「エゴイストかどうかは、受け取る側の気持ち次第」エゴイスト てつさんの映画レビュー(感想・評価)
エゴイストかどうかは、受け取る側の気持ち次第
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ゲイカップルの絡み合いの作品としては、『窮鼠はチーズの夢を見る』が刺戟的だった。宮沢氷魚氏がゲイ役を演じる作品の"his"では、過疎地における居場所発見が主題となっていた。本作では、パートナーの遺族への扶養関係づくりということになるのではないかと思った。義母とは少し違い、どちらかというと、自分の責任で命を落とした息子の身代わりに親孝行を果たそうとしているようにも感じた。母親は最初抵抗があったものの、だんだん息子と同じように受入れることができるようになったようだ。押しつけがましい「エゴイスト」だと自分を恥じるような意識もあったのかもしれないが、やはり受け取る側の気持ちが変われば、必ずしもそうではないのであろう。
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