「獲物が捕食者を葬る〜湿地は親代わり?」ザリガニの鳴くところ りかさんの映画レビュー(感想・評価)
獲物が捕食者を葬る〜湿地は親代わり?
親が居なくて湿地に住む娘カイアを
犯人と決めつける町の人々。
人気者と言われ妻も居たチェイス。
暴力的な父親のせいで母親兄弟と
次々に去って行ってしまい
最後父親とカイアだけになり、父親も去り、
カイア一人ぼっちになってしまった。
食べる物にも事欠き貝を獲って生計を立てるが、
大丈夫なのか?
学校にも通わず通えず
文字の読み書きもできない。
優しい親切な雑貨店夫婦の支えがあり、
どうにか成長できた。
幼馴染みのテイトとも再会して付き合ううち
文字も習い読み書きできるようになり、
湿地の生態の観察したことを
図や文字で表すまでになった。
互いの家族のことも話すうち愛し合い
いつしか幸せな時を過ごすようになり、
将来を誓ったのだが。
テイトは外の世界に憧れていた。
湿地を離れようとしないカイアと
外の世界を比べ‥‥
必ず会おうと誓った日に
オシャレして待っていたが
いつまで待っても帰って来なかった。
テイトが約束を破り戻って来なかった。
だけど、湿地はつまづいたカイアを慰める。
夕日に照らされた美しい光景。
5年前テイトに貰っていた出版社のリスト、
試してみようと思った。
直ぐに出版採用の知らせが届き、
程なくして製本された見本が届く。
カイアの湿地を文字と絵で綴った
初めての本だ。
テイトの裏切りに傷心のカイアに
口上手く言いよるチェイス。
外見はテイトに似ていたが、
中身は正反対だった。
結婚の約束をしておきながら
別の女性と結婚したのだ。
それでも強引にカイアに言いよるチェイス。
逆らうと暴力を振るわれ
家も荒らしまくられた。
怯えて生きるより
一人湿地で生きる方がいいと決心した。
湿地に戻りたいと自然をもっと探索したいと、
ただ一人愛する人と。
そのチェイスが亡くなったことで
容疑者とされ裁判にかけられるカイア。
幼い頃からの顔馴染みの弁護士に頼み、
裁判で闘う。
湿地の自然の知識が役立ったか。
赤い帽子の繊維が役立ったか。
❤️エンドロールでの歌とイラストいいですね。❤️
コメントありがとうございます。
非常に文学的で抒情的映像さくひんでしたね。
ここで描かれる人間社会の不条理の連鎖は変わらない様に感じます。恐らく父も同じ様に。
結果、自分の視点でしか観ることの出来ない限界がより面白くさせる様に感じます。ホラー感たっぷりの面白い映画でしたね。
こんにちは。
共感、コメントありがとうございます。
カイヤの子役の子が健気で守ってあげたいと思わされるところがありました。
裁判では無罪になりいい弁護士の方に出会って幸運だったと思います。
もし仮に殺人を犯していたとしたら父親の突然居なくなる背景は不自然の様な気がしました。
当時、幼いカイヤの犯行と思いもしませんが…。
私にとっては謎ですね。
エゴイストに共感ありがとうございます。
りかさん、「アラバマ物語」にコメントありがとうございます。
1960年代初めの裁判ということで、「ザリガニの鳴くところ」を観たとき「アラバマ物語」を思い出しました。
ドラマ「グッド・ワイフ」で「アラバマ物語」を観てるシーンがあたっんですね、記憶になかったです。
この映画のグレゴリー・ペックは今でもアメリカの良心の象徴とされてますね。
アメリカは陪審員裁判方式が今も変わっていませんから、裁判の進め方よりも弁論にかける熱意と信念が結審を左右することがありますので、そういう面での模範としては今も揺るがないのでしょうね。
書きすぎレビューにいつもコメントありがとうございます😆
自然に入り込んだ見事なシーンの数々にふーはー(☜ため息)しながら観たのを思い出します。
何もかも違うスケール、心臓をつかまれちゃったかとおもいましたよ笑
シンデレラへのコメントありがとうございました。映画館だと、ドレスの美しさなどにもっと感激したのかも知れませんね。人種的配慮?のキャスティングは、色々と難しいですね😌