「最後のどんでん返しに絶句!」ザリガニの鳴くところ 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
最後のどんでん返しに絶句!
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タイトルの「ザリガニの鳴くところ」は、安心安全な場所だという意味でした。ヒロインにとって、いつまでも愛する場所だったということなのでしょうか。最初は、これでもこれでもかと不幸は続きます。軍隊生活のトラウマを持った父親が、家族を虐待したため、家族のみんなが出て行きます。そして本人の父親まで出て行きます。残ったヒロインは、村八分の状態の中で、湿地帯を愛し生き続けます。その少女の姿を見ているだけで涙が溢れてきます。一人暮らしの彼女は、貝を取り、生物の絵を描きながら生活していくうちに、テイトと恋をしますが、一旦裏切られます。続いて、チェイスと恋をしますが、この男は暴力を振るう男性です。この男性が亡くなったことによって、その犯人としてヒロインに嫌疑がかけられ、法廷闘争が行われるというのが、この作品のミステリーの部分です。ヒロインを守ろうと弁護士が活躍しますが、その有能さは秀逸です。そして、ヒロインがついに勝った時には、思わず小躍りしてしまいました。その後、最初の恋人のテイトと復縁し、やっと幸せの人生を歩み出すのです。それからはまるで夢のような幸せな時間なのです。ヒロインの幸せそうな顔が画面の中で溢れたときには、泣くしかなかったです。やっぱり人生は前半と後半があるのでしょうか。前半が不幸でも後半は幸せになるということは、多分セットで人生はできているのでしょう。だから、前半の不幸に見えることも、全て幸福の一部なのだと私は確信しました。ところがです、最後のどんでん返しには絶句でした。なんとも言えない終わり方に、不思議な感慨を味わいました。追記 背景の湿地帯はとても美しくてずっと癒されてました。
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