劇場公開日 2022年10月29日

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「奇跡的な映像詩」ノベンバー sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 奇跡的な映像詩

2025年9月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

美しく、暗く、凍てついて、謎めいた描写の連打。
加えて"クラット"のコミカルな独創性が、本作に魅力を与えている。動物だけでなく無生物にも霊魂が宿っているというアニミズムを体現。

北欧の伝承風のストーリーは、すれ違う恋の行方が主軸で、雑多な登場人物の相関を整理すれば、それ程難解ではなさそう。ただ今回は目くるめく映像に圧倒され集中力が保てなかったので、体調の良い時にじっくり見直したい。

エストニアというと、フィンランドの対岸で、カウリスマキの「愛しのタチアナ」にも登場した。首都タリンをはじめ美しい国との印象だが、同時にロシアの脅威に常に晒されている。ダークファンタジーを生む土壌があるのかも知れない。

sugar bread
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