「長編の絵本を読んでいるよう」マルセル 靴をはいた小さな貝 バタピーさんの映画レビュー(感想・評価)
長編の絵本を読んでいるよう
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一軒家の中で起こる現実的な出来事と、
マルセル自身やその生活などの非現実的描写が何の疑いもなく続いていく。
超絶ファンタジーでありながら、それは人間社会のほんの小さな一部の中で展開され、そこでは人間社会と同じような家族や仲間との別れと出会い、家族愛が描かれてゆく。
おばあちゃんはマルセルを1番理解している人物であり、移りゆく時間の中で変化を恐れずに進んでゆくことをマルセルに説く。
勇気を出して一歩進んだ先には家族との再会があり、おばあちゃんの助言は家族の再会を導いていた。
小さな音量のサウンドトラックを背景にマルセルの優しい声と優しい太陽光で包まれる、日常なのかファンタジーなのかわからなくなっていく。
そうやって視界がぼやけていくことで、ストーリーの本質が鮮明に見えてくるような心が洗われる作品だった。
No. 1600 Netflix
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