ひみつのなっちゃん。のレビュー・感想・評価
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面白かったけどカタルシスが欲しかった
上映時に映画館で観ました。冒頭の主人公の部屋のシーンの後しばらく珍道中が続いたので後半か、エンディングロールで滝藤さんの本気のダンスが観れると期待していたので踊らないのは残念でした。
お話全体の雰囲気はコメディ調なので一人の人の死から始まる割に重すぎす観やすかったです。風景も綺麗でラストも優しい終わりで良かったです。
母は結構なんでも知っているよね~って
宿屋での踊りのシーンインパクト大でした。
モリリン・・・妖艶でした。(さすがジュノンボーイ準優勝者)
脇役の面白くて、グローリーの店主に、トラックの運ちゃん。
ソフトクリーム奢ってからの温泉連れてってからのモリリンに逃げられてからの何もしないから~って、ガッツの声優やんけ・・・笑笑。岐阜のスーパーの店員の件は特に大口開けて笑いたかった笑
熱いメッセージに押されて、3人ともHAPPYになる。その前の険悪な件(主にズブ子に問題があるのだけど)はどこに行ったのやら・・・。ズブ子の「ねえさん・・・」って言い方がすごいそれっぽくて(っていったら失礼になるかもだけど)心地よい響きで劇中で何度も聞けて良かった。
パンフレットに書いてあったけど、コロナ渦で開催できていなかった、郡上おどりがこの映画の撮影のためだけに2年ぶりに地元の方の協力を得て再現されたエピソードも素敵でした。
葬儀後、バージンとお母さんのやりとり、知っていたのは秘密だよって、なっちゃんのお母さんが言っていたけど、子供が秘密にしていることって母親は結構知っているもんだよねって、自分に当てはめて腑に落ちる部分もあった。
バージン演じる滝藤さん・・・スタイル良すぎて、私服もドラァグクイーン(モリリン押しですけど)、似合いすぎて、美しかった。
竹山くん
竹山くんの名前が3人の次に書いてあるから
なっちゃん役?と思ったら 当たった〜
この役引き受けるのどんな気持ちよ!
写真の中か、霊安室、棺桶の中 台詞は無し!
なのに3人の後輩たちがなっちゃんって役をちゃんと作ってくれてて
良き良き
でもまぁあんな分かりやすく手を出してきたり
意見してくるようなゲイは居ないでしょ〜
面白くしようとしすぎ〜
面白かったけど
テクマクマヤコン
師匠と慕う元・ドラァグクイーンの先輩のなっちゃんの突然の死。3人の後輩ドラァグクイーンがその秘密(親にカミングアウトしていない)を実母に知られないようにあたふたするが、実は実母は知っていて、3人を故郷の郡上八幡での葬儀に誘うことから始まるドタバタロードムービー。
年を取って容姿が衰え、踊りへの情熱が失せかかっているのを感じているバージン(滝藤賢一)。表情は曇りがち。儲からない。モテない。無理がきかないの三拍子。
なっちやんの死が追い討ちをかけたんだね。
切ないねぇ。
なっちゃんの店に雇われているモリリンの将来のことも心配でたまらない。でも、ほんとは自分のことなんだよね。
対照的にズブ子(前野朋哉)だけ超売れっ子のオネエ。
IKKOばりのギャク。完膚なきまでに盛ったメイクがけっこう可愛かった。すっぴんはどうも・・・
怪しい男三人組は飛び込みでは宿に泊めてもらえない。
野宿しているとなんだかガサガサと獣の気配。パニクって、やみくもに山の方に走り出すズブ子。夜中なのに猟師が。この映画、ホラーだったっけ?撃たれたかと思いきや、物好きの猟師に助けられた。旅館に一人だけ泊めてもらって、浴衣姿で郡上踊りのお稽古をつけてもらっているところへ、二人が合流。
鮎の塩焼き、そうめんにありつく3人。うまそうだった。長良川の鵜飼は出てこなかった。残念。
そして、モリリンとズブ子がドラァグクイーンの衣装に着替えて縁側で踊りを披露。
観客はほとんど近所の子供。
モリリンは素敵~ キャー😆
バージンは踊らないで、二人をみてるだけ。
猟師役は菅原大吉。
縁側に座ってパージンにぼそぼそと話す。
ドラァグクイーンの踊りも郡上踊りも同じだよと。
達観してる。
カメラアングルのせいもあって、縁側に座っている菅原大吉の股間をじっと見てしまっていた。すっかりオネエのロードムービーに溶け込んでしまっているオイラ。
まずい。まずい。
トラックの運転手いい男だったなぁ
スーパーの店員、爽やかイケメン
そして、旅館の女将さん役はなんと、なんと、生稲晃子参議院議員❣
ひみつのアッコちゃん。
幹事長に出演許可取ったのか?
