MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらないのレビュー・感想・評価
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覆水盆に返らず。今の一瞬しか分からないんだよ。
14歳の栞の演出家とは思えない。
この会社はブラック企業。残業は何時間?
このストーリーの登場人物達のタイムループが、アイロニーな話ならOKなんだけどね。
まじに、タイムループなんて、ク〇デタラメな脚本しか書けないのか?
高齢者の観る映画じゃない。
若い鑑賞者に言いたいね。時間は覆水盆に返らずだよ。そうさ、いつまでも若いと思ったら大間違い。タイムループなんかせずに、いつの間にか、ジジイ、ババアになってるぞ。
出来るなら、自分の好きな事やろう。その為に仕事すりゃいいじゃ。
この映画の
ストーリーの仕事は、ブリシットジョブそのもの。愛のないAIでも出来んじゃない?
社畜サラリーマンの繰り返される日々と、タイムループによる繰り返しの...
社畜サラリーマンの繰り返される日々と、タイムループによる繰り返しの日々が、二重構造になっていて面白い。タイムループから抜け出す過程で、社畜思考からの解放へ向かう展開は見事だった。ユーモアも品があって良い。
最悪な未来は回避できる?
鳩が窓に激突したのを合図に最悪な一週間が始まり、それを何度も繰り返すストーリー。
下っ端の2人は現状を変えずにみんなにタイムループの事を伝えようとするが、上の役職になるにつれて、仕事をより良い形で成功させようとする者や、タイムループがあるならと下の者に仕事を教え始める者まで。
タイムループの回数を重ねるうちに、家に帰れるようになり、みんなの身なりが整い始めるのも、仕事の効率化が目に見えて分かり面白かった。
吉川さんが憧れの会社に入るために退社を検討していた場面では辞めずにここにいてほしい(泣)って思っていたから、最後にはみんなと一緒に仕事をし続けることになって本当に良かった!
最初にタイムループに気づいていた事務員の人が、何度も話しかけても誰も聞こうとしなかったのは見ていてちょっと切なかったです。
最後にはタイムループから抜け出すためという理由以外にも、部長の漫画を完成させたい、後悔を晴らしてあげたいという気持ちをみんなから感じて少し涙が出そうになりました。
この映画はぜひ!見るべきです!面白かった!!
社内で起きる1週間のループ
ループに気づくために上申して後悔がないようにみんなで漫画を完成させる話
上司の夢を叶えヘッドハンティングは断りみんなの力を借りつつ自分の道をゆくEND
ループを信じさせるため試行錯誤する姿が面白い作品。後輩には彼女できそうだけど主人公はどうなるのやら…
よくあるタイムループの映画かと思ってたけど そんなことなくてとにか...
よくあるタイムループの映画かと思ってたけど
そんなことなくてとにかく面白かった!
力合わせてタイムループが終えれると思った時の
みんなのやり切った感とスローでかっこつけてるシーンは笑った
まだでしたけど…(笑)
低予算ながらもタイムループ物の佳作
小さな広告代理店で巻き起こるタイムループ。主人公の吉川朱海(あけみ)は、憧れの大手広告代理店である木本事務所からヘッドハンティングされており、自身の夢の為にもタイムループから抜け出さなければならない。そして、タイムループから抜け出す鍵は、上司である部長にかかっていた。
約80分の尺の殆どを、弱小広告代理店の社内のみで持たせていたのは素晴らしい。低予算ながら、工夫次第で如何様にも見せられる物語は作れるという好例だろう。
しかし、だからこそ脚本には更なる工夫やドラマも必要だったのではないかと思う部分も多々ある。予算の少ない作品こそ、脚本力がストレートに試されるのだと再認識した。
異変に気付いて吉川にタイムループの事実を伝えてくる遠藤と村田ペアとのやり取りは、我々観客への解説も兼ねており、段階を踏んで丁寧に伝えられる。そこから吉川→森山→平と、次第に社内で地位のある人間(部長にタイムループという荒唐無稽な事象を伝えても信用させられる人間)にタイムループを伝えて行くテンポが良く、ダレずに話が進んで行くのは気持ち良い。いよいよ部長にという時には、スライドによるプレゼンテーション方式で相手の思考を先読みして伝えるというのはコミカルで面白かった。
鳩が窓ガラスに激突する音が、タイムループを確認するキーポイントになるというアイデアも良い。鳩は可哀想だが。
吉川達は、オカルト好きな遠藤&村田ペアが持ってきた“月刊ムー”の記事を頼りに、部長のブレスレットにタイムループの原因があると判断し、中盤でその問題を見事解決する(仕事を終えたと言わんばかりに、皆で並び歩いてゴーグルを外す様をスローモーションで映すのはベタだが笑える)。しかし、ブレスレットは呪いの品でも何でもなく、娘からの手作りのプレゼントだと判明し、事態は振り出しに戻る。ここで遠藤が“月刊ムー”を破り捨てたのが個人的にはツボ。
