「生きるって、合理性だけじゃないよね」わたしの見ている世界が全て ともさんの映画レビュー(感想・評価)
生きるって、合理性だけじゃないよね
話の起伏はそんなに大きくないし、ドラマティックさのない淡々とした邦画ではあったけど、
兄弟やその周りの人のキャラクターがとても立っていて、その生き方や話し方、人生の選択を見ているだけで充分に面白いと思える映画だった。
全員、「うんうん、そんな人いるよね」って、違和感なしに見れた。田舎あるあるもたくさんで、一度も違和感はなかったと思う。
普段はサバサバとしてみえる兄弟たちだけど、次男の一大事があったら兄弟全員で立ち上がるところは、「兄弟って、家族ってそういうものだなぁ」と。
性格は全く似てないけど、自分の立場が主人公に似ていてるのでなんとなく重なる部分があった。(複数人兄弟の末っ子、次男がニート、実家が商店をやっている、商店をたたむことになる等)
長男が、便利屋みたいになりながら、いろんな人と繋がりながら仕事をしている姿が、うちの父親を見ているようでなんかジーンとした。
実家の商店が、空っぽになる最後のシーンの物悲しさ、自分の実家を思い出した。
仕事や恋愛や生きるってことは、合理性だけではないよねって、主人公も学んだのではないのかな。
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