ザリガニの鳴くところのレビュー・感想・評価
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なせか満足度の高い映画
そもそも主人公のひとり語りってどうにでも説明できちゃうから映画の質として低いと思ってるし、それに加えて俳優たちのシンプルすぎる演技、深みのない人物描写、途中見るのが辛くなって流し見してたけど、見終わったらなぜかすごい満足感。復習モノが好きってのもあると思うけど不思議な映画でした。湿地の娘のあまりの洗練さも見終わったあとはまあ良いかと思わせるほど。湿地の住人といえばペーパーボーイ 真夏の引力という映画のニコール・キッドマンとマシュー・マコノヒーが圧巻でしたね。あんな美男美女なのにザ・ホワイトトラッシュという様を見せつけてくれました。この主人公の女の子もあの味が出せればもうちょっと印象変わったかも。
そうきたか〜
途中から展開読めるけど、なるほどそうきたかーって感じでおもしろい。
父がこの子と2人になってから性的虐待しない展開でほっとした。
何かで読んだけど、この子が本当に好きだったのはあの貞操を捧げたDVおぼっちゃんで、やっぱ帰ってこなかった奴のことは一生許せなかったんかなって、しっくりくるなぁ。
最後は湿地と共に眠りについたのも…。
湿地がジメジメしてて、わーめちゃくちゃ虫がいそうって何回も考えてしまうし、あんまり美しいって思えないので、何度も観たい映画ではないですけど面白かったです。
🇺🇸の病巣。🦞が鳴く鳥になりたいと。。。
内容は、舞台はアメリカはカロライナ。1969年に起きたチェイス殺人事件の深層に迫る被疑者・主人公カイア(湿地の娘)の話。果たして彼女はチョイスを殺害したのか?殺害していないのか?!印象的な台詞は『自然に善悪はないのかも、生きる為の知恵よ』自分の絵画が認められる様になって会食での一言。食事を摂りながらの話はかなりキツくて笑いました。そして『彼等が裁くのは私ぢゃない。彼等自身よ!』との叫びは上手いミスリードだと感じました。この問題提起の内容のすり替えは、BLM等過去多数の例あるアメリカの民主正義のなせる技だと感じます。大多数の人が深く思いを寄せる所に切り込む問題提起は面白くも感じました。印象的な場面は『そして父も去った』簡単にサラッと流されましたが、あの土地に固執し続ける原因は父親も排除したのかも?!何て考えてしまう怖さがあります。戦争体験で性格も人格も変わってしまった父親の表現が伝わり戦争後遺症の悲惨さと戦争を逃れた内地に潜む人のバイアスも分かりやすく描かれていた所が面白かったですし、対照的にヤンキーチェイスの様なベトナム戦争時代に兵役拒否した若者の心模様が垣間見れて面白いのです。印象的な映像は、アバンタイトルのアオサギが湿地〜浜辺〜沼地まで全景を説明する様に見せてくれる自然の風景が美しく驚きました。最後まで見ると鳥になって自由になりたかった主人公・ザリガニの魂の泣き声が聞こえて来そうで文学的で感傷深い正にカタルシスの解放。『湿地の奥にあるのが本当の沼・ザリガニの棲家』サルオガセモドキの様な着生植物も朝夕の陽光も全てそれだけで素晴らしく、大自然それだけで楽しめました。何よりもザリガニ🦞は鳴かないのですが、硬い殻に覆われたザリガニが鳴く様に人造国家アメリカ🇺🇸の声なき声を代弁するような攻め具合が叙情的に表現されて良かったです。内容が内容だけに子供には見せづらいのが難点ですが非常に実験的で面白い作品だと思います。自分は4回程観ましたが何回見ても面白い作品だと感じます。また原作も読んだみたいと思わせる映画です。
ラストの描き方が残念
原作小説を読んだ後でこの映画を観た。 映画に期待していたのは小説では明確に描かれていなかった殺害シーンの映像化であるが、残念ながら映画でも描写されていなかった。 更に残念だったのは、最後に犯人が判明するシーンの描き方。 小説では、驚きから理解につながる深みのある終わり方となっているが、映画では単に衝撃で終了、となっている。まぁ映画としてはこういう描き方になってしまうのかな、という感想。
真実に驚きは無し
主人公の殺人容疑の裁判を主人公の生涯を交えながら描く。 主人公の生涯については、描かなければいけなかったのかも知れないが、長く感じる。その割には、最後のもうちょい知りたい部分が描かれなかったのは残念。 最後まで犯人はわからなかったけど、真実を知っても、それほどの驚きは無かったのも残念… ザリガニの鳴くところについても、よくわからなかったし…
目に優しい映像は好きでした
全編通じての佇まいは好きでした。女優さんの役柄や強さ、弱さの表現のあり方も。でもミステリーとしての展開や主人公の生い立ちの設定に不自然さを感じてしまうと、もうそこから踏み出して没入することはできなかったです。
殺人容疑者は湿地の女。裁判で明らかにされる彼女のすさまじい過去。 ...