ここで物語が第二段階に突入し、実は事務の聖子さんは誰よりも早くタイムループに気付いていた事が明かされる。そして、タイムループの原因は、漫画家を目指していた部長の未練が関係しているとして、描きかけの原稿が以降の物語のキーを握る。
漫画の内容は、「夢破れて失意の内に死にゆく老衰した主人公のもとに、人生をやり直すチャンスを与える不思議な狐が現れる。狐の呪いによって人生をやり直すチャンスを与えられた主人公は、憧れのミュージシャンになるべく人生を繰り返す」というもの。それは、漫画家への夢を諦め切れない部長の現実にも共通する。
原稿を完成させる事が、タイムループを脱する条件に違いないと判断した吉川達は、部長に隠れて業務中に下書きの原稿にペン入れや仕上げ処理を施してゆく。しかし、業務そっちのけで不慣れな漫画作業をする都合で、本来の業務は滞る。木本事務所からヘッドハンティングされている吉川は、自身のチャンスを棒に振る事は出来ないと、漫画制作ではなく自分の業務に専念しようとし、「上も目指さずにこんな弱小広告代理店で終わるつもりはない!」と、他のメンバーと衝突する。
そんな折、憧れの木本事務所に招かれ、事務所の打ち合わせ室で社内の雰囲気や、憧れの木本貴子に出会う。しかし、木本のワンマン経営っぷりや、部下を「あの子センス無いでしょ」と見下す姿勢に、吉川は憧れの世界の理想と現実の差を目の当たりにする。
再び事務所に戻った吉川は、皆と仲直りし、共に漫画制作に励む。やがて、部長に描きかけの原稿のラストを描いてくれるよう説得。見事原稿は完成し、吉川達はタイムループから脱出する。しかし、木本事務所からの案件を蔑ろにしていた吉川は、ヘッドハンティングの話を無かった事にしてくれと言われてしまう。すかさず部長が助け船を出し、それでも「まだ居てほしい」という部長の願いを聞き届け、吉川は残留を決意する。
ー脚本への不満点ー
タイムループならではの、“前回取らなかった選択肢を見せる”事や、“前回の反省を活かして仕事の効率を上げる”という展開は非常に好みである。しかし、だからこそクライマックスの漫画制作は、皆がそれぞれの反省を活かした効率の良い仕事ぶりを発揮するというものでも良かったと思う。
特に、吉川の「成功したい!」という夢。そもそも、“上を目指す”という事は決して悪い事ではないはず。タイムループを利用し、今の自分に出来る最高の仕事を果たした上で、それでも「自分の居場所はココですから」と木本事務所からのヘッドハンティングを断ってみせた方が、ドラマとしてより強くなったと思う。何故なら、この物語は「自分の成功の為に、周囲を顧みて来なかった」吉川が、周囲の支えてくれている人々に目を向けられるようになり、「自分の本当の居場所を見つける」「どこで咲くかではなく、どう咲くかに気付く」物語でもあると思うからだ。
また、タイムリープの原因が結局部長にあったというのは、ちょっと違う気がする。タイムリープから脱出出来たのは、部長の「漫画家への夢」が先に進んだからなのか、吉川が「自分の居場所を見つけた」事によるものなのか、観客の判断に委ねるのがオシャレな落とし所だったと思う。
更に言えば、クライマックスの漫画制作は、もっと部長も密接に関わらせた方が盛り上がったと思う。自分の夢への執着心が、皆を時の牢獄に閉じ込めてしまったと自覚してこそ、漫画が完成した瞬間のカタルシスがより一層強くなったはずだ。
意図していなかったとはいえ、部長の夢の為に社員達は自身の仕事を放ってまで漫画制作に励んでくれた。その見返りが、窮地に立たされている吉川に助け舟を出すだけというのは、あまりにも弱い。おまけに、吉川について「出来ればもう少しウチに居てほしい」などと言う始末。
皆に手伝ってもらった(というか、映像を見る限りでは、半分以上は社員達の仕事)漫画が、賞を受賞したり連載の目処が立つというようなご都合主義的ハッピーエンドに陥らなかった点は評価したい。
ラストのちょっとした遠藤のタイムリープを利用した嫁探しのサプライズは、モヤモヤとした気持ちで観終わった後では蛇足に感じられた。こういったオマケは、作品の質が高ければこそ、観客に喜んでもらえる“遊び”になるのであって、脚本の練り込み不足が目立つ作品では意味を成さないからだ。
ーまとめー
題材の面白さ、登場人物達の置かれている状況、少ない予算でも成立させられる脚本と、良い素材は確実に揃っていたように思う。しかし、だからこそ活かし切れなかった部分が非常に惜しく感じられる。派手さ等の強引さで押し切れない低予算映画だからこそ、真に完成度の高い脚本が求められるのだと思った。
単なるタイムループものじゃない!