過激なシーンがあったら、生稲晃子の出演シーンは全部カットだったかもしれない。
娘役の新人さんもほんとの親子に見えた。
自宅での葬儀では喪主の母親が幼少期のなっちやんのみにくいアヒルの子の絵本のエピソードを披露。
なっちやんから貰ったマカロンみたいに小さなコンパクト。
「醜い」と「見にくい」をかけたんだね。
人情噺のサゲでしたね。
なっちゃんはカンニング竹山。まったくセリフなし。とても健康そうなご遺体。死後硬直感ゼロ❗
4人で【かんかんのう(フレンチかんかん)】を踊るのかと一瞬、期待してしまった。
それじゃ、落語の【らくだ】だよっ
なっちやんの母親から赦されたような気持ちになって、心癒されたのは、他ならぬバージンさんだった。
そして、郡上踊りに参加する気になってゆくところで終ってしまった。
おばあちゃん役が長~い松原智恵子。若い頃は【吉川ひなの】みたいだったんだね。美人さんの容姿ってずいぶん変わるもんですね~
豊本さんまでいた(笑)
秘密の多かったなっちゃんが亡くなったということからのお話しでしたが。。
実はお母さんがなっちゃんの秘密を知ってたことを本人には秘密にしていた、という物語で、やっぱりお母さんは解ってくれてるんだ!という安心感がありました。
3人のドラァグクイーンの中で一番若くイケメンの彼(彼女)の苦悩を話す場面、自分はどうして人と違うんだろうっていう苦しさとか色々あって、
心は女子なのに高校の時は無理矢理空手をやらされてたとか、女子として見ると辛い人生だったんだな。。と思いました。
何気に東京03の豊本さん、コントでも女子を演じてるからとても自然な演技で良かったです!
たまたまドラァグクイーンの話だけど、なかなか人に話しづらい、他人と違う自分に悩む人にもちょっと通じるところがあるのかな、と思いました。
人生、どうにもならないときもあるし
泣きたい時は泣けばいい、っていう言葉が良かったです。今はどうしようもないとか、どうにもならないからやり過ごすしかない場面も人生にはある。
たまに挟み込まれるわざとらしいムキムキイケメンと、スーパー店員のイケメン君を出してるのが面白かったです!!
女子旅で、旅先のコンビニとか寄って
「ね〜!さっきの店員さんめっちゃカッコ良かったーー!!」
「だよね~私も思った〜分かる〜!めっちゃ素敵〜!」
などとのたまって女子どうしでワチャワチャ盛り上がる所はめっちゃ面白かったし、
「なんだ〜男子の見た目だけど心は私達とおんなじ女子じゃ〜ん!!」と、なんだか共感しました(笑)
見て良かったです(ほっこり)。
ひゃくまんて〜ん♡
おネェの一行が葬式に行く(東京→岐阜)だけの単純なストーリー。
道中のすったもんだが楽しい。
ラストのコンパクトのくだりはホロリとくる。
バージンさん踊らないのかよ!
モリリン3人分衣装持ってきてるんやぞ!
