「緊張感が持続する117分」渇きと偽り ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
緊張感が持続する117分
観終えた感想は「いやぁ~騙された!」でした(良い意味で)
のっけから重苦しい雰囲気でストーリーが展開されるのですが、わが国でも古くから続く集落などに見られる排他的な雰囲気、住んでいる誰もが知っているのに大っぴらには声を上げない出来事、それがオーストラリアの街で繰り広げられて行き、20年前の事件と絡め、映し出される人物それぞれが犯人では?と思い込まされる。まさに制作サイドの意図する方向へ意識が傾き始めます。
ジリジリ・モヤモヤしている時間がラスト間際に一気に急展開!え?犯人はあの人?でもそれでは過去の事件との繋がりは?頭を悩ませているとエンディング直前で伏線回収。
よく練りこまれた物語だと感服しました。
エリック・バナの影を帯びた表情にも引き込まれました。
それにしてもほぼ1年間雨が降らないなんて、農業従事者にとっては死活問題、その土地ならではの問題点も生かされていました、お勧めしたい一作です。
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