いや~、面白かった。楽しませてもらいました。
笑えた。泣けた。そして、深く考えさせられました。
毎日、あくせく仕事に励む様をタイムループに見立てて、その事象に気付くところから始まるってのがまた良かったかな。
みんなに気付いてもらうため、あの手この手を繰り返す。この辺は先日見た「ハッピー・デス・デイ」(作品中にもタイトルが出てきました)みたいなもんかな。
部長に納得させるプレゼンが最高に笑わせてもらいました。
ところが、全員が気付いたにもかかわらず、タイムループが止まらない。
どうも部長の夢を叶えなければならないようだってところから、話の雰囲気が変わってきたように思う。
部長の夢が漫画を完成させることにあると気付いた社員が本業をおろそかにして、漫画を完成させようとする。
謝りまくる部長であったり、ヘッドハンティングを断られる社員がいたり、その中で自分の仕事のこと、会社で行う仕事のことを考えていく。
また、部長の夢である漫画ってのが、チラリチラリと内容が出てくるのだが、これが結構意味深な内容。最終的に部長が結末を考えるのだけれど、このチラリチラリだけで、胸にジ~ンと来るものがあった。是非とも完成された漫画を見てみたい。
今は定年退職して、毎日をのんびり過ごしているから、それほどでもないが、公開時に映画館で見ていたら、身につまされるものがあっただろうな。
自分もタイムループしてるんじゃないかと・・・
ドラマ的な「時」の停滞
とにかく笑えて素晴らしいタイムループものであるが、この作品が傑作に片足を突っ込んでいるところは、タイムループの設定がなかったとしても良作だったのではないかという点だ。
同じ時を繰り返すから起こる成長や変化は多くのタイムループもので含まれている事だろうが、本作ではもう少し踏み込んで、個人の中にある停滞している「時」がタイムループの原因であり、それを進めることがタイムループ脱出の鍵であるとした。
つまり、SF的なタイムループの前にヒューマンドラマ的に「時」は止まっているのだ。
「時」が止まっているのは、タイムループの原因である上司だけではない。
見えない未来、停滞する仕事、成長しないスキル。そういった、生きていれば誰でもぶつかる「最近成長していないな」という止まってしまった「気持ち」。これらをも動かしてしまう。
タイムループがあって物語を作ったというより、物語の中にタイムループがあるような、ドラマが先行しているところがいい。
結果として、多くのレビュアーさんが既に書いているように、感動的で泣ける作品に仕上がっている。
しかも、爆笑レベルで笑えるのだから最高だ。
お仕事ムービーでもあり、SF的な「時」の停滞と、ドラマ的な「時」の停滞を巧妙に絡めた本当に面白い作品だ。
ビデオで回数をこなして観る必要があるかも。でも当たりの作品。
二回観て、やっと一応、理解できたと思う。更に一部、しっかり三回目も観る必要を感じる。後悔はしてないし、しないと思う。観て理解が深まり満足するし、何気に深い作品だ。もしかして、繰り返し観ることも、作品のリープという部分とダブらせてる可能性すら疑っています。
ではまた今週
タイムループものは同じシーンが何度も描かれるので、いかに観客を飽きさせないかというアイデアがとても重要だ。
今年観たタイムループものの『リバー、流れないでよ』も脚本が秀逸だったが、この映画も目のつけどころに感心させられた。
舞台となるのは小さな広告代理店のオフィス。
週末も社員がオフィスに寝泊まりしなければならないくらいに仕事の量が多いらしく、誰もが疲れた表情をしている。
主人公の吉川もプライベートは後回しで、月曜日の朝からプレゼンの準備に追われていた。
すると後輩の二人組から、自分たちが同じ一週間を繰り返していることを告げられる。鳩がオフィスの窓にぶつかる月曜日の朝が何度も繰り返されているらしいが、誰もがこのタイムループを夢の出来事だと思って忘れてしまうらしい。
