ザリガニの鳴くところのレビュー・感想・評価
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こんな話だったのか
もう既に小さいドレスを着て、テイトを砂浜で待つシーンは悲しかった。それ以外のシーンの服はどこから?と思わないでもないけどカイアというキャラクターが良かったのでハッピーエンドに安堵した。
時代背景とかからか、昔見たフライド・グリーン・トマト(すごい好きだった)を思い出した。なんかもう悲しい映画は見たくない…。年を感じる。
3時間くらいに感じた。
タイトルに惹かれて鑑賞。 必要なのだろうけど、振り返り部分が長すぎてだれてしまった。やたら脱ぐし。 それと彼氏二人の顔の区別がいまいち付かなかった。 そもそも一番小さい子を残して、みんな出ていくなよ。 デビッド・ストラザーンは渋かった。
虐待親父から一家離散…
子ども一人であんな所で生き抜いてってちょっと酷すぎる 母親が去り、兄弟も去り、果ては離散の元であった父親まで消えるとは、無責任極まりない。 父親は国の為に戦っていたのだろうか?軍に居たことを言っているシーンもあったので、戦闘のPTSDから酒と狂っていったのかもしれないが…。 近所の雑貨店の黒人夫婦だけがまともな社会との繋がりだったのが泣けてくる。 テイトがお似合いの仲だったのにチャラ男のチェイスが案の定出張ってきて、カイヤが弄ばれるのは居たたまれない。 チャラ男チェイスの死によって、容疑者にされたカイヤを救うミルトン弁護士が陪審員の判断を動かせるかひや冷やしたけど、殺した証拠もなくよく思い込みだけで容疑者にするとか差別やよそ者扱いって恐ろしい。 作品としては謎解きではなく湿地の娘であったカイヤの一生を紐解いて語っていく内容で、チェイスが何故死んだか?については明かされない。 景色も綺麗だし、主演も美人で良いのだが、放置されていたカイヤが身綺麗な姿だったのはジャンピンの夫妻が色々教えたのだろうか?
法と道理
60年代70年代のアメリカ田舎町で、父親の暴力に縛られる家族がある日崩壊して、ひとり取り残される少女カイア。そんなカイアがいかにして人間の尊厳を失わずに生き延びていけるのか。カイアにとっては自然が唯一の救いであり、その中で生きていくことが幸福なのだけれど、人との交わりもまた人間として求めざるをえないことの一つなのでしょう。 いくら不条理を訴えても、道理を求めても、受け入れてもらえないと悟ったカイアは、決して人に媚びず、自分の生きるべき道を突き進む姿は、賞賛に値すると思う。 彼女の描く自然界の生き物たちの絵と、孤独ながらもその生活を楽しんでいるノースカロライナの広大な沼地の美しさ、そして音楽の魅力も加わり、あっという間に見終わってしまった。 星4つにしたのは、最初の恋人がなぜ約束通り戻って来れなかったのかの説明が、今一つクリアーではなかったことでマイナスにさせていただきました。そもそも彼が約束通り戻ってきていたら、映画のストーリー展開はないはずなので、このきっかけをしっかり描いて欲しかったかな… ここのところ納得のいかない映画を何本か見た後なので、この映画はすんなり納得できて、楽しめたと思います。
えつ?そういうお話なんだ!消化不良の木綿のハンカチーフとガンダーラ。
いつも女装映画鑑賞でご迷惑をおかけしてる名画座での『秘密の森の、その向こう』と同時上映だった本作。スケジュールの都合で鑑賞できなかったんですよ。 頃合いを見計らって、いつか観てレビューを書きたいと思っていた作品でした。遅れに遅れやっと鑑賞したです。アマプラ配信の19インチのモニタでですが。 この馬鹿めは、本作ってジブリテイストの、ハートウォーミング物が始まると思ったんですよね。これが。 なのに、いきなりDVかよ!こんなの知ってるジブリジャナイ! カイアを可哀そうに思い観続けていると、今度は第一級殺人を巡っての法廷かよ!どんだけ波乱万丈の人生やねん! アマプラの作品ジャンルを見れば、確かに“サスペンス”の文字が。 