「湿地の娘」ザリガニの鳴くところ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
湿地の娘
ノースカロライナ州の湿地に長く1人で生きる少女。
町の人は、
“狼が混ざっている“
“人と猿の中間のミッシング・リンク“
“暗闇で眼が光る“
そう言って蔑み仲間外れにした。
親に見捨てられ家族に捨てられた少女が、
自然を親友に強く生き抜くストーリー。
ラブロマンスと、ひとりの男性の死の真相を裁く
法廷ミステリーでもある。
1950年代初め。
6歳のキャサリン・クラーク(カイア)は、
父親の暴力に耐えかねた母親が、湿地の家を出ていった。
姉や兄まで次々と去り、カイアは父親と2人きりになる。
心を保てたのは《湿地の自然・・・鳥や貝や羽根や植物》と
戯れる時間。
(湿地は全てを洗い流し、心を癒した)
そして父親まで湿地を去る。
しかしカイアはミル貝をドラッグ・ストアの黒人店主夫妻に売って
生活を保っていた。
カメラが美しい。
湿地の樹々や沼に渡ってくる白雁。
沼を泳ぐカイア、モーター付きのボートで移動するカイア。
カイアのモノローグは、詩のように知的で心に沁みる。
そして美しく成長したカイアをデイジー・エドガー・ジョーンズが、
逞しくて感情豊かな野性の娘を、情感込めて演じています。
幾ら沼地が好きでも、カイアもひとりの女性。
兄の友達だったテイトは、なにかと面倒をみてくれて、
学校に行かないカイアに字を教える。
そしてカイアには貝や鳥を描く才能があった。
大学へ進学して町を去るテイトは、カイアに出版社の連絡先を
メモして渡してくれる。
「きっと本にしてくれる、お金になるよ」
しかしそれっきりテイトは帰ってこなかった。
そして第2の男性=裕福な家庭のどら息子チェイスが近づいて来る。
結婚を匂わせて恋人関係になるが、婚約者の存在を知り傷付くカイア。
別れを告げると暴力が始まった。
チェイスはカイアの父親と同じ種類の男。
カイアの部屋をめちゃめちゃに荒らして、生活を壊す。
《生物は生きるために生命を懸けて闘う》
《生死は罪ではない、生存本能》
・・・カイアの言葉です。
ラストの見せ方がとても素晴らしい。
どんでん返しの衝撃!!
全世界で1500万部をセールスした大ベストセラー。
動物学者のディーリア・オーウェンズの処女作。
日本でも「本屋大賞」の外国書部門の1位を受賞。
私は正直の所。
ミステリーとしては、内容が乏しいと思います。
1960年代。
真剣な捜査は行われたのでしょうか?
女性が犯行を実行するにはかなりの無理がある。
185センチ85キロ位の男を、高所から突き落とす。
短時間の間にトンボ帰りして、編集者と打ち合わせをする。
靴も服も汚れなかったのでしょうか?
バスやホテルの目撃証言ひとつも無いなんて?
違和感といえば、「狼少女、猿のミックス・リンク」
そう呼ばれるにはあまりに清潔感あるお姿。
そして彼女の家は、後半にはアンティーク調のまるで
絵本のような可愛らしいインテリア雑誌に載るような家と家具です。
お風呂に入るのもままならないなら、髪は絡まり、
洋服や身体は垢まみれのはず。
まず風呂に入れてゴシゴシ洗い流すシーンからはじめるべき。
ライトノベル的ラブストーリー。
「君に読む物語」が大好きな私に、アレコレ言う資格もないのですが、
撮影の素晴らしさに較べて、内容の軽さが気になりました。
こんばんは♪
共感コメントしていただきましてありがとうございました😊
やはり‥‥。前評判高かった割に、何をレビューすればいいか分からずは何回も観ても分からず、
狼少女ならきったなくしないと❗️
ワンピースとかお洋服、可愛いの着ていたでしよ、貝売りして‥‥
イメージ合わないです。
「無罪か死刑」と言った時、この子、やったな❗️と思いました。
赤い毛糸🧶は、ツリですね。
共感有り難うございます。
そう、法廷シーンが何度も出てくるようなミステリーではなかったと思います。弁護士とカイア・周囲の人々のやり取りで、事件が姿を現してくる感じでも良かったのかもしれません。
観ながら、ミステリーはサイドストーリーみたいに感じていました。
こんにちは
最後のあのことだけでカイアが○したとは言えないと私も思います。そう思えるけど何一つ証拠は無いわけで、たまたま取り返したのかもしれない。聡明な子だったら決して人目には触れないようにしただろうけど、思い出にはしたかったのかな?
琥珀糖様、お返事ありがとうございます。
上、masamiさんだー
masamiさんのレビューの予想がとても良いですよね
確かに少しそれを連想させる描写があればもっとミステリーちっくになったかもですよね
私も映画であれ?って違和感だけだったのが他の方のレビューで確信に変わったのかもしれません。
やはりレビューは映画を更に面白くするなと感心しております
琥珀糖様コメントありがとうございます。
あっ!悠々同盟様がいる。私と同じ意見。
この映画って基本的ににカイアの語りなんですが、信用出来るか出来ないか?
どっちにしても私はカイアです。