渇きと偽りのレビュー・感想・評価
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砂漠の流れ者
「蜜蜂と遠雷」とか「傲慢と善良」のたぐいのタイトルですね、これは。原題は単に“The Dry”だ。しかも324日間雨が降っていないというのだから、「渇き」より本当の「乾き」の方である。まさしく「スーパードライ」、ただコクはあるけど、キレはあまりない。
物語の展開としては、そもそも警察の捜査の詰めが甘く、主人公が真相に気づくのもone wordという呆気ないもの。途中まではまたぞろ20年も前の事件が遠因というパターンかと懸念していたら、そこは杞憂だった。エリー事件の決着が投げっ放しなのが気になる。
本筋の事件捜査よりも、田舎の(「ロリ・マドンナ戦争」的な)粗暴な不穏さの方が横溢していた。
いい奴で良かった。
オーストラリアの荒涼とした大地に目を奪われます。
久しぶりにいいサスペンスでした。
ルークが2つの事件とも犯人ではなく、いい奴だったんだなと。
(初め過去の事件もルークを疑ったんですが、、、私だけですかね?)
本編とは関係ないですが、オーストラリアの映画だけあって、マッドマックスのブルース・スペンスさんが出てましたね。
マッドマックス2のジャイロ・キャプテンを思い出しました。
なんかあっさりしてないか?
ベストセラー小説を映画化したクライムサスペンス。というフレーズとこの手の映画は、レヴューをチラチラ見ないとネタバレしてしまうと思い、★の数をチェックしてたらやたら星数が多いようなので、鑑賞。
………。
うーむ。過去と現在の2つの事件。どちらも発生時のシーンは謎に包まれてまた、小出しにする過去の事件は、なおさら判りにくい。がそれはそれで良いのかもだが。
で、なんか唐突に現在の事件の犯人が分かり、過去の事件も、まあよくある動機からの犯人登場で、2つの事件をバラバラにしたら、日本の1時間のテレビドラマみたいな展開ではないのか。
期待し過ぎたか……。
田舎ならありえる!
エリックバナが好きで鑑賞。ミュンヘン、ハンナ、ラッキーユーなんかいいよね。
貫禄でてきました。
訳ありで故郷に20年振りに帰ってきた。
昔の友人の家族殺して自殺したのを、両親が
疑い連邦捜査官になったバナに真相を
彼にも、過去に秘密が
しかし、田舎はすぐに拡まる。
難解で眠気に襲われるかも。
ラストは、びっくりした。
どうするんだろうか?
とてもよかった
田舎町の雰囲気がとても悪い。それほど感動する場面や展開もなくてちょっと退屈したけど、しっかりとした作りで面白い。みんなやたらとお酒を飲むけどタバコを吸う人はいない。オーストラリアの田舎も嫌煙が行き届いているようだ。
何が渇きなのか?
主人公が、あまり捜査をしない。
懐古ばかりする
すると、視聴者が勝ってに推理し始める。
視聴者が勝ってにミスリード
渇きとは、視聴者にヒントを与えない事。なのかな?
知らんけど
と見せかけて×2
都会(メルボルン)で連邦警察官として働く主人公が、高校時代の旧友が赤ん坊を残し心中したという訃報を受け葬儀出席のため20(30?)年ぶりに帰郷した。旧友は妻と小学生の息子を殺して自殺したと見られたが、地元に残って若い警察官と共に捜査をする。高校時代の思い出が次々蘇り、当時の川や湖は乾燥で完全に干上がっていたが、その記憶の中に当時のガールフレンドエリーの川での死亡事故もあった。何よりエリーの持っていたメモから彼女の遺族は今でも彼を容疑者と疑い、暴力や中傷を繰り返すのだった。主人公は今回の事件と20年前の事件が無関係ではないのではないかと調べるが…。
意外にも、主人公に好意的だった移住者の1人である小学校校長の経済的困窮を発端とした殺人だった。
→(あれ?2つの事件は関係ないんかーい。なんやしょーもない理由やなあ。じゃあエリーはなんで死んだんや?)→
乾燥地帯で灯油を撒いて焼身自殺をしようとした犯人を警察官と2人で止め、町が全焼するのを防ぎ、彼は住民達が彼に抱いていた疑惑を晴らした。
町を去る前にエリーが亡くなった川に弔いに行くと、岩間に当時のエリーのリュックを見つけ、その中の彼女の日記に父親から性的虐待を受けていたこと、母親はそれで逃げ出したことが綴られていた。
その後、この父親の罪を追及するのかは不明のまま終わる。
オーストラリアが抱える社会問題を描いた、というのは少し齟齬があり、温暖化で雨が降らず乾燥に悩まされているというのは土地柄だとしても、閉塞的で排他的な田舎社会はオーストラリアに限ったことでもない。
それでも派手さのない演出は観客を惹きつけるものがあったと思う。
主人公エリック・バナと彼の高校時代の俳優が似ていなさすぎて最初区別つかず。エリック・バナはリーアム・ニーソンに似てきたなぁ。相手役の女優さんはナオミ・ワッツに少し似ていて、あれがオーストラリア顔なのか?と思う。
微妙
ちょっと微妙だった。
舞台はオーストラリア。主人公の青春時代のシーンと現在のベテラン警官のシーンが交互に出てくる凝った構成。昔のシーンは水と自然が豊かで、今は干ばつでどこもかしこもカラカラになってる。
面白くなりそうな要素がたくさんあるのだけど、いずれも未消化のまま終わってしまったような気がする。
この映画を刑事サスペンスとしてみた場合、中盤までは非常に面白く観れた。主人公に敵対的な街の住人、少しずつ解明されていく人々の過去、次第に味方を失い追い詰められていく主人公…。しかし、真犯人に至るまでの過程がなんだかよくわからなかった。殺人の物的証拠を見つけるとか、アリバイを暴くとか、そういうわかりやすいのがなかったからかも。
また、凝った構成になってるのはいいんだけど、昔の事件と今の事件は結局関係なかったってのが肩すかし。
最後に昔の事件の真犯人が分かる、という展開ならまだ意味があったかもしれないけど、終わりかたがよくわからなかった。主人公が最後に見つけたのは、殺されたガールフレンドが父親に虐待を受けていて、街を出ようとしていた、という証拠だと思うのだが、彼女が父親に殺された、という証拠ではない。
結局彼女は父親にどうかされたのか、それとも本当に単なる事故だったのか、映画の中ではぼかされている? なんか単なる虐待じゃなく性的虐待であることをほのめかす感じでもあったから、もしかしてカットされてるシーンがあるのかな?
