ザリガニの鳴くところのレビュー・感想・評価
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彼女を彼女たらしめたもの
タイトルとオープニングからは全く想像がつかない展開の法廷サスペンス。
主人公のモノローグと自然の映像をバックに過去から現在までを静かに回想していくが、どこかずっと緊張感を持ったまま見続けた。
彼を殺したのは誰か?一度伏線となるようなシーンがあった(初めて2人が櫓に登って足場を見たとき)。私はこのときから、主人公カイアに疑いの目を向けていた。
しかし、徐々に明かされる彼女の過去と法廷で明かされる事実から、彼女への疑いが小さくなっていくのを感じていた。
彼女は疑わしい。動機もある。しかし、客観的な、決定的な証拠がない。
判決がどちらに転ぶかわからない状況の中で、弁護士がとった最後の戦術は、「偏見を捨て、事実で判断してほしい」という陪審員と傍聴者への訴えであった。後から振り返ってみると、したたかなカイアの描いた戦術に弁護士がまんまと乗せられたということであろう。
衝撃のラストシーンはしかし、彼女が犯人であったという告白ではないように思う。ただ、被害者が身につけていた物を彼女が持っていたというだけである。
彼女は罪を犯したのか?それとも濡れ衣を着せられただけなのか?真実を知るのは彼女だけ。
我々は、彼女の生い立ち、境遇に同情しつつも最後に裏切られたような複雑な気分になる。
一体、私たちは何を見せられたのか・・・
彼女を彼女たらしめたものは、何か?
うっそうとして人を寄せ付けない湿地帯の自然、美しき植物や生物、彼女を捨てた家族へのの複雑な思い、社会の偏見への憎しみ、カイトとの愛、雑貨店の黒人夫婦の暖かさ、そして被害者チェイス・・・
言葉で表現しようとしても、捉えきれない。
湿地帯のように、捉えようとすると飲み込まれていく。
大好きな自然に囲まれた暮らしを取り戻した彼女の後半生は幸せだったのだろうか?誰も彼女の心の内を知ることはできない。
いいようのない思いが残る。
シンプルな生活
彼女のルールはごくごくシンプルだ
それは生き抜くこと
それにしても彼女は美しすぎる
何十年も前のターザンぐらいに美しい
きっとそれも勝手に刷り込まれたイメージなのだろうな
彼女に生き抜く方法を教えてくれるのは目の前の大自然
自然はごくごくシンプルに教えてくれる
悪い言い方をすれば目の前の邪魔者は排除する
そこには善も悪もない、命のやり取りも後腐れない
人と違って不純な欲求がないからだろうな
人よりもとうぜん昆虫や動物が先にこの世にいる
彼らがその世界で命のやり取りをしている
人は理由が何にせよ殺してはいけない
いつから? どこの国でも?
戦国時代は平気で殺してた
平安時代はどうやらそうでは無かったらしい
やはり人は欲によって動き殺し奪う生き物なのか
生物は知恵がつくとろくでもないのだな〜
どんでん返しが違うのではないか
どんでん返しの映画ということで楽しみにして鑑賞。自然描写のきれいな映画。で、チェイスの死因かぁ、どんでん返し映画としては少し物足りなかったと思ってたけれど、日数が経ってくると、違うのではないかという考えが……。カイヤの好きだった相手はテイトではなくチェイスだったという、しかも相思相愛だったという、どんでん返しの映画ではないかと感じるようになった。
チェイスも親絡み家絡みで別の相手と結婚したが、本当に好きだったのはカイヤではなかったか。金持ちのチェイスは何でも買えるはずなのに、肌身放さず持ってたのは海岸でカイヤが拾った貝殻でできたネックレス。チェイスにとってカイヤは単なるセックス目的じゃなかったのではないか。
そのネックレス、見つかれば不利な証拠になるのに最後まで隠し持っていたカイヤ。学校には行けず、自然から生き方を学んだカイヤは、カマキリや湿地のホタルは、お互いが好きで交尾した後にメスがオスを食って殺してしまう、という自然界の掟を実践したんじゃないのか。だから、カイヤはチェイスを殺したのではないのか。テイトもネックレスを見つけた瞬間、殺人のことより、そっちを知ったのではないか。そういうどんでん返しだったのではないのかなぁ。
なんかバカにしてる感が。
湿地で生きる家族が父親の暴力でみんな出ていく。
少女は残ることを決め、父親も出ていき
カイアは学校へ行くことも諦め、
1人で逞しく生きていく。
カイアは美しい美女に成長し、
