救出劇が実際に行われていたことを知らなかったのが、恥ずかしいと思いました。
事態の深刻さや危機的状況が、映画を見ていてひしひしと伝わります。
また、閉鎖的な空間での救出ということで緊迫感が半端ない映画でした。
さらにすごいことが救出方法です。劇中だけの話であれば納得もいきますが、本作が実話ということで凄みが増します。
2時間半ちょいということでかなり長い作品ですが、見る価値あります
出演している役者陣も名優が揃っています。
序盤は、タイ映画だったっけっと思わせるような流れで、少し苛立ちを覚える展開はありましたが、
後半はかなり緊迫感を持って没頭出来ました。
こういった災害時や差し迫った状況において、下される判断というのを自分の仕事においても参考にしたいと感じました。
初めてのアマゾンオリジナル作品
CSで録画視聴。
アマゾンオリジナルがいよいよCSで放送と言う事で視聴した。テーマは世界のニュースでも報道されたタイの出来事。この事件は物凄く覚えている。確かそうだったなと思い起こしながら観た。出演俳優は豪華。ただ、映画館上映になりにくい作品。時間も長すぎる。
リスペクト
結末が分かっていてもハラハラドキドキ感は半端ない
緊迫感が凄い救出劇
タイトルなし
人間の
良い部分が詰まった映画。
子供達皆が無事で良かった。
一人犠牲になった救助隊員、親父さんが亡くなる時にも救助をしていた隊員、本当に関わった全ての人達の気持ちが人間本来の姿であって欲しい。
結果が解ってても「大丈夫だろうか?」と緊張感満載のレスキュー映画。...
結果が解ってても「大丈夫だろうか?」と緊張感満載のレスキュー映画。
遭難事件は日本でも報道されていたのを覚えている。
映画鑑賞後に「タムルアン洞窟の遭難事故」を調べると2018年6月23日に閉じ込められ、7月2日に全員の無事が確認され、7月8日から10日までの間に遭難者全員が救出されている。
タムルアン洞窟がある山の形が女性が横たわった姿に似ており、この洞窟は「男性に強い恨みを持って亡くなった女性の体内」と言われていて、地元の人達には恐れられているらしい。
地元のサッカーチームの少年12人とコーチ1人の計13人が洞窟内に入った。25歳の大人が居たのに何故入った?とも思ったがコーチが居なかったら9日後の発見まで生きてなかったかも。
「息子は国籍が無いが助けて欲しい」と言う母親のセリフも印象的。
(コーチと少年3人は無国籍。タイ、ミャンマー、ラオス、中国を横切って延びる地域ゴールデン・トライアングルの部族出身で、地域には明確な国境がなくパスポートが割り当てられていない。)
ビゴ・モーテンセン演じるリック・スタントンは56歳の消防士、コリン・ファレル演じるジョン・ボランセンは47歳のITエンジニアでイギリスの地方都市に暮らす、洞窟潜水が得意なおじさんたち。
閉所恐怖の人は要注意
仏教とは
2018年、タイのタムルアン洞窟遭難事故を描いた映画。
パニック映画の巨匠ロンハワード監督作品。流石の出来です。
事故から救出までを割と淡々と描いていながら緊張感の演出が見事です。
驚いたのはタイの国民性なのか、閉じ込められた子供達が一切パニックにならず10日間食料もなく水も
ほぼない状態でガリガリになりながら、感謝の心を忘れず頑張って生きようとしている所です。
感動を通り越して尊敬しかありません。同伴したコーチと瞑想して危機を乗り切ったのは奇跡というより彼ら自身の精神力にしか見えませんでした。日本に今残っている仏教は何なんだろうと考えさせられました。
もちろん救出がメインなのでダイバー達の活躍が本筋になります。
アマゾン同じレビューです。
小説よりも奇な現実
極限の救出劇
子どもを守る責任と重圧
奇跡の実話…
見ていて息苦しく、途方も無く長い距離にこちらがもうダメだと諦めたくなる。ようやく子供達を発見したと思ったものの、それからどう救出するのかが大変だった。当時確かに見つかってから、意外と時間掛かるんだなと思った記憶がある。救出するダイバーも命懸けというほど、洞窟からの救出がこれほど過酷なものとは知らなかったし、狭い中、ボンベ2つなど様々な装備を持って潜るのもイメージできなかった。まさか、子供に麻酔を打って眠らせて荷物のように抱えながら救出していたとは。子供の息を確認しながら、ゆっくりとそして素早く潜水するのは体力的にも精神的にも相当負担があっただろう。救出したダイバー達以外でも洞窟に入る水を防ぎ、流れを変えていた人々、折角育てた田畑に水を排水させることを許した農民たち、その他各国から集まったボランティアスタッフの計5000人ほどの人々の努力の結晶が奇跡を起こしたのだろう。そして、救われる少年たちの強い団結力が生み出す生命力、己の判断に悔いながらも、少年たちの精神的支柱になったコーチも素晴らしい。信心深いタイの人々ならでこそというのも感じた。救出する側二名の命が亡くなってしまったのはとても残念でご冥福を祈るばかりだが、その後の少年達や、ダイバー達を見てみたい。ギラギラしている役の多いイメージがあるコリン・ファレルだったが違った側面が見れて良かった。
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