「キスシーン多めのサスペン・・・いや、恋愛映画」ザリガニの鳴くところ 山本ゆっきーさんの映画レビュー(感想・評価)
キスシーン多めのサスペン・・・いや、恋愛映画
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メスのカマキリだったか、ホタルの話で犯人が誰か確信しました。
「きっとあいつが犯人だ!」という決めつけで彼女は裁判にかけられているが、
映画を観ている側は「あんな自然で生きている純粋な若い女性が殺人なんてするわけない」という決めつけ視点でどこか見ていて、
「あんな娘を裁判にかけるなんて偏見に満ちた愚かな大衆たちだな」と思っていた自分たちにラストでブーメランが返ってくる。自分たちも勝手な思い込みで彼女を見ていたことに気付かされる。
そこが面白い。
内容は恋愛中心で、ミステリー、暴力、孤独、貧困、魔女狩り、田舎のあーだこーだなど、色んな要素が入ってる。
法廷ものかと思いきや、細かいところは雑っぽい。
女性が望む幸せというか、女性が好きそうな、共感しそうな要素が詰まってて、そりゃヒットするわと納得。面白かったです。
それにしても女性は「作家で成功」「男に求められる私」って設定ホント好きだな。
黒人の売店のおっちゃんの演技が何気に最高だったりする。
主人公視点の見せ方、感情の見せ方がうまいと思う。ただ貧困の湿地帯なんだからもっと汚く、みすぼらしい感じがあったほうがリアリティ増すと思うので説得力に欠けて残念。
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