「湿地と共に生きた女性」ザリガニの鳴くところ kame-pukupukuさんの映画レビュー(感想・評価)
湿地と共に生きた女性
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映画館にて鑑賞しました。
ミステリー小説が原作ということですが、なぜ人が死んだのかという点よりも、被告人となった主人公の半生がメインで描かれていきます。
ひどい家庭環境と偏見の中で生きてきた主人公の人生は、見ている側にも辛くなります。見ているとなんとなく主人公に同情していきますね。
結果、主人公は無罪となりましたが、彼女の死後、裁判でも話題に出てきた貝のネックレスが見つかります。よくよく考えると、劇中で主人公は殺人については認否については明言しているシーンはなかったな、と思いました。(自分の記憶の中では。)
湿地で生活し、湿地の一部となった彼女にとっては、出版社の人に話したように、生きるためには善も悪もなかったのでしょう。(だからといって彼女がチェイスを殺したかどうかも分からないですが。)そう考えると、善と悪を作る生き物って人間だけなのかも、とふとよく分からないことを考えたりもしました。
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