そしてテイト、オマエなんやねん!って思いましたね。砂浜で彼を一晩中待っていたカイアが不憫で不憫で泣けましたよ。 「変わってく僕を許して。毎日愉快に過ごす街角、僕は帰れない」ってかよ! 木綿のハンカチーフじゃなくて、贈ったのは赤い毛糸の帽子かよ!そんなんで涙拭かれへん!粘膜痛いし! その上それが裁判の物的証拠になってるし! 「躓くと、いつも湿地に救われた」と言うカイアにとっての“そこ”って彼女の人生と希望そのものだと思ったの。 『ザリガニの鳴くところ』は、カイアにとってのガンダーラなのかなー…と思えてきて。「そこに行けばどんな夢も叶うと言うよ」「どこかにあるユートピア、どうしたら行けるのだろう、教えてほしい」そして僕は学校に行きたくなくなる…(なにそれ?上手く表現できません。どうかニュアンスを汲み取ってやってください) 物語終盤に入ってから、出版社の社長との会食でケイト自身が雄弁に語った 「自然には善悪はないのかも。全てが生きるため。懸命なの」そのまんまに思ったの。うん、こっちの方が、ガンダーラ云々よりもしっくりくるです。 懸命に生きるカイアを弄んだチェイス許すまじ!死んで当然のクズだよ! そしてミルトン弁護士グッジョブ(๑•̀ㅂ•́)و✧ ただね…この映画、困ったことに“ラブシーンが”濃くて生々しくて多いの。お茶の間では観られないよね!←いつ時代の話よ! そしてね…投げっぱなしにされたのはチェイスの死因。事故だったのか、事件だったのかが結局?のままでした。 もしかすると、テイトやったんかなー…とも思っていたんですが。真相や如何に?それがかなり消化不良を起こしてしまいました。 えっ!そういうを明らかにするお話じゃなかったんだ! でも、ラストのラストで、カイアの本から、例の“貝のネックレス”出てきましたよね。あれって…もしや…?このあたりがサスペンスの醍醐味だったのかな? 「全てが生きるため、懸命なの」なのかね?「そして時には、弱者が強者を葬ることも」なのかね?いやいや、そういう展開はなかったことにしておきましょうよ。 そっと、ずっと封印しておいた方がよいってこともあるんだよ。 何にせよ、疎まれ蔑まされて生き続けてきた彼女の幸せな最期を看取ることができて、本当嬉しかったです。 やっとガンダーラに行けたんだね。←だから! 今回ね、ちょっと体調のすぐれない中、命を削って文字を綴りました。←誇大表現にもほどがあるJARO案件 いえ、マジで!とうとう朝方に倒れて救急車のお世話になっちゃったの。健康って大事。 なので、こんな消化不良なレビューになってしまいました。 まぁ、いいじゃないですか。たまにはこのくらいあっさりしていても。
本当に愛したただ一人の人
原作を読んで湿地のイメージがもっと暗くじめっとした印象だったので映像が明るく綺麗な風景ばかりで映画の印象も変わった。原作はもっと一つずつが陰惨で父親との暮らしも耐え難い印象だった。全てが綺麗めになり、さらーっと流れていった感じ。事件の捜査も結構しっかり描かれていて法廷のやり取りもドキドキなのだが、結末を知っているからかそんなにはな感じだった。わたしのイメージをそのまま映像化するとちょっと耐えられず見れなかったかも。
巻き戻したら結末のタイミングが分かった
WOWOWで観ていてラストでモヤって巻き戻したらいつ殺したのかが多分分かった。
だから待ってたし石待ってたし構わないでとか帽子何回投げ返すねんというやりとりをしてたんだ〜とか、巻き戻すと辻褄が合った。
私の勘違いで真実は違うタイミングかもしれないけど。
つまらなくはないが途中ちょっと長いなと感じた。評判が良くなければ途中でリタイアしてたかもしれない。
弁護士のおじさんが不憫で一番優しい。
鑑賞直後から寝るまでこの映画のことを考えていて、直後より寝る前の方が『いい映画だったな』と思った。
ザリガニの鳴くところ…はどこ