心優しいテイトという青年と出会う。
文字の読み書きを教わり心通わせていく。
人を愛することもテイトから学び2人は恋人へ。
絵が好きなカイアは
テイトの勧めで湿地に住む生き物の本を出すことに。
テイトが大学に行くためにカイアを捨てる。
その後、街にいるチェイスと付き合うが、
チェイスという優秀な青年が湿地で変死体に。
カイアがあげた貝の首飾りが無くなっていた。
カイアが犯人と疑われ
法廷でカイアの人生を振り返りながら物語が進む
チェイス殺しの疑惑が晴れ
テイトとカイアは結婚。
歳月が過ぎカイアが急死。テイトは本の隙間から貝の首飾りをみつけ、カイアが犯人と知る。
湿地の女"って言い方がなんか嫌。
内容も時折、女を馬鹿にしてる。
これがちょっと見ていて不快だった
デイジー・エドガー・ジョーンズが美人過ぎる
デイジー・エドガー・ジョーンズ
ミステリー
冒頭一つの事件の発生から始まる。
が・・・・
主人公カイアの生い立ちの話が始まり
それでも集中して観る。
観れる。
そのパートの話が「え?」って話で
なんか切なさもあって。
裁判所と過去の話が行ったり来たりなんだけど
それでもダレることなくたるむことなく
飽きることなく観れる。
しかし、頭の中では犯人ではないよね!
犯人誰だよ!
もしかしてあの二人が結託して?とかw
裁判後はやっと幸せを手に入れ白髪になり
母親とも会い一人ひっそり息をひそめる。
ダンナさん可哀そうだな~って思ってると
遺品整理が始まり衝撃が。
ある意味胸糞。
そうであってほしくなかったからの胸糞wwww
作品は最高に奇麗で引き込まれていく。
カイアが書く生物のイラストも奇麗で景色も奇麗で
街の人達は汚くてwww
検事うざいしw
デイジー・エドガー・ジョーンズを見てて
アン・ハサウェイを思い出したが
そんな感覚にとらわれるのは自分だけだろうw
でもね、良かった。
ひっさしぶりに良かった。
オットーという男以来涙したw
うん。
良かった。
せやろな
蛍のくだりが尊すぎる
現実にありそうな現実離れした世界
平穏な沼で平穏でない人生
映像美。空気感。
映画館へ行けなかったので楽しみにしていた映画、やっと見れた。
こういう空気感が大好きで、家もインテリアも沼地も、全てが綺麗。全てが美しい。
ストーリーの終盤〜ラストは、予想通り。
むしろそうでなきゃ最悪だった。
失念したけど、全く同じような結末を何かで見た記憶がある。なんだっけ。。。
ミステリー好きの私からしたら
殺人のトリックが出されてない、根拠が示されてないのが
本当に残念。あのネックレスだけじゃバスの目撃者がいないことも指紋も全て拭き取られていたことも理由にならない。最後に全部覆して欲しかった。
『スマート』だけじゃ理由にならない。
子役の子の泣きのお芝居、めちゃくちゃ良かった。
もうここだけで星1つ増えた。
ヒロインの生い立ちと自然の美しさに飲まれて、判断を誤りそうになりますが、冷静に考えれば、アウトです
ヒトには取り返しのつく過ちとつかない過ちがある
殺人は取り返しのつかない過ちです
彼女は湿地の家に放置され、学校教育も受けていない
だから、やはり歪な精神構造になったんでしょう
小中学校で団体生活は、社会生活を学ぶのにとても大事な事です
これを学ばなかった彼女には、社会を守るために必要十分な精神が欠落している
みためは普通でもね
だから、多分、自分を害する者を排除する事には、罪を意識は芽生えなかった
なので平穏に一生を過ごせたんでしょう
その事は、とても悲しい事です
裁判のシーンはアメリカ映画ではよくある結末です
一般人の陪審員が判断するのですから、情に訴えかけたり、大げさにミスを突いて印象づけたり、論点を逸らせたり
弁護士のテクニックが冴えわたりました
状況証拠だけの検察側の完全敗北でした
アメリカらしいですね
昔、有名プロスポーツ選手が大金を積んで有能な弁護士をたくさん雇って、妻殺しを無罪にしてしまったのを思い出しました
時代が時代だけに思ったんですが、とてもいい人として描かれていた雑貨屋さん
なんで、子供を引き取ってやらなかったのかなあ
ぜんぜん、いい人ちゃうやんって思ってみたり
そして、なにより妻に先立たれた年老いた旦那の気持ちに同情します
ずっと欺かれていたんですからね
気にする人は気にすると思いますよ
こういう事は墓場まで持っていくのが普通です
なんで、バラすような物を残すんですか?