吉川も最初は二人の話を信じなかったが、あまりにも二人が次に起こる出来事を予知するかのような言動をするので、次第に彼らの話に信憑性を抱くようになる。
そしてまた同じ月曜日が繰り返され…。
とにかくいつタイムループから抜けるか分からないために、吉川たちは目の前の仕事に全力で取り組むことは忘れない。
何度も同じ一週間を繰り返すことによって、それぞれの仕事の効率とスキルが上がっていくのが面白い。
そしてこの映画の面白さはいかに社員たちにタイムループを気づかせるかというところにある。
一番下っ端の村田はタイムループの原因が部長の身につけているブレスレットにあることを指摘するが、部長にタイムループを分からせるには上の役職の者の説得が必要だと告げる。
こうして吉川たちは順番に上司にタイムループの現実を受け入れされ、皆で協力して部長の説得にあたる。
そしてついに何度目かのタイムループを経て部長も現実を受け入れ、身につけているブレスレットを破壊する。
が、またしても鳩が窓にぶつかる同じ月曜日が繰り返される。
今まで蚊帳の外だった事務員の神田川が、実は一番初めにタイムループに気づいていたらしく、何度も皆にそれを気づかせようとして挫折したことが彼女の口から告げられる。
そして彼女はタイムループの原因は部長が諦めてしまった漫画家の夢にあることを指摘する。
彼らはタイムループを抜け出すために、部長が描きかけで放置していた漫画を完成させ、もう一度部長に夢を追いかけるように説得することを決める。
前半は小気味の良いコメディの感があったが、漫画の存在が明らかになってからは人生について考えさせられるような深いドラマが展開していく。
実は吉川は大手広告代理店への転職が決まっていたのだが、漫画の完成と仕事を両立させられず転職先の代理店からの信用を失いかけてしまう。
吉川はこのままタイムループから抜けられても自分の望む将来がないことに絶望し、もう一度一週間をやり直すことを皆に提案する。
彼女が憧れるデザイナーの一言がとても印象的だった。
彼女は吉川に、本当に出世したいなら自分のことだけを考えろと諭す。
しかし本当に自分のことだけを考えて掴んだ成功で幸せになれるのだろうか。
出世をした人間が幸せだとは限らない。
これが人生の難しいところだ。
そして適当人間だと思われていた部長が、実は自分の夢ではなく、社員ひとりひとりの生活を優先させるような人情深い人物であることが分かる。
しかし自分のことだけを考えても幸せにはなれないが、人のために自分の意志を殺してしまうこともまた幸せには繋がらない。
タイムループの現実と部長の漫画が巧みにリンクしているのに感心させられた。
漫画の中の主人公もまた納得出来ずに何度も人生をやり直していた。
誰もが幸せになれる結末を目指して、彼らは互いに手を取り合って同じ目標に向かって突き進む。
人生で起こることはどんなことでも意味があるというが、このタイムループも彼らにとって大きな意味があったのだろう。
タイムループによって彼らの絆は深まり、それぞれに本当にやりたいものを見つけることが出来た。
さて、実際にこの現実がタイムループしていたとして、果たして自分は気づくだろうかと考えさせられた。
コメディタッチのタイムループもの。
寝る時間もプライベートも削りながら働くとこで、1週間をずーっと繰り返すという話。
そのタイムループから抜け出すには上司に気づいてもらわないといけない。
それを部下が上司の性格や思考をふまえて上手に伝えていく。
事務員!?の女性がいの一番にタイムループしているのが後半になって明らかになるが、目立たない役だなーと思っていたら、キーマンだったりして見入ってしまう。
タイムループから抜け出すだけに団結し、自分のキャリアアップだけを考えるのではなく、仲間のことも大切にすることを教えてくれてホロっとさせてもらえた。
B級作品の部類かもしれないが、これは面白い!