小説は未読。 ピュアなカイヤ 幼少期の子役の子が切なくて …切なくて。(名演技) この子の演技だけても評価があがる 逞しく成長したカイヤが 湿地の妖精のような美しさ 湿地の沼地の風景もまた美しい~ と思いながら。カイヤが… いつの間にか殺人事件の容疑者に。 …どうして…? ここから… 裁判がはじまり カイヤの行動が分かってくる カイヤは死刑か無罪かの判決を望んでいて 司法取引は望まない…何故 不思議に思った …湿地の娘と悪い噂とデマや思い込み でカイヤを悪者にする それを逆手に取って裁判は勝訴した カイヤにとっては父親の暴力と チェイスのDVは 死と等しいのかもと思った 裁判が終わって 大好きなテイトと結婚して 好きな生き物たちに囲まれた生活 楽しく♡幸せに暮らすことが出来た カイヤには・・ …テイトが 心の拠り所だったのかも知れない ザリガニの鳴くところは…. サスペンスもあったけど …湿地の美しさとカイヤの画く絵が素敵で どちらかと言うと二人の会話が楽しかった …カイヤとテイトのラブstoryですね
原作の良さを生かした映像美
友人から原作を勧められ、1度目は読めなくて断念。日を改めて2度目の挑戦。最後の最後まで読み終えて、深い感動を味わった。
映画も高評価と知り、調べたら自分の地域は終わっていた…。
年末に息子が帰省し、娘も一緒にアマプラで鑑賞。途中までは、悲しすぎるとか辛いとか子どもたちは言っていたが、ラストは報われたので、いい映画だったと語り合うことができた。
長編を2時間ほどにまとめており、どのように殺害したのかの謎解きは、端折られていたが、自然の美しさを映像で表現されており、しみじみとそこから離れたくなかった主人公の思いを実感できた。知らない俳優ばかりだったが、見応えのある映画だった。
詳しく知りたい方は、是非原作をお勧めしたい。
作品との出会い方が評価をわける。
原作ファンですが映画化されていたことも昨年日本公開されていたことも知りませんでした。 あまり宣伝されてなかったのか単にアンテナが低かったからなのか。 原作はジャンルを特定するのも難しい独創的な魅力溢れる作品なのに、映画の予告を観たらサスペンス色が強い期待を抱かせる。 あんな煽り方されたらそりゃラストも想像できちゃうし、衝撃?っていわれても、という気持ちもわかる。 映画はカイヤ役のイメージも原作の良さも損なわず、短い尺ながら粛々と湿地と少女の関わりや成長を主軸に据えた作品に仕上がってると思ったけど、あの予告はないわ。 配給会社としてはサスペンスに寄せた方が興収見込めるとの判断だったのかもしれない。 しらんけど。
純粋な女性の強さが、うまく描写された作品
両親の宗教的理由から、辺鄙な場所で暮らす家族だったが、 やがて主人公の女性だけになってしまう。 彼女は馬鹿にされながらも、男に騙されても、その辺鄙な場所に住む貝殻などの絵を本にする。 本が売れ、結婚し… やがて… 彼女の人生がその純粋さと強さを通して美しく描かれている。
みんなが高評価なのも超納得の超絶良質作品
見逃すところだったのをみんなの高評価に興味をそそられて遅れながらの鑑賞です!
結論から言いますが キャスト 映像美 自然体の演技 物語の構成も含めてみなさんが高評価なのも当然の素晴らしい作品で劇場で見てないのを一生後悔して生きていかないとダメなくらい良い作品過ぎてタイトルだけの判断で全く見る気にならなかった自分を罰して戒めたいと思います!
とにかく映像はイチイチめちゃくちゃ綺麗だし主人公の小さい頃から死ぬまでの話をコンパクトに上手くまとめていて見終わった後の余韻が凄くて原作者も凄いし監督も相当信用できる上手い人だなあと思いました。
主人公は自然の生物を見て育っているから邪魔なモノを排除するのは自然の摂理で当たり前なんだろうなあとも思いました。
あとイメージ的に裁判がメインの話と思ってたら純愛作品にミステリー要素を加えているくらいの感じで
最初にあいつが死んでるところからのスタートなので
何故そんな事になんねん?て思いながら見てるので全く飽きる事無く話が進んでいきますしオープニングの掴みが上手いですね!