殺人容疑者は湿地の女。裁判で明らかにされる彼女のすさまじい過去。 とにかくこの湿地の女が実に魅力的。中盤はラブロマンス的要素もあり、物語の展開から目を離せない。 彼女は犯人なのか、また裁判員の評決はどうなるのか。ラストはある程度予想はできてくるのだが、やはりそれもなかなかの衝撃。 とても面白いミステリーであった。
良かった…
おすすめされて観ました!
個人的にハッピーエンドが好みなので、最近よくある「ラスト数分のどんでん返し」みたいなのが苦手なのですが(最後まで何があるか分からなくてドキドキするから落ち着かないと思ってしまう)、それは置いておいて良い映画でした。
あの貝ネックレスを取ったのって、疑われないように、もあるだろうけど、カイラのことを本当に好きで、そのままの彼女を見てくれて、自然のことも尊重してる気持ちからではなかったと分かったからあなたには付けてて欲しくない、ふさわしくないから返して!みたいな気持ちもあったんじゃないかなぁと、観て一夜明けてから思いました…。
カイラ亡き後日記を見つけたテイトの顔ね…。そしてそれを湿地に葬りさる、湿地は全てを受け入れる。あれをどうしたらいいか分からなかったのか、愛なのか。
でもカイラのテイトへの愛もまた本物ではあったと思う。
町の人から蔑まれて、ずっと天涯孤独で自然の中で自然と共に過ごしたカイラにとって、自然の方が身近で、生きる為にはカマキリのメスがやるようにオスの命を奪うことはむしろ自然なことに思えたんだろうなと。
ボンボン息子(名前忘れた)のお母さんすごいいじわるに見えるような演出であったり町の人が偏見たっぷりなように描かれてて、カイラが善人、町の人が悪みたいな構成が出来てたと思うけど、やっぱりカイラ殺人は犯してた。その上で「湿地の娘」カイラのことをあなた(視聴者)はどう思うかと問われる気持ちのする映画だったように思う。
ボンボン息子も誰にも本当の自分を理解してもらえないけどカイラだけはみたいな、彼女に自分の理想とか願望を押し付け投影してたんだと思う。風のように自由なカイラが羨ましくもあったんだろう。でも自分のモノにならないから癇癪でのあれかなみたいな…。ないわ…。
男の人とか社会とかにひたすら翻弄されまくっててほんとに見てて痛々しかった。
タイトルの意味は、お母さんが言ってた、殴られた時?お父さんがやべー時はザリガニが鳴くところまで逃げなさいってやつからだと思う。逃げなさい隠れなさいってことで、お母さんはそうした。カイラはそれもしたけどそれだけじゃなくて牙も向いた。
映画の中で彼氏たちはカイラを町の人の1人にさせようと試みたりしたけどカイラと町の人の間には心の深いところに超えられない壁があったんだろうね。
ミステリーになり得ないほど
差別的な容疑とは言え
殺人事件の犯行は明かさないまま
アンニュイ進行で淡々と半生を追う。
差別と愛憎の本質に迫る展開だし、
アメリカ映画だし、なるほどそういうテーマの
映画だよねと思った。
が、そこからのラストは久々に鳥肌エグい。
蛍は伏線だったのかよ!!