繰り返しの中に
ある日、自分がループしていると気づいたら?
これは、そんな何でない日常の中で気づかない内にループにハマってしまった人達の模様を描いた作品。
このループから抜け出すには、上司にある事を気づかせる必要がある。
それは、自分が思い残して、何かやれなかった事を果たす事を諦めないで!
狭い空間の中で広げられるドタバタ劇が何とも言えない味わいがあった。
この作品で観る人に伝えたいメッセージとしては、今の生き方も似たようなものがあるのかもしれない。
何でもないような事を何でないように毎日毎日、繰り返していくだけの日々。
今ももっとどこかに抜け出したいと考えているはず。
きっとそれは、自分がやりたい事を諦めた後悔にあるのだろう。
いつでも遅くない。今からやり始める事ができる。
そんな言葉があるのかなと感じました。
タイムリープ漫画。もっと早く完成して投稿してれば!
漫画の落ちに泣かされるとは(笑)
地震とか停電とか誤配達とか深読みしながらここで泣くという。
ハンカチを落として・・・あ、違うとか
とても楽しく視聴できました。
ラストの鳩はやめて
前進
面白かった。
なんか斬新な切り口だった。
1週間を繰り返す。
で、脱出には全員の協力が必要とか。
部長以外の人が原因だった場合はどうなるのだうか?皆、気付かずに悠久の時を繰り返すのであろうか?
冒頭はコメディっぽかった。
世界観を理解するまで、ヒロインに理解させていくのと同じ速度で、この世界の法則を理解していく。
記憶による蓄積と修練による技術の向上が、当初の無理難題な案件をクリアしていく。
「時間」が及ぼす成果は計り知れない。
あの職場はその1週間を何回繰り返したのであろうか。ダメならリセットされる。
漫画の原稿を何回完成させたのであろうか?
前に進むという執念は本能が訴える欲求みたいなモノに見えてくる。
見せ方も面白かった。
一度予測は裏切られる。
部長にだけ記憶の蓄積がないのは「鳩」の合図がないかららしいが、そういうルールならば飲み込まざるをえない。タイムループがどういうものか俺は体験してないのだから否定のしようもない。
やり直しがきく人生は羨ましくもあるけれど、停滞してしまうのなら話は別だ。
成功も失敗も全て振り出しに戻る。
あの漫画の台詞も深かったなぁー。
そして、コメディ色が濃かった筋書きは、一転してホラーの要素を醸し出す。
抜け出せない迷宮。
悠久の時に囚われる時間の牢獄。
1番最初に自覚した事務員の女性には恐怖しかなかったろう。そして彼女は半ば諦めてたりもする。
そんな脚本のテイストが秀逸だった。
トライ&エラーを繰り返し成長していく。
繰り返す時間の中だからこそ、その機会は何度も訪れる。でも現実に置き換えても、それしか出来る事がない。
そんな事を気づかせてくれた。
良い作品だった。
良性メタ
面白い映画をつくろうという動機があるならカメ止めや「MONDAYSこのタイムループ上司に気づかせないと終わらない」のようなのがもっとあってもいい気がするが、こういう映画はあまりないような気がするのはなぜなんだろうか。こういう──というとばくぜんとした定義になってしまうが低予算でアイデアをこねて観衆を第一にかんがえたアマチュア精神の映画。とでも言おうか。
実際の現象でテレビ廻りのクリエイターのほうがいい映画つくるのは定石になってしまっているし、振興をやっているという幾つかの団体の作品群みれば振興が機能しているか、していないのかは瞭然としている。素人の雑感にすぎないが映画やるならカメ止めの上田慎一郎やこれの竹林亮の方法が正常だと思うのは、やはり観衆のことを面白がらせようという動機によって映画をつくっていることがひしひし感じられるからではなかろうか、と思う。
じっさいカメ止めとかMONDAYSみたいな映画あげてみようにも、そういう映画があまりないからこそ、しっかり脚光浴びているわけであって、なにより「MONDAYSこのタイムループ上司に気づかせないと終わらない」がしっかり観衆に好かれていることがなによりの証左ではなかろうか。