脇役陣も充実している。
ライダーオーズ渡部とバース岩永の共艶(アッ!)が面白い。
題名、ひみつのなっちゃんの意味が府に落ちた
あらすじは知っての鑑賞だったが、ドラァグクイーン三人のおねえの演技、ダンスは指先まで綺麗に表現されてて素晴らしい。
笑いどころ満載で楽しいなかにも性的マイノリティーの悩みや葛藤を観るものにわかりやすく表現し、考えさせるところは巧妙。
それも三人の演技力の賜物、アクの強さを松原智恵子さんの品のある岐阜弁と優しさに中和されてる気がします。
どんな性質を持っていようが子を愛し、しっかり見ている母親。母の偉大さをあらためて知ります。
偏見等回りの目を気にする滝藤賢一さん演じるバージン、葛藤に押し潰されそうになるモリリン、おねえを売りにして活躍しまくるズブ子、それぞれに悩みを抱える三人に優しい山あいの田舎町郡上八幡。
その優しさに観てる私すら救われる、何よりも滝藤賢一さんの様々なシーンで見せる表情の演技は必見。
小さなコンパクトの意味、みにくいアヒルの子との比喩、やっぱりコンパクトと言えば「ひみつのアッコちゃん」。ドラァグクイーンに変身するんだね。
個人的にはとても笑って最後に泣いて、おしまいには前向きになれる良い映画でした。
沢山の人に観て欲しい映画ですよ。
久々に泣いた
映画館でパンフを見つけ、見ようと思ってた作品。
突然死したドラッグクイーンを慕っていたオネエ3人が、親族にはカミングアウトしていなかったドラッグクイーンの葬式に、本来の自分の姿を隠して馳せ参じようとする姿を描いてるんですが‥
まず、主演の滝藤さんの、歩き方から立ち振舞いまでの、女性らしい仕草の演技が素晴らしい。
そして滝藤さんと葬式に馳せ参じる他のオネエ役の2人もいい味出してる。
葬式に東京から向かう道中、お互いケンカしながらも、オネエとして生きてきた葛藤を吐露するシーン、亡くなったドラッグクイーンの息子への思いを手紙にして母親役の松原さんが読むシーン‥泣きました。
でも、死後でもこんなにも思える人がいる人間関係っていいですね。
葛藤しつつも、自分の思いに従って楽しそうに生きてる3人の姿もいいです。
最後に‥
突然死したドラッグクイーン役がカンニングの竹山(!)さんというチョイスが最高なだけに、生前のやり取りのシーンとかあってもよかったのにな~(死体役として登場はする)
都合のいい展開が気になるところもありますが、見た後にほんわりと温かい気持ちになれるいい映画でした。
観客が結構入ってたのにも驚きました。女性が多い印象でしたね。
コミカルだけどコメディじゃない
予告でいわゆるドタバタコメディを想像していたが、違ったみたい。
解説にも『ヒューマンコメディ』とあるのだが、ヒューマンが強く、コメディという感じはあまりしません。
また、正直テンポの悪さが気になった。
自宅を知らないことはなっちゃんの秘密主義の描写としても、老人とのやりとりが長い。
ズブ子が後から合流する意味も、タレントである必要性も感じない。
サービスエリアのところは丸々カットでよかったのでは。
喧嘩からの仲直りは定番だが、スーパーの店員に長々と尺を取るのもよく分からず。
各所での出来事も、それぞれが浮いていてロードムービーであることがあまり活かされていなかった。
棺をひっくり返す流れはムリヤリ過ぎるし、バレてましたオチも予想通り。
バージンが踊りから離れていた理由も明かされないため、最後の晴れやかな表情に感じるものも薄い。
何より、作品のテーマのようなものをポッと出のマタギに直接台詞で言わせるのはどうなのか。
滝藤賢一はじめ演技はよかったが、脚本がどうにもハマりませんでした。
珍道中
3人のドラグクィーンが友達の葬式に出るための岐阜の郡上八幡を目指します。それぞれいろんな事があったり、喧嘩したり珍道中を繰り広げます。3人がそれぞれに綺麗なので、びっくりします。滝藤さんも含めた3人のダンスシーンが見たかったです。
陽と陰の程よいバランス
渡部秀さんが出演されているとのことで観に行きました。 予告にあるような「ドラァグクイーンの珍道中」といったテーマというか、見たいものはしっかり見せてくれたかな〜という感じです。メイン3人のちょっとした仕草が一つ一つ可愛い(笑)
特に派手なストーリー展開を期待していたわけではないのですが、主人公のバージンも揃って3人でクイーンの姿で踊るシーンはエンディングでもいいから見たかった!!そこが少し残念ポイントかなと。 エンディングの曲自体もちょっとしんみりした終わり方の割にはやかましさが強いかな〜と個人的には感じました。
ただ、1人のクイーンの死で動き始める物語という重ためのコンセプトと、ギラギラしたドラァグクイーンの眩い世界のコントラストの塩梅は全体的に見て綺麗に仕上がっているように思いました。
あとオーズのオタクなので、途中で岩永洋昭さん演じる運ちゃんがモリリンに一目惚れからの追いかけっこのシーンでめちゃくちゃニヤついてしまいました。 タオルセットを追加で買ってあげてるのとか細かくて好きなシーンです。ここだけでも観に行って良かったな〜と思いました。
3人のかけあいが良い
バージンのドラァグクイーン姿が、思ったほどインパクトなくて(背中とかが綺麗じゃないからなのか、なんかそれらしくない)あれーっと思ったけれど、その後の、男の格好してる時のオネエっぷりは流石という感じ。
モリリンが大熱演で、物語をガンガン引っ張っていく。すごく可愛くて、ドラァグクイーン姿はものすごく美しくて、もっとちゃんと見せてくれよーって感じ。
ズブ子とモリリン、バージンの3人のかけあいがすごく良くて、笑いあり涙ありの軽め映画としてはとても良かったと思う。
女装姿がすごく少なかったのは、万人受けしやすいように配慮したのかなあ。
あと、バージンが職場で、ほかの女子社員と仲良く喋ったり、友達みたいにキャッキャしてる場面がすごく良かった。そんな職場が本当にあるのか、自分は見たことがないけれど、そうなっていけばいいと思う。
まー『プリシラ』と比べちゃうとね・・・これはこれで良いのかなと。あの3人の絵ヂカラと衣装にはかなわんもんな。
こういう旅は普通バスでしょう、ぽいセリフはプリシラ号の事だったのかしら。
日本(映画)ではこの辺りが限界なのか。というかこういう映画(笑いとウエットな人情もの)にしかならないのか。もう少し冒険して欲しかったな。
①私はドラッグクイーンものが大好きだ(TVでも『ル・ポールのドラッグレース』の大ファン)。
だから『プリシラ(The Adventures of Pricilla, Queen of the Desert)』(オーストラリア)も『三人のエンジェル(To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar』(USA)も大好きな映画。
その日本版がやっと出て来たか、と期待半分、不安半分だったけれど、吹き出すシーンや良いシーンもところどころにあったけれども、全体としては不安的中というところ。
②なんと言ってもドラッグクイーン姿やその姿でのダンスシーンが圧倒的に少ない!ドラッグクイーン達の映画なのに殆ど「看板に偽りあり」のレベル。ほぼ唯一のダンスシーンは、モリリンとズブ子とが縁側で踊るところだけで、これはこれでモリリン役の渡辺秀とズブ子役の前野朋哉とが猛練習したからかなかなか良かっただけに(特にモリリンはなかなか“いい女”でもっと観たかったな…腋毛は気になったけど)、「えっ、これだけ?」と肩透かし。
バージンが最後まで踊らないのも(映画の中ではその踊りっぷりを持ち上げていたから余計期待するじゃないか)つまらない。
ラスト、郡上音頭の屋形の上でドラッグクイーンの衣装を着けて歌い踊るくらいのエクストラバガンダにしてくれたら面白かったのに。実生活ではあり得ないことでも、どうせエンタメなんだから映画の中だけでも夢を見させてくれても良いではないか。
③ロードムービーだから必然的に珍道中となるわけで、道中の会話はそれなりには楽しめるけれども、大概が所謂“おネエネタ”。いかにも“性自認が女性の男性”(正確にはこういう人達をおネエと呼びます)が言いそうな、悩みそうな、という世間的認識の範疇の上、おネエ或いはドラッグクイーンというのは“自虐的、笑いをとるもの、色物、肩身の狭い思いをするもの”という世間の眼を気にせざるを得ない、世間に受け入れて貰うには笑って貰うしかないネガティブな存在という捉え方から一歩も出ていない。
『プリシラ』の三人も『三人のエンジェル』の三人も、旅先や行き先で好奇の眼でみられたり、馬鹿にされたり、侮辱されたり差別されたりするけれども(大概男達から)、終始“これが自分だから”と毅然としていた。
本作では、自分を自虐的にみるだけでこの毅然さが感じられない。彼らに対する日本社会の対応・見方を反映していると言えばそれまでだけど。
④外国映画だと名のある俳優達のドラッグクイーンに成りきる演技にいつも感心して、海外の俳優は何でも出来る(それだけ努力しているということだけど)んだなぁ、といつも感心させられる。(そういえば『Mr.レディMr.マダム(La Cage aux Follesaux)』(フランス)や、そのUSAバージョンの『バードケージ(The Birdcage))』なんてのもあったなァ)
本作では渡辺秀と前野朋哉との成りきりぶりに感心した。演技力があるというよりも(勿論有るんでしょうが)、若い世代はもっと肌感覚でLGBTQ+の世界を感じているのかな。
そういう意味では、バージンとモリリンとがガン見しちゃうほどの好青年のスーパー店員(最初は単にそれだけのちょい役だと思った)が、ズブ子を連れ戻そうとするバージンに協力する件は、若い彼が彼女らを理解しているという事を意味していたのか(この辺り描写不足でモヤモヤ)。
モリリンはせっかくガタイのいいトラックの運ちゃんのオニイサンにコナかけられたのに、ガチムチのオッサン達の裸を見て逃げ出すほどウブだったのか、この辺りもモヤモヤ。
⑤それと、“お墓まで持っていく”つもりなら断捨離をちゃんとやっておかないと。夜の御商売をやっている人は身体を壊している人が多い(私の知っている範囲では、ですが)ので、何時病気になったり命を落としたりするかわからないので断捨離はしておくか、普段からそういう生活を送るのは止めておくか。
ママさん的存在だったからその辺りしっかり考えていそうなものだし、もしそうでないなら口で言っていただけで元よりその気はなかったのかも。
それに、葬式の時のお母さんの挨拶のなかで描かれていたような子供(人)であれば、自分がそういう自分であることを恥じるような、死んだ後まで隠しておきたいと思うような人ではなかったように思えて、少し違和感があった。
⑥実はお母さんは知っていた・気付いていた、というのはこういう話ではよくあるオチ。であれば、なっちゃんが棺桶から転がり落ちた時に、全身ドレス姿(出来ればラメ入りかスパンコール付き)だったらもっとインパクトがあったのに。
⑥この映画の中で一番可愛かったのは葬式の後の「私が知っていたことはヒ・ミ・ツね」と言った時の松原智恵子の笑顔。
テーマは良いのだが……
テンポが悪過ぎる。
笑いどころなんだろうなというところも全て笑えなかった
不法侵入までしてなっちゃんの家に入ったのに
ゲイなことを隠したいのかそうじゃないのかもよくわからなかったし
合間に入るロマンスパート? も中途半端
ゲイをどう描きたいのかも不明
バージンもドラァグクイーンに未練がありつつ
今は引退したようだが
そこら辺も十分には語られず
ラストも「えぇ……」って感じ。
何が言いたかったんだこれ。
役者たちは頑張っていたが……
かわいそうな気持ちになった
郡上八幡出身者です。
郡上八幡出身者のため、後半の舞台となる郡上八幡の描き方に違和感を感じてしまい、話がすんなり入って来なかった…
ドラッグクイーンが何なのかはわかりませんが、この映画にトランスジェンダーへのエールがあるとしたら、ラストの郡上おどりとの絡みは盛り上がりにかけるのでは?と思いました。
松原智恵子さんの完璧な郡上弁は、逆に鼻につきました。
【”世界は美しいモノで溢れている・・。”世話になった、なっちゃんの故郷へ向かう3人のドラァグクイーンの姿を描くロードムービー。今作は、踊りをこよなく愛する人達の姿を、優しき視点で描いた作品でもある。】
ー 愛知、岐阜先行公開なので、シンプルに記す。
舞台は新宿2丁目と、なっちゃん(カンニング竹山)の故郷、岐阜県郡上八幡である。
この映画では、3人のドラァグクイーン
1.バージン(滝藤賢一):滝藤さんのお肌が綺麗で、仕草がもう絶妙に良い。
だが、バージンはここ一年、人前で踊れていない・・。
2.モリリン(渡部秀):彼自身イケメンだが、イケメンマッチョに道中会うと、メロメロである。
3.ズブ子(前野朋哉):”百万てーん!”で全国的に有名な、派手派手衣装で売るドラァグクイーン。デブ専かな。ビックリである。
が、世話になったなっちゃんの故郷、郡上八幡を車で訪れる過程での様々な遣り取りを、面白く、時にシンミリと描いている。
(ずーーーーっと、死んでいたカンニング竹山さん、御苦労様でした。)ー
◆感想
・今作は、特に3人がなっちゃんのお葬式に出席するために、郡上八幡に向かうシーンからが良い。
ー 途中で、イケメン筋肉もりもりお兄さんと、可笑しな遣り取りをするモリリン。
恋人に別れを告げられた、ズブ子が途中に寄ったスーパーのイケメンお兄さんと出会い、ときめいちゃったり・・。-
・郡上八幡に漸く到着するも、宿が無く、河原で野宿と思ったら・・。”ガサガサ・・”
一人逃げ出すズブ子。だが、それは里に下りて来た熊を撃ちに来た猟師(菅原大吉)だった。
ー チャッカリと、猟師の家で寛ぐズブ子。アキレタ表情で観ていたバージンと、モリリンだが猟師の娘さんが、バージンの仕草からダンサーでは?と思い、ダンスをお願いする。
それに応え、ドラァグクイーンとして、皆の前で踊るモリリンとズブ子。喜ぶ、郡上八幡の人達。
バージンは、ここでも踊らずスイカを食べながら猟師さんに
”何か、スイマセンね・・。”と言うと、帰って来た返事は
”踊りは良いもんだよ・・。”
そう、郡上八幡は郡上踊りで有名なんだよね。
(鮎も美味しいし、水も綺麗です。画面でも映されたが宗祇水が有名です。)-
■白眉のシーン
・なっちゃんの葬式でお母さん(松原千恵子)が喪主として、訥々と語った言葉は沁みたなあ・・。
”昔から、何でも好きな事をやる子で「みにくいアヒルの子」を読んであげると、自分で小さな黄色い読みにくい本を作ったり・・。きっと、あの子の世界は美しいモノで溢れていたんだなあ、と思います・・。”
それを聞いたバージンが、なっちゃんから貰ったお揃いのコンパクトを取り出して、”見にくかったよ、小っちゃくて・・。”と呟き、なっちゃんの棺に涙を流しながら取りすがるシーン。
で、棺がひっくりかえってしまい・・。なっちゃんが穿いていたのはスカート・・。
別の場で、バージンがお母さんに“知っていたんですか・・”と聞くと、”ええ、何となく・・。”と答えるお母さん。
ー 松原千恵子さんの抑制しながらも、亡き息子を想う言葉や仕草の数々が素晴しい。-
<その後、3人は郡上踊りの会場で”春駒”を踊る人々、櫓の上で音曲を奏でる人々の姿を見る。
そして、それまで踊れなかったバージンは、モリリンとズブ子の手を取り、踊りの輪に入って行く・・。
今作は、踊りをこよなく愛する人たち(ドラァグクイーン&郡上八幡の人達)の姿を、優しき視点で描いた作品である。>
■エンドロールで流れた、渋谷すばるの”ないしょダンス”も良かったな。
渋谷さんは「味園ユニバース」で知ったのだが、圧倒的な歌唱力(和田アキ子さんの「古い日記」を記憶喪失の男として歌った)にビックリし、速攻でCDを買いに行ったんだよなあ・・。
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