企みと信じること
2022年劇場鑑賞98本目 優秀作 73点 久しぶりに品のある正しいどんでん返しものをみた気がする 物語の構成が古典的すぎるくらい下手だけど、凄く楽しめました、最後はもう言わずもがな綺麗でしたね。 冒頭から湿地の自然の中の高台の真下に死体が発見されミステリー色が強い感が漂いましたが、どちらかとうと下手な恋愛映画の延長に愛が牙を向いたパターンを豊かな街並みと豊かな湿地帯のギャップを交えて描いていた 見終わりよく考えると、彼女の最後に至るまでの人間像というかしたたかで賢い人なのがわかる 成り上がって幸せを掴んだ肉食な女の映画でした、楽しめます 是非
サスペンス+法廷もの。秀作です。
サスペンスでもあり法廷ものでもあり、ドラマでもある。 二人のクズ男によって、苦難の道を歩まされた 女性の物語、そんな感じでしょうか。タイトルもいいですね。
性的暴行描写が苦手な人は注意
原作小説は未読。
DV彼氏とのベッドシーン、また同人物によるレイプシーンが割としっかりと流されるので観ていて嫌だった。
明確なレイプシーンは映像として描かれないものの、主人公の表情等でその惨さが理解ができた「プロミシング・ヤング・ウーマン」が登場したことで、レイプの関わる映画作品に被害場面そのものは必要ないのでは、とも思っていたところで今作を鑑賞したので、さらにその思いは強まった。
DV彼氏の攻撃的な様子はレイプ以外の日常的なシーンからしっかり描かれていたので、それだけでも離れたくなる気持ち、追いかけられる恐怖を鑑賞者が感じることは可能だと思った。
明確にレイプの場面を映像化しないと、多くの鑑賞者は感情移入できないのだろうか…
ラストのどんでん返しは、映画をよく見る人ならば予測できる流れかと思うので意外性は無かった。
湿地帯で孤独に育ったということから、動物に育てられたような言葉も満...
湿地帯で孤独に育ったということから、動物に育てられたような言葉も満足に話せない女性をイメージしていた。 しかし、実際は単に親に捨てられた気の毒な少女。 彼女を支え続けてきた商店の夫婦の優しさは泣ける。 つくづく男運のなかった彼女だが、最後は無罪判決が出てめでたしめでたし・・・・。 と思いきや、ラストはそうきたか!
女性が一人で生きるための知恵
ひとりの女性が生き抜くための知恵 自然を愛し、自然と暮らすこと。 人とのつながりを出来るだけ省き 人の目を避けて生活すること。 この主人公はそうせざるを得なかった。 衝撃のラストシーンで 女性が一人で生きるための知恵を知りました。
古きアメリカの美しい湿地に生きるのは、魔女?それとも野生児?
魔女狩りを扱ったミステリ―と捉えるには、勿体ないほどの強く、しなやかで美しい女性を描いた物語です。 60年代オールドファッションの南東部アメリカ。ノースカロライナは発達心理に明るい大学もありながらボートを移動手段とする湿地帯で独自の生態系を持つ地域でもある。 家族が離散し、世捨て人として生きること余儀なくされた主人公。コミュニティから隔たり、蔑まれ、学校にも通わず1人で生きるために自立し、自然と共存する彼女もやがて出会いと喪失を経験し。。。というくらいで説明はとどめておくべきか。 生態系図鑑を発行してくれた出版社との会食で、彼女は「ホタルの光りには補食と交尾の二つの目的がある」という話を述べる。「昆虫には道徳心がないからね。」という返答に対し、「自然に善悪はないのかも、、いきるための知恵よ。」 俗世を離れて湿原の生態系から学びを受け、人間の善と悪の両面の出会いを経てただ自分を守らねばならなかった彼女の台詞は心に打つ。
見えてるのに見ないふり
カイアの語りで彼女の気持ちを聞いてるのに、彼女の目線で見ているのに、私は見たいように見てしまう。何度目かの反省。
最後に答えを教えてくれるから認めざるを得ない。
社会では間違った選択でも、自然では間違いとはいえないことがあると思った。
人間のルールは自然界のルールではない。あくまでも私たちが作ったルール。
それに人間のルールも統一されてないしね。
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