本作の舞台は出版の下請けみたいなところで、じぶんは知らない世界だが、こういう世界は階層カーストで下請けが隷属するというようなことを聞いたことがある。構造上奴隷であることを認識しているためスタッフは一種の諦観を抱えている。この諦観がMONDAYSの逆襲の布石になりえることは容易にわかる。ようするに下請けのうっぷんを晴らすような転覆を仕込むことができれば痛快な結びを飾ることができる。
大手は下請けを人間とは見なしていない。かれらの弱い立場はMONDAYSの熱さにつながる。恵まれた環境にいる者やエリートなら熱くはならないが、薄給で会社に連泊するような過酷な仕事をこなしている者らがみんなで協力しあって事態を打破するとき、それは映画的ダイナミズムにかわる。これは遍く映画というものの基調構造だが、その素地にタイムループを絡ませる。
下下が奮起するメカニズムがカメ止めとおなじゆえにカメ止めに似た高揚へつながったのだと思う。
今はファンタジーのひな形をどこかしらメタにする傾向があるんじゃなかろうか。スライムとかゾンビとか”件”とつくやつとか三木聡とか女子ーズとか勇者ヨシヒコみたいなやつだ。カメ止めもメタだろう。
メタがなにを意味しているのかよく知らない(笑)が、たぶんファンタジーを書いてる作者自身が介入してしまうような構造や、はなからタイムループしてますよという虚構で語ってしまうこのMONDAYSもいわゆるメタだと思う。
で、メタするとき重要なことは面白いことをやっているんだというムード、そこはかとない得意面を見せないこと、感づかれないことだと思う。派手にメタするときほど鼻息を見透かされないようにしたい。だからこそ現実的な疲弊感と諦観が大事で、その表情に円井わんはぴったりだった。いいかげんこの理不尽な社会に辟易していますという感じの倦み気配がはまり役で、おたく雰囲気をだした三河悠冴も巧かったしほかの役者も過剰さがなくタイムループに自然に向き合っていた。
面白がってしまうと観衆は醒めるので映画内は「ボクらただ単にタイムループしているだけですよ」──という平常運転を醸成しているところがこの映画の高ポイントだったと思う。
弱者たちはタイムループを抜け出すためとはいえチームを組んで一丸となり、そこから思いがけないほどの熱いところへ昇華する──というとおおげさかもしれないが、劇中マンガの好ましいタッチとやさしい佳話に大きなぬくもりを感じたし、lyrical schoolのTIME MACHINEにもぐっときた。
最初に数珠が原因かと思ったのがフェイントになっていたんだが屋上で数珠粉砕儀式やった後にマキタスポーツ先頭でスローモーション軍団になるところはかんぜんに笑えた。またマンガをやりとげたあと、ああまたしても鳩バンか、と思ったらマキタスポーツバンだったのが巧くて、しっかり組み立てたストーリーとアイデアをもっていって、元請けに対して痛快な反撃もしてみせた。が、結末は小さな歓びにとどめたことで節度とセンスが光った。
(ちょっといいこと言っちゃうけど)「もうこんな社会ヤダけど明日もがんばってみようかな」という気にさせる小品だった。
クリエイター愛!
チョコレートさんの作品ということで見にきました!
最初ループものに、もうループは無理でしょと。。
何回ループしてきたんだ、、、、
ドニダーゴ、バタフライエフェクト、、、、時かけ、、、、、
もうループはやれることなくないみたいな固定概念がありましたが、
あぁ
クリエイトする業界ってのは
「ループ」について、、、ものすごい親和性があるんだなと。
何度も磨けば、
あの瞬間に戻りたい、
そして、自分の輝きは永遠に繰り返す。
それに気づいた瞬間
心がふわってなりました。
素晴らしいです。ループもの人生はループなのかもしれません。
これは大好物
タイムリープものは、大好物です。
ハッピーデスディより、平和ですし。
俳優さんが凄く、頑張ってます!とても良かった!
また観たいし、人に薦めたくなる映画でした。
無料配信されたら、また観たいな。
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