劇場公開日 2022年11月18日

「湿地の娘がそこで生きて身に染みた死生観」ザリガニの鳴くところ gomako1933さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0湿地の娘がそこで生きて身に染みた死生観

2022年11月22日
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日本語での表記で湿地というと、ジメジメとした感じを想像してしまう。
釧路湿原を想像してください。
この世界が生き物にとって明るい光合成を感じさせる。
木陰と日差しに生きる水

母に去られ
兄姉に去られ
残った父にも捨てられたカイア

湿原の生き物と
野鳥の生き方
カイアにとってテイトと別れた朝の鷹・猛禽に魅入られたのがメタファーになってたかな。

孤独で育つことになったのは
父親の戦争体験の傷みからのDV
歪んだ形でトラウマは継承される。
今、現実の日本のカルト宗教を想像してしまう。

カイアは
やっぱり人の愛を求めていた。

gomako1933