「こんないい映画、見逃してなるものか❗️」そばかす グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
こんないい映画、見逃してなるものか❗️
今年の快速(快足)No.1女優は『メタモルフォーゼの縁側』の芦田愛菜さんで決まり、だと思ってたのですが、年末の土壇場で、三浦透子さんが飛び入り参戦してきました。
しかもそのスイッチを入れたのが、三浦さんと同様、演技も歌も魅力的な北村さん。あ、有起哉さんの方ではなく、匠海さんのほうですよ🤗
(有起哉さんの『週末の探偵』も見たいのですが、いかんせん上映館も回数も少ない❗️)
トム・クルーズはいつも走っているけど、『宇宙戦争』は何かに向かって走るのではなく、ただ逃げるために走っているのが、私は好きなんです。
あ、何を言ってるのか、分からないですよね?
いえ、分かります。僕も同じだから。
世の中の〝一般的なこと〟とか〝常識〟に対して、生理的な違和感を持ち続けているけれど、そういうものを抱えて生きている人が他にもいることが分かるだけで、自分も生きていける。
そういう緩やかでフワッとした共感は、その距離感のままそっとしておいて欲しいのに、〝一般的に正しい〟側の人たちは、絆とか連帯感とかの文脈で理解したがるし、時によっては、結婚のような制度的な枠組みに嵌めたがる。
パーソナルスペースの観点で言えば、恋愛や性的関係は、密着して半径ゼロメートルの時があるし、親しい友人同士なら、半径1メートル程度までの接近はあり得る。性的嗜好は人それぞれとしても、自分の呼吸が息苦しく感じる他者との距離というのは、やはり厳然と存在するから、横に並んで座りたくないことも当然あるはずです。
人生のパーソナルスペースが確保できていれば、人はそれほど辛くもないし、孤独でもないのに、なぜ放っておいてくれないのだろう。
余韻に浸り、色々と思いを巡らしたくなる素晴らしい映画でした。
【余談というか、素朴な疑問というか…】
合コンに出てきた二人の男性。
こういう映画では、やや誇張されたステレオタイプのように見えなくもないですが、総じて、一見すると内面的に孤独や孤立状態の主人公の対極として描かれることが多いと思います。あのタイプの彼ら彼女らは、友達も大勢いて(実は表面的な友情だったことが終盤に描かれることは多いけど)、孤独とか友人が少なくて寂しいとは、思ってないのでしょうか。
もし、その人間関係の実相に気付かないまま年老いていくのだと想像するととても恐ろしいことだと思います。
若いうちに孤独感やその淋しさを経験すること、そしてそれはどういうことなのかを考える機会を得ることは長い人生をより豊かに過ごすためには、とても大切なのだとあらためて感じました。
映画を見たり本を読むのが好きな人は、ほとんどの人が、ある時期、或いはずっと、この映画の主人公のように、それでも(ひとりでも)生きていける、と思ったことがあるんじゃないか。別に強がりとか意地を張って、ということではなく。
そんな気がするのですが、違うかな?
Blu-rayを買ったので自宅で観直しました。適度に保たれた色んな距離感が突然変わる生々しさが随所にありますね。私もそっとしておいて欲しい派です。ラストシーンのロケ地が最寄りの場所で親近感MAXです!
今晩は。
ご沙汰しております。
今作、ずーっと観たいと思いながら・・。今日、漸く大嫌いな列車に乗って映画館で観て来ました。
(というか、グレシャムさんのコメントを読んだら、そりゃ観たくなりますよ!もう!(感謝です・・。))
三浦透子さんの圧倒的な演技力と、北村さんと、前田さんの少し面白くも、アセクシュアルなテーマ(このテーマを正面から扱った映画は少ないのではと思います。)を正面から扱いつつ、可笑しみを漂わせた作風にヤラレマシタ。やるなあ、メーテレ。(地元自慢・・。)
今年もどうか、宜しくお願いいたします。返信は不要ですよ。
お互いに更に良き年になりますように・・。良き映画に出会えますように・・。
では、又。
ご丁寧にありがとうございます。
何となく、ではなくて、間違いなく男性より女性のほうが強いと思います🤗
価値観の変化やそれによる困惑を男が受け止めきれないうちに、女性の方が心でも身体的にもしっかりと咀嚼していけるのだと思います。
今年の最後にふさわしい
クスッと笑える作品でした。婚活、恋愛、多様性
普通とは違う価値観で描かれたシンデレラのデジタル紙芝居、とても面白かったです。何となく、男性より女性の方が強く見えてしまいました。
また、どうぞよろしくお願いします☆