罪の意識があったから?
いや、違うでしょう
「弱いものが、強いものを・・・」
なんて、もう告白ですやん
誰かに発見して貰いたかったんですよ
自慢したかったのかも
ね、酷い女
酷い物語ですよ
世界的にヒットした原作だし、日本でも翻訳部門で本屋大賞をとっていますが、
これは、ムードに流されてはいけない話です
事件の真相は、初恋の中に沈んでいる――
原題
Where the Crawdads Sing
感想
リース・ウィザースプーンが自ら映画化権を獲得し、テイラー・スウィフトが自ら楽曲参加を懇願した全世界1500万部突破の大ベストセラーミステリー、待望の映画化!
ミステリーでもあり、ラブストーリーでした。
ちょっとラブが強めでしたかね。
湿地帯の映像綺麗でした、1人で生き抜くカイヤは強かったです。
ジャンピン夫妻、ミルトン弁護士、テイトも素敵でしたね。
チェイスは想像通りのクソ男でした笑
結末はびっくりしましたがまあそうなるよね。って感じでした。
※時には獲物が命をつなぐため捕食者を葬ることも
ザリガニほぼ関係ない…
シンプルに「湿地の娘」とかの邦題が良かった気がするはそれはそれとして。
カイア男運悪すぎるだろ…DV父親に裏切った彼氏にまたしてもDV彼氏かよ。
母親を暴力振るって追い出したくせに娘を残して蒸発するDV父親マジクソ。ザリガニ肉割れとけ←そういう話じゃない。
そしてまさかのセックス寸止めテイト。「君にもリスクが…」と言いつつ、実際は彼女を気遣ってるんじゃなくて、大学進学前に妊娠でもさせたら責任とらなきゃいけないから面倒だと思って思いとどまったヘタレに一票。ていうか避妊しろ避妊。
1人目の彼に裏切られたのはまだ仕方ないとして、2人目のチェイスはどこが良かったんだ。単に寂しかったから誰でも良かった?
婚約者もなんであんな男が良いんだよ。家柄?
セックスも雑だし三擦り半wだし、DVクソ野郎だし。あとお前も避妊しろ避妊。
弁護士の心を打つ演説と無罪勝ち取りハッピーエンドの後にまさかの貝殻…なんで???もしかしたらテイトが殺したのかもしれないと疑ってたけどラストの表情からすると帝都は関係なさそう。やっぱりカイアが殺したの?
それにしても物的証拠になりそうな貝殻のペンダント持ってたのなんで?しかも警察が捜索しても見つからなかったのに?
それとも実際はただの事故で、湿地帯に落としたペンダントを後からカイアが見つけたのかな???殺そうと思ってチェイスを呼び出したけど足を踏み外したのは事故だったとか???
いろいろ有耶無耶のまま終わるけど、殺されたのがDVレイプ犯クソ野郎なので一ミリの同情心も湧かず、まあいいやという感じでした。ザリガニが殺してくれたのかもしれないし!←そういう話じゃない。
雑貨店の黒人夫婦だけが善人でしたね。カイアに基礎的な数字の読み方なども教えてくれたようだし、あの夫婦のおかげでかなり救われたんだろうなあ。
感想メモ
殺された好青年、容疑をかけられたのは「湿地の娘」と呼ばれる少女、カイア
犯人当てミステリとしての側面はやっぱりな、という結末だし、犯行の全貌も明らかになっていないので満足いかないところもある
しかし、この物語の本質はそこではないのだろう
裁判での弁護士の話が印象的だった、我々が今まで差別してきた彼女を平等に扱う機会が与えられたのです、どうか偏見なしに、法廷内の事実だけで彼女を裁いてください
自然にとって善悪はないのではないか、生きるのに懸命なんです、という彼女の言葉が全てを語っていて良い、自然と生きてきた彼女だからこその説得力がある
マーティンは歪なりにも彼女のことを愛しているのかなぁ、と思ってたけど、単なる所有欲、優越感だったのかな、見ててかなり気持ち悪かった
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