「訳分からないけど、これも確かに映画だよな」ノベンバー La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
訳分からないけど、これも確かに映画だよな
「これがこの物語のリアリティです。さあ、始まりますよぉ~」と宣言するが如き冒頭のシーンに「何じゃこれは~」と度肝を抜かれました。それからは、魔女が出て来たり、甦る死者が出て来たり、悪魔との取り引きが出て来たりと、よく分からぬ中世の呪術的世界が広がります。しかし、見事に作り込まれたモノクロ映像に呑み込まれてホゲーッと見つめてしまうのです。 モノクロ映像は「黒」が如何に引き締まっているかに掛かっていると思っていたのですが、本作では「白」の微妙なグラデーションの美しさが際立っていました。そして、よく分からぬままのお話だったのですが、
「これも確かに映画だよな。ふむ、確かに」
と深く納得させられたのでした。恐らく初めて観たエストニア映画です。 (2022/12/20 鑑賞)
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