しかも実際に殺人を行っているのに元々街の人間から差別をされていたという事で不利になるところを偏見抜きで客観的事実で無罪と思いきやの本当は犯人でしたってのがめちゃくちゃ面白かったです!
主人公が最後に鬼滅の刃の煉獄さんと同じパターンで死んだ母と会いながら最期を迎えるのも良かったですねえ〜
見終わった後は怪物やクロースやアフターサンなどを見たような本当に良い作品を見た時の満足感が得られてマジで劇場スルーした事を後悔してます。
去年の作品ですが今年見た作品の中でもアッサリベスト級の最高に良かった作品っすハイ。
去年見てたらRRRとザリガニでNo.1がどっちか悩むところでした。
She is not guilty
親にも捨てられた湿地の娘カイアが必死に生きる話。
ムール貝を採って生計を立てようとするカイアを手助けしてくれる黒人夫妻。字を教えてくれた幼馴染の青年テイト。そういう人たちのおかげでカイアはどうにかこうにか生きてこれた。だけど、生存が脅かされる状態になったら....彼女の言う「自然に善悪はない」との言葉が響く。
映画は主人公のカイアの半生が描かれ彼女の老衰死で終わるが、残されたテイトは貝の首輪を見つけて何を思っただろうか。私なら、あの首輪を家に置いておいたりはしない。カイアは何を思って置いていたのだろうか。余韻の残る終わり方だが、私はあまり気持ちの良いものを感じなかった。なるほどと納得はできるが微妙な後味の悪さ。
確かにテイトはカイアのところに戻るという約束を破ってしまった。カイアを深く傷つけた。それでも最後には戻って生涯をともに過ごすことになったテイトに最後にあんなものを残すのは愛がないと感じるのは私だけだろうか。しかし、だからと言って、幸せに何もなく終わりましたでは軽すぎる。見て損したとは思わないけれど、ちょっと難しい映画かな。
★追記
1)カイヤの描写....多分もっと粗野で野性的な感じだと思いました。近寄りたくないくらいの感じ。女優さんはとても美しい人でとても魅力的。映画のムードを一人で作り上げていたと思いますが、おそらくこれほどの美人じゃあないと想像します。でも綺麗な人の方が絵になるというか、共感しやすいね。
2)雑貨屋の黒人夫婦....ほんとうに良い人たちだったなあ。自分も、こういう人間でありたいと願うばかり。
3)裁判について....私は無罪が出るとは思っていなかったので無罪が出た時ほっとした。多分、日本なら起訴は無理。あるいは袴田事件のように証拠が捏造されるでしょう。
個人的には近年最高。
人間社会の歪みを自然と共生するヒロインの視線から暴きつつ、そのヒロインも孤独さ故に愛のない愛(人間社会)を受け入れる悲しみ。しかし最後は驚くべきオチが待っている。それこそが、隠れテーマかも。美しい自然、性描写など映像も素晴らしい。感動しました。
久々にいい感じ
ここ最近あたり映画があまりないところにヒット。 設定がなかなか面白くて割とすぐに引き込まれました。 ミステリーと聞いてたからここからどうやってその展開に持っていくのかと思いながら鑑賞。 話としては最近の流行りなのか今と過去を行き来しながら物語が進む感じ。 主人公の女の子の子供時代から大人まで、恋をしたり成功したり、2時間があっという間でした。 映画館で見たらもっと没頭したんだろうな。
自然の掟?
弱肉強食ではあるが無駄な殺生はしない自然界
で育った娘の、ごく自然な裁きに見えるけど
冷静に考えれば、かなり用意周到で人間らしい
計画性のある殺人だよね。
被害者が悪人で殺されたって罪悪感を感じない
キャラだったので、勧善懲悪で纏まった結末ではある。
内容的には関係無いけど、この映画のラストが
タイタニックの最後のシーンと、被った。
雰囲気がとても好きな映画だった。
土砂降りの日にゆっくりしっとり観るのがお勧め。
湿地帯の雰囲気味わえる。
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