あと、原題がThe Dry というところからも、干ばつがなんか事件に関係してるのか期待したのだけど、単に人々を苦しめてる、という以上のものを見いだせなかった。
昔の水を満々とたたえた川と、干上がった川のあとが交互に出てくるシーンが印象的なので、何か仕かけがあるんだろうなー、と思ってしまったが、そんなことはなかった。
たとえば、当時は水があったために見つけられなかった殺人の証拠が、干上がった川の底から見つけることができた、とかだったら面白かったと思うのだが…。
未熟だったころの青春時代の苦い過去に対して、成熟した大人としてそれに向き合う覚悟を決め、過去と対決し、悲しい結末を迎えつつも、先に進む希望を得た一人の男の物語として見るのが正しいのかも。
【人心と自然が乾ききった小さな町で、20年の間に起きた2つの悲劇の連動性・・。そして過去の悲劇の詳細を口にしない人々の様々な偽り・・。”今作は、難解だが面白い推理・サスペンス小説の如き作品である。】
ーオーストラリア・メルボルン連邦警察官アーロン(エリック・パナ)は、20年前に起きた”少女溺死事件”の犯人と思われてしまい、町を父と出る。
そして、20年後、親友だったルーク一家の葬儀に参列するために、町に戻る。
ルークは妻カレンと子を撃ち、自殺したとされているのだが、ルークの両親はそれを信じていない。
そして、ルークの父親はアーロンに”君とルークも昔、嘘を付いたじゃないか・・”と言う・・。-
◆感想
・結論から申し上げると、今作は私にとっては大変面白かった。
・20年前に起きた、若き、ルーク、アーロン、カレンといつもつるんでいたいた、エリーが川で”溺死”した事と、20年後に起きたルークが起こしたとされる事件の連動性に引き込まれるのである。
ー 何故、エリーは夜のキャンプで、”THE CHURCH"(オーストラリアの80年代の人気ロックバンド)の大ヒット曲”UNDER THE MILKYWAY"を哀し気に歌っていたのか・・。その真相は、ラストに明らかになる・・。見事な作品構成である。-
・アーロンは新人警官を連れ、真相を探ろうとするがエリーの粗暴な父、粗暴な兄(GRANT:敢えて、英語で記す・・。)に、様々な嫌がらせを受ける。(彼らは、エリーが”溺死”したときにも”執拗なまでに”アーロンを追い詰めている・・。)
ー 新人警官から”現場の三発は、レミントンで色は青。けれど、家に有ったのはウィンチェスターで色は赤だった・・”と告げられ、ルークの無実を確信する・・。-
・ルークの事を想っていたグレッチェンとも再開する、アーロン。尚、グレッチェンは、アーロンの元カノでもあった。そしてアーロンはグレッチェンの家で、ルークがグレッチェンの産まれたばかりの息子ラクランを抱いている写真を見る。
アーロンは、容疑者リストの中に、グレッチェンも入れたようだ・・。
ー この辺りは、脳内フル回転で鑑賞する。”実に面白い”上質な推理小説を読んでいるようだ・・。ー
<真犯人が分かった時の、アーロンと、若き警官が犯人が火を放とうとした時の、スローモーションで描かれた素早い行動は、正に乾ききった土地だからである。
北米の森林火災と同じく、360日以上雨が降っていない土地に火を放つという事は、町が紅蓮の炎にアッという間に、包まれるからである。
そして、アーロンは且つて、エリーと一緒に登った巨岩に独り登る。
そこで目にしたのは、古いポーチ。
中には、若きルーク、アーロン、カレンと共に、エリーの日記が・・。
そこに書かれていた事は、エリーの父からの暴力と、母が家から逃げた理由と”私もアンタの所から出て行ってやる”と書かれた言葉であった・・。
今作は、人心と自然が乾ききった小さな町で起きた20年の間に起きた2つの悲劇の哀しき連動性を見事に描いた映画である。>
肩透かしをくらった
この映画には、2つの事件が登場します。1つはルーク1家の死亡事件。もう1つは、昔のエリーの死亡事件です。
私は、2つの事件の関連性に焦点を絞って観ていたのですが、2つの事件に関連性はないという結論に至りました。このことに肩透かしをくらいました。
1つ挙げるとすれば、2つの事件とも隠微体質があったくらいです。
なので、満足度はイマイチです。
良かった点は、作品の雰囲気が良かったのとエリー役の女の子が可愛かったぐらいですね。
登場人物の名前と顔を覚えるのも大変でした。
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