「スタローンの溢れる自己愛」ロッキーVSドラゴ ROCKY IV ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
スタローンの溢れる自己愛
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まあ、大まかなストーリーは分かっているので、そうそうそう!なんてノリとJB(ジェームス・ブラウン)のファンクな歌声やエイドリアンの乗るTバールーフのフェアレデイZなどなど、すっかり忘れていた記憶まで呼び起こしながら鑑賞。
帰ってからオリジナル作を改めて観てみると、東西の諍いの部分とドーピングに関してはかなり薄められ、ロボットに関してはバッサリ切ってしまったのですね。
そして、モノクロの画像がインされているのが新たに収められたのかな?それとエイドリアンがパンの袋にパンチをするシーン。
結果として、ギラギラする闘いの作品から、ナイーブで心根の優しい青年(夫?父親?)であるロッキーにスポットを当てた人間ドラマに変貌した印象を受けました。
とにかく、愁いを含んだロッキーの表情が美しい、そりゃそうだろう。スタローンが自分大好きなんだろうなぁ、と思わせてくれるようなベストショットのオンパレード!
オリジナルを知っているから尚の事なのか、じんわり心に染みる作品に仕上がっていましたね。
試合後のインタビューの言葉も、今繰り広げられている戦争に対するメッセージのように感じて、それもタイムリーで良かったですね。
それにしても、リングで拳を交えた二人、そのもっと先の時代で同じチームでドンパチやっているなんて、この時には思いもよらなかったのだろうなぁ、なんてひとりニヤついてしまいました。
上映時間も短くて、スッキリできる。単純だけど良い